裏垢女子に対する羨望

Twitterをふと見れば、なんだかエッチな投稿がずらり。AVではない。エロ漫画でもない。もちろん盗撮でもない。れっきとした自撮り写真である。いったいどこの誰が何を思ってこんなことをしているのかと、一瞬、腰が抜けそうになるが、見ればそのほとんどがフォロワー数1万人超のアルファツイッタラーたちなのである。

手段はともかく、私よりは社会に対する影響力を持つ彼女たちは、今日も自慢の裸体を次々にアップロードし、承認欲を満たしまくっていることだろう。中には輝かしい経歴を誇るアカウントもあり、美人の美人による美人とイケメンのための秘密のコミュニティが、このIT革命によって私の生活圏にも躍り出…るなんてことはなく、庶民は指を咥えながら彼ら彼女らの華麗でセクシーな振る舞いをただ傍観するほかない。誠に歯痒い気持ちではあるが、「これも現実」と謙虚に受け止めよう。

そんな裏垢女子たちは今頃どこで何をしているだろうか。六本木のタワマンで夜景を見ながら乱痴気騒ぎだろうか。少なくともアパートでキーボードをカタカタなんてことはしていないだろう。まったく、対照的な生活である。一億総中流なんぞなかったのだ。

かといって取り乱すようなことではない。彼ら彼女らにとってはタワマン乱痴気騒ぎが日常であるように、私には私の、あなたにはあなたの日常がある。他人と比較せず、自分がやりたいことをやれるのならば、それを大いに誇れば良い。真にバズるコンテンツはしっかりと中身のある、地に足のついた、多くの人に共感をもたらすものであるはずなのだから。

あいにくエロティシズムは本能と直結しており厄介である。
具体的には、「本能と直結」という字面が遠目で「本田望結」に見えるくらい厄介だ。しかしそれに怯まずに思考の文字起こしは継続して行ってまいりたい。

明日こそ、早起きしたいと願いつつ、ベッドに潜る深夜2時かな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?