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【ネタバレあり】えんとつ町のプペルの感想

こんにちは、花巻さきのと申します。

今日は話題の「えんとつ町のプペル」を観た感想を書こうと思います。

※ネタバレを含みます

観に行く予定がある方は、映画を観てから呼んでください。

まず、一言で「面白かった」
これは間違いないです。
その上で、率直な感想を書こうと思います。

1つ目に感じたのはこの作品は常に「考えながら観ないといけない」作品だということ。
そもそもの物語が複雑で、大筋の「星を見たい」という夢とは別の物語が同時にいくつも進行していくので、かなり整理しながら見ないと分からなくなってしまいます。
また、キャラが多くそれぞれに過去や思いがあるのでかなり注意しながら観ないと分からなくなってしまうな、と思いました。
行動理由がハッキリと描かれずに物語が進行していき、後から「過去にこんなことがあった」と分かるシナリオ展開になっているため、
キャラがなぜこの行動をとるのかを想像しながら見る必要がありました。
なので、娯楽として楽しむために見る、というよりはかなり考えながら見る映画でした。

2つ目は主人公2人に感情移入しづらく思いました。
多くの方は経験として、がむしゃらに夢を追い続けることが難しいのを知っていることかと思います。
だからこそ、私はバカにされても屈しないプペルとルビッチには共感しづらいな、と感じました。
どちらかと言うと「もし星が見つかったら、諦めた俺がバカみたいだろ」と言い放ったアントニオの方が共感を得られるのではないかと思います。
アントニオがなぜルビッチにキツく当たるのかが、その一言に全て詰め込まれてるような気がして、私はそのシーンにとても胸を打たれました。
私は、アントニオは誰しもがなりうるキャラクターだと思います。
自分が諦めたことを、ずっと信じている誰かがいたら、自分を惨めに思ってしまう。だからその誰かを攻撃して蹴落として自分を正当化したくなる。
でもどこかで、自分も信じているから最後にアントニオはプペルを空に行かせたのだと思います。
アントニオは「えんとつ町のプペル」の中で1番、人間味があるキャラクターに写りました。

3つ目は「スコップ」というキャラクターです。
彼は物語におけるキーマンとして描かれていました。
しかし、私にはなんとも説明くさく感じました。
プペルとルビッチを結末まで導くためのキャラなのですが、
彼には「その役割」しかないように思えました。
彼は星の存在を信じ、えんとつ町の秘密を知りながらも、なぜ自らが行動をしなかったのか。
ロマンを求め鉱山泥棒という行動をとる彼ならば、きっと周りに反対されたとしても、星を見に行こうとするのではないでしょうか?
彼が星を諦めた理由やブルーノと行動を共にしなかった理由、スコップの「行動しない」理由が明らかになっていたら1人の人物としてのスコップが際立っていたのではないでしょうか。

と、ここまで否定的とも取れる感想を述べてきましたが、
最初にも書いた通りこの作品は面白いです。
ではなぜ私が「えんとつ町のプペル」にこのような感想を抱いたか、
それは、前評判が高すぎたからです。

私は色んな方から「感動するよ!」「泣ける!!」と伺っていました。
だから、否が応でも期待値が爆上がりしてました。
期待を超えてはいたものの、振れ幅が少なかったのです。

とはいえ、やはり面白いものは面白く、感動して泣きました。
映像の迫力も凄かったので、ぜひ映画館で観てほしい作品です。
観た方はぜひ感想を教えてほしいです。

それでは、今日はこの辺りで。

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