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カイホウなのです

今年もあと僅かですね。。。
明日から山梨県身延町での土のレンガを積み上げる
ワークショプです。
そんな準備の前に色々整理しませう。


大停滞期間

来年、30年なんですよ。。。左官を初めて。
18歳。左官屋を営んでいた父親が急に他界したので急に左官屋に。とはいえその腹づもりはあったので
今となっては必然の選択だったんですけどね。
紆余曲折。山あり谷あり。
若い頃に苦労したもので、その分
「誰よりも優れたい!」
と思って色々勉強して、学んで我武者羅に
肩に力入れて生きてきましたw
それが、積もり積もって30年。
我ながらたいしたものだなぉなんて思う反面、
振り返ると、私は本当に歩みたい人生を
歩んでいるのかな?
そんな疑問も湧いてきました。

また、ここ数年はなんというか、この雑念だらけ、
殺気だらけの心の状態を、制御しろと言わんが如く、
様々な災い(?)が待ち受けました。
なんとも人間関係が複雑に。
これ、単に私の心が社会に投影されていたんだなぁと
今思うとそう感じます。

振り返ると面白い現象だらけでしたw

人生の序列争いとでも言いましょうか?
「優れている」「劣っている」の奪い合い。
マウントの取り合いの世界で
ほとほと、なんと馬鹿馬鹿しいのだと
気付かされました。
自分がしていたことの因果が
見事に返ってきたなぁとしみじみ思うのです。

それは、中学生になった長男を見て、
客観的に自分を見た気がします。
一心同体なのだろう。
子どもを見てると、私も心が痛くなったりもします。
長男に説教をしながら、自分の事棚に上げてよく言うよなぁwwと思うのです。


左菊の問題児が着火する

そんなこんな、様々な試練に答えを導きだしているのかいないのか、ちょっとづつ成長しているのかいないのか?
俯瞰する心持ちを育んで来たら、それなりに
現象も変わったりするものです。
左菊の問題児wナヲが「土の建築やりたーーい!」
と無邪気に言うのですww

なんの疑いも、心に曇もない状態で来るので圧倒されちゃうんですよねw
おじさんはw
ただ、それ故に突き動かされるエネルギーが内在してます。
それは、私の奥底にあった「あいつ」にも
火をつけた模様。

今までの経験。
左官の現場もそうだし、人生経験。
良いことも悪いことも、すべて総動員して
やるべき道筋が見えたような、見えないようなw
私の考える左官屋という生業の目的がうっすらと
見えてきたようです。

左官屋という生業がもたらす幸せ

どうもナヲと色々話していると
私達の考える左官の生業は。。。。

本来壁を創るとは、遮断や分断の場所を確保する為。
今までは、過酷な自然環境からの遮断。
複雑な社会から遮断するために、
家族を守るために住まい、壁が必要だった。

だけと、ここまで価値観が多様化してくると
壁のもたらす、分断と遮断の機能は
弊害でしかない。
私達の考える壁は
自然との繋がり。
社会との繋がりを、緩くする壁を作るのだと。

いやむしろ「開放」する壁を作るのだと思うのです。

ああしなければいけない、こうしなければいけない。
目に見えないコントロールから「解放」する
空間を作るのに、左官が必要だし、土が必要なんです。

そこが、50歳目前の私と、20代のナヲの
最大公約数のような気がします。

ここは、世代を超えたコラボで
新しい価値を作って行きたく候。

左官の威力を、土の魅力を
たっぷりご堪能頂きたいと思います。

さぁ、明日から山梨。
ご安全に🥰


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