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まっすぐにしか、生きられないから

言葉を
紡いで
誰かに
届く

カンッと叩いた金属の管
少し遠くから、少し遅れて
コンッと返ってくるような

日常の会話を超えて
上辺を取り払った
心の芯のやわらかい部分

普段は見せない
傷付くのが
怖いから

でも、それは
裏を返せば無自覚に
誰かを傷付けているのかもと
最近、思い至った

傷付いた分、きっと
傷付けてきて、だけどずっと
傷付いたからこそ、
誰かにそっとやさしくできる、なんて
思い上がっていた

偽善だったかもしれない
自己犠牲だったかもしれない
アイツは馬鹿だと
笑われ揶揄われる
所業だったのかもしれない

だから、なんだ
だから、どうした

完璧でもなければ普通でもない
必死に生きてきたと思っていたけれど
ふと振り返れば、ただ
のらりくらりと生きてきただけだった

しっかりしていると言われ
自分でもそう思っていた
でも、ほんとうは全然
ちゃらんぽらんで適当で
それがわたしの本質だったのにずっと
否定してきたようにも思う

だから、なんだ
だから、どうしたって言うんだ

もう、気付いたから
嘘はつけない
馬鹿みたいに真っ直ぐで
馬鹿みたいに真面目なんだわたしは

そう
しっかりはしていないけれど、ずっと
真っ直ぐで、真面目だった

普通などわからん
一般的など知らん
理解の及ばぬこと
今まで必死に取り繕って
頑張って追いつこうとしたけれど

そんなの、自分の身を削ってまで
必要以上に悩むことなんてないんじゃないか
誰か共感してくれよ
そうだよねって肩を叩いてくれ
ここ数年、ずっとそうして
仲間を
もとい
引き摺り込める人を
探してきたように思う

でも、そんな人、いなくて
そりゃそうだ
完全な同じ考えの人間など
いやしないんだから

誰かは背中を押してくれない
だから、わたしは
わたしの背中を押すしかない

愛を掛けたい人にはさ
失敗しながらも掛けたらいいさ
やり過ぎたり、伝わらなかったり
思っていたのと違ったり
そうやって距離感を確かめながら
関係性って育つんだから

そうでもない人には
必要以上に心を氣を
掛けなくていいさ
嫌われたって、しょうがない
だって、わたしも嫌いだもん

攻撃されたら痛いけど
返り討ちを考えて
あれこれ思考で重くなるなら
ヤバい匂いの嗅ぎ分け方
避け方、防ぎ方
素早い治し方を覚える方が
性に合ってるよ、きっと
わかんないけど
やってこなかったから
やってみようよ

わたしなりの生き方を
笑っていられる方法を
ずっとずっと
追い続けていこう

歳とともに変わる
わたしも周りも
その変化の中で、ずっと
笑い続けられていられたら
それって最強だと思うんだ


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