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《夏の甲子園2023感想》甲子園を支える大人たち

毎年、毎年、高校野球のことを書こうと思っては、日々に流されて出来ていない。
ふっとポッカリ時間が空いたぞ!と思ったら、もうその時の感動は上書きされていたりする。
だから、どんどん書くタイミングがなくなっています。すみません、言い訳です。

今回は、甲子園では炎天下の中、高校球児たちが激闘を繰り広げていて、そこら中に感動が散らばっていて、そのキラキラを書き留めぬまま、ちょっと主軸の外れたお話です。

それは、高校野球に関わる大人たちの話。
あくまで一視聴者、一般人としての感想になりますがご了承ください。

わたしは大学で映像を専攻していて、映像編集の基本はわかるのですが、高校野球のダイジェストって年々すごくなっていませんか?

熱闘甲子園のような試合を振り返るものはもちろん、夏跡、とか、ラストミーティングとか、各チームのストーリーを追っているものがすごく増えている印象があります。全国区だけでなく、地方局が地方大会の詳細まで追っていて、競合チーム以外の高校にも足を向けている。

それがいいのか悪いのか、取材を受けることによって時間も取られるし、練習時間が割かれてしまうのかもしれません。メディアが入ることによって、その時の気持ちの変化もあるかもしれない。素の姿でいられないかもしれない。

それに、高校生が頑張る姿って、もう、それだけで価値があって、撮れ高があって、喰い物にされているんだよ、みたいな考え方もあるかもしれません。

それでも、こうして自分たちが努力してきたことに対して、誰かがまず調べて、どんな取材をするか考えて、実際に取材をして、持ち帰って、編集をして、テロップをのせて、音楽を載せて、メディアに発信される、たくさんの人のところに届けられる。自分たちの頑張りを時間をかけてひとつのストーリーとしてまとめてくれる人がいる。
それってすごいことだよなあって思うんです。

個人的に好きなものははこちら

田村の監督さんの

「それがチームの強さ
 誰かのためにやるのはそういうこと」

という言葉にグッときて

この後の、会津北陵の監督さんが、自分の力及ばず…と選手に謝っている姿に、大人もたくさんの重圧を背負って戦っているんだなあと、心打たれ

郡山のマネージャーさんのトランペットと太鼓の二刀流応援にまたグッときて…

各チームに、それぞれの、たくさんのストーリーがあるんだなあ、人の一生も同じだよなあ、なんてちょっと深く考えたりもしました。

あと、審判について、ヤジを飛ばしたり、叩いたりしている方もいて、でも、実際に高校野球地方大会の審判をやったことのある夫曰く、「審判もたくさん背負ってやってるんだよ」とのこと。その通りだよなあ、と思いました。

もちろん、間違っちゃいけないし、不正なんて言語道断だけれど、審判だって人だから、間違える時はあるかもしれない。
それでも、そこに、高校球児の夏を左右させる力があることは審判だって知っていて、その重圧と戦いながら彼らもまた、マウンドに立っている。

夫は現場を離れて長いですが、もう、あそこには戻れないし、戻りたくないって言っています。それだけ、重圧や責任、また、自分が高校球児としてやってきたからこそわかることがあるんだと思います。

なので、何が言いたいかというと、高校球児の周りで支える大人たちも、必死で一緒に作り上げているのが夏の甲子園なんじゃないかなって。綺麗な考えすぎるかもしれませんが、そんな風に、たくさんの全力で作り上げられた夏を、一視聴者として、今年も最後まで楽しませてもらいます!

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