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木を削ってなんになるん?

全ての始まりは1月14日の夜。
かづこちゃんちにハンバーガーの研究に行っていたわたしたち一家。(これについてもまた書くね)
後片付けが終盤に差し掛かってきたところで3人の子どもたちが「何か面白いことないかな〜」とおもむろに彫刻刀で木を削り出した。別の日はトンカチだったりする。
(かづこちゃんちは旦那さんが宮大工さんで、家に薪ストーブもあることから
至る所に端材や木が置いてあって、子どもたちはいつも遊び道具にもしている。)

当時2年生の子、年長の子(娘)、年中の子が彫刻刀を使ってひたすらに削っている。
※わたしたちは彫刻刀に限らず、どんなものでも正しい使い方を理解して実行していれば基本取り上げることはしない。包丁だって3歳くらいから使ったりする。

「何つくるん?」って聞いたら『木の棒だよ!』と返事が返ってきた。

木の棒、、へぇ、(そんなんしてなんになるん)と思っていた。
そしてら続けて
『さきも一緒に削ろうよ!』と誘われた。(お、おん。と仕方なく)
椅子に座り、何の目的も、作りたいものも特にないけど、ただ木を削ってみた

ものっっっっっっっっっすごい楽しいやん

残った家事も、片付けも、少しの時間置いといて、
携帯や電子機器からも離れて
無心に、でも「どう削ろうかな」「こうしたらいいかも」と、
目の前の木の棒と向き合う時間。それは想像を遥かに超えて超楽しかった。
スッキリしたし、清々しい気持ちになった。
子どもたちが『あともうちょっとだけ削らせて』とか、おしまいにした後も『なんかけずりたい』というやみつきになる感じ、体験したからこそわかる感情だった。

「わたしスプーン作りたいんやけど」

と、かづこちゃんに言ってみた。「こういう楽しい時間、定期的に開催せえへん?わたしの作るおやつ付きで、2時間くらいの活動時間で」
「削りたい人は削ったらいいにしよ」「作りたいものがあったら作ったらいいやん」「喋りたい人は喋ったらいいしなぁ」「ケーキ目的も大歓迎よな」「人見知りしちゃうなら黙々と削ったらいいし」「子連れでも大丈夫よな。削るの無理やなと思ったらケーキとお茶を楽しんだらいいし、子どもいても削りたいと思ったらその時なんとかしよう。みんなで子を見守ったらいいやんな」と、段々とカタチになってきた。そしてそれを木工部と名付けた(ダセェのがまたいい)

部活動って聞くと、真面目にせんなんのかなとか、
え、先輩後輩とかいややなーとか、
毎回参加しないとあかんのかなとか、
一回行ったら次も行かんなん流れになったら嫌やなとか、
逆に前回行ってないから今回行きづらいなとか、
どんな場所でやるかわからんから気になるなとか、
駐車場はあるのかなとか、
全然知らない人ばっかりの場に行くの緊張する。何話したらいいんとか、
主催者の人とも初めましてなのに、わたしなんかが行っていいんかなとか、
行きたいけど「参加したい」って言うのゲーでそうとか、

繊細さんは思うよね(あげ出したらもっとある)

でも、繊細さんが企画する会なので、思っているような不安は基本的に心配ない。
わたし自身が「この会だったら楽しいな」をやりたいの。

だけど、この木工部は別名自己対話部でもあって、
「わたしはどうしたい?」を自分に聞く練習をしていくことも目的としている。
わたしが、わたしの声を今まで無視し続けてきていたこともあって、自己対話を練習中でもあるの。
だから、『行きたいけど「参加したい」って言うのゲーでそう』ってところだけは、ゲー吐きそうになりながら「参加したい」って自分で言うんだよ。誘って欲しいな〜っていう雰囲気を醸し出されても、こちらはその雰囲気を感じ取っているけど絶対に誘わないと決めている。誘われてヒョイっと行くのと、
えぇええええええええええい!と参加表明するのとでは全く変わってくる。
大事なのはやりたいと思った時に行動する一歩。

そして木工部に詰め込んだ想いはまだあって、
「母親」や「妻」の前に「ひとりのわたし」も大切にしたいと思っていて。
娘がまだ小さい頃、ひとりの時間が欲しいなと思っていたし、あったかい飲み物や食べ物をあったかいうちに食べたかったし、子どもの残したものじゃなくて、「わたしの為に用意したもの」をゆっくり味わって食べたかった。ぐちゃぐちゃな食べ残しじゃなくてね。(もったいないババアがここで顔をチラッと出してくるよね。そして捨てるなんて、、わたしが食べたらいいだけだ、、と食べたくもないものを口に入れてはいないかい?ん?その顔は既に今朝やってるな?)
そうやって「本当はこうしたい」があるのに「願ってはダメ」と言っているみたいに自分の気持ちを無視し続けていた。
その小さな我慢は心に積み重なって、のちに夫や子への態度として現れた。

「わたしはこんなに我慢してるのに!」

けど実際は誰からも「我慢して」とは言われてないの。(ハッと我に返って)
「ひとりの時間なんてとらないで」とも
「冷めたぐちゃぐちゃな残り物食べて」とも。
全部自分が望んで、その願いが叶っていただけだった。(そんなの望んでません!って思うよね)

わたしはママ友はいらない。「○○ちゃんママ」なんて呼ばれたくない。
わたしがわたしでいれる場所が欲しかった。
普段かき消しがちな自分の気持ちをちゃんと聞いてあげたい。

あったかい飲み物はあったかいうちに飲みたい。
「子どもがいるからジュースで」と飲みたいと思っていないものを飲むより「自分好みの甘さなカフェオレ」を選びたい。(そのため木工部ではコーヒーの時は自分で甘さを調節してもらってます。自分のための1杯)
食べ残されたおやつを食べるんじゃなくて自分のペースで食べたい。
(「わたしのおやつ食べてんじゃねーよ!」と子どもに言ったっていいんだよ。)

「自分勝手」と「自分を大切にする」のは同じじゃない

その練習場でもある。のだよ。ふふふ。

部員募集しま〜すと1月に言ってから、20人も部員がいる。(現在6月)
毎回20人来る訳ではなく、だいたい企画者含めた6人くらいで集まっている。
「入部します!」って言って一度も来ていない人もいる。
1回来てそれから全然来ないって人もいる。
毎回来てくれる人もいる。
本当にそれぞれで、それでいいと思っている。ケッとか思わない。だし、
前回の木工部は2削りしたくらいでみんなそっからお喋りしていた。笑
9時半からって言っているけど、10時に来る人もいるし、10時半に来る人もいる。何時に来たって別にこちらは困りません。良いのだよ。
ただ、おやつの数の関係で当日「今日参加します!」は困ります。
そんな人はおやつなしです。(わたしの分を譲るなんてしません絶対食べたい←)
せめて前日に言って。

と言うような会(前置き長すぎて読む人おるんかな)を6月もやります!
6月13日(火)です。
【会費】2,000円(ケーキ・ドリンク付き)
別途作る内容で木工代頂きます。(木工持参もOKです)
例)箸800円/スプーン800円/表札2,000円/
カッティングボードはサイズや木の種類によって金額が異なります/
その他要相談

【時間】平日9時半頃〜11時半頃
【場所】豊岡市内(参加者にお伝え)
【持ち物】彫刻刀(なければ貸し出します)
     木クズが出るのでエプロンが必要な人は持ってきて下さい
▶︎動物アレルギー有無(開催場所に犬・鳥・ハムスターがいます)
▶︎食べ物アレルギー有無
▶︎作りたいもの有無
を教えてくださいね〜

次のおやつはこしあんを使った何かのリクエストをもらっているので
何を作ろうかな〜とうきうきわくわく。

次は同時期に始まったノートの話。

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