ちいかわから学ぶ大切な気持ち
職場の入社2年目のかわい子ちゃんに教えてもらって
アニメ「ちいかわ」を見始めて最近ハマりつつあります。
わたしは初め、ちいかわはイラストとしてしか認識しておらず、アニメが存在していることは知っていたけれど小さいこどもが見て楽しいものなんだろうとたかを括って見ることをせず過ごしていました。
ちいかわのメインキャラクターは
ちいかわ、ハチワレ、うさぎの3人で
主に彼らの日常や友情を描いた物語とわたしは認識しています。
ちいかわは一見、いわゆるかわいいひとたちのどこかに存在する妖精たちの暮らしを描いているのかと思いきや、彼らは労働を行い自ら稼ぎ生活をし、わたしたちのよく見る現実のような世界に生きています。
労働の中でうまくいかないこともあるし、それと同様にうまくいくこともあったり。とても共感する部分がたくさんある勇気や共感を与えれくれるアニメです。
少なくともわたしはそう感じています。
ヨーグルトの懸賞で当てたふんわりしっかりしたドーム型の家に住むちいかわ。
洞穴の中なのか扉もなく、段ボールをひっくり返したものを机にして正に「清貧」ということばがしっくりくる暮らしをしているハチワレ。
わたしはイラストとして認識していたときに、ハチワレの色味が好きで、
アニメを見たこともなかったけれどハチワレ推しでした。けれど、アニメを見始めてハチワレの「清貧」ということばがぴたっとくるその暮らしぶりを見て、裕福ではないけれどしあわせをどこに感じているのか、こころの豊かさに惹かれてなお好きになりました。
ちいかわのお話は勇気をくれたり、やさしい気持ちをくれたり、単純に可愛さにきゅんとさせてくれたりいろんな気持ちを見るものに与えてくれるのですが、絶妙な感情の機微のようなものを描いた物語もたくさん存在しています。
素敵なお話がたくさんあるなかで、最近わたしがこころを掴まれたのは、
ハチワレが主人公の「ほめられリボン」というお話。
ちいかわがずっと一生懸命勉強をしていた「草むしり検定5級」という試験を
ちいかわが試験勉強をしていることを知り、古本屋さんで見つけた参考書を買ってこっそりと同じ5級の勉強を始めるハチワレ。
試験日当日、ハチワレはちいかわに試験会場で会って「こっそり勉強してたんだ」と伝え、ふたりで試験を受けます。
ふたりは試験に受かっても落ちても帰りにラーメン食べようね。と約束をします。
試験の結果は、、あとから勉強を始めたハチワレが合格、ちいかわは落ちてしまいます。
合格したハチワレ、不合格のちいかわ。
ふたりはならんで帰るけれど落ちてしまって落ちこむちいかわにハチワレはどうやって声をかけてあげていいのかわからなくてなにをすればいいのかわからなくて、
一緒に食べようね、と約束していたラーメン屋の前も素通りしてしまいます。
お家に帰ってからも一緒の気持ちじゃなくてどうしていいのかわからなかったハチワレは食欲も湧かず、そのままお布団に入って寝ることにします。
翌日、扉のないハチワレの家の入り口から中の様子を見るちいかわ。
どうしたの?とかけよるハチワレ。
ちいかわは恥ずかしそうにハチワレの顔の形のクッキーを差し出します。
5級合格のお祝いっていうことだそうです。
重い気持ちを抱えていたハチワレはちいかわのそのプレゼントを心から喜び、
その流れで5級の試験の問題を出してと頼んでくるちいかわのやさしさに涙します。
というかわいい心あらわれるお話には続きがあります。
ちいかわがハチワレにプレゼントしたクッキーのラッピングに使われていた青い色のリボンがハチワレにとってとても大切な宝物になりました。
なくしたくないから、大切にしたいから。と、
お花を飾る花瓶の口にその青いリボンを結びつけます。
裕福ではなくてもお花を飾るというその素敵な暮らしもわたしはとても素敵だな。と思うのです。
ある日、ハチワレが花瓶を洗うため、大切な青いリボンを解いて置いておいたところ、扉のないハチワレの家の入り口から鳥が入ってきて大切な青いリボンを咥えて飛んで言ってしまうのです。
大切な大切な青いリボンがなくなってしまって、ハチワレは悲しくてちいかわにせっかくくれたのにごめんね。と泣きながら謝ります。
そうやってハチワレが話してくれたのを聞いて、ちいかわはまた同じクッキーを買いに行くのです。
青いリボンを失くして悲しんでいるハチワレに元気になってほしくて、ちいかわは動きます。
クッキーに付いていた青いリボンをそっとハチワレのお家の前に置くちいかわ。
突然自分のもとに戻ってきたリボンに驚くハチワレ。
その側には口元にクッキーのカスをつけたちいかわが立っていて、その手元にはクッキーのPP袋をぐちゃっと握りしめています。
その様子に気づきハチワレは全てを理解して、同じではないリボンだけどそのちいかわのやさしさが大切な思いに上書きされてうれしい気持ちでいっぱいになるのです。
大切なものが壊れてしまったり手元から失くなってしまったときに、
それと全く同じものではなくてもそのあとにはまたきっとそれと同じぐらい、いやもっと大切なものが手の中に入ってくること。
豪華じゃなくても必要なものが暮らしのなかにあって、大切にしたいと思うものが存在すること。
そんなことを教えてもらえているんだな。とあたたかい気持ちになります。
自分が大切にしたいことは?
わたしにとって大事なことは?と今日もわたしは問うてみます。
なんて素敵なアニメなのだぁぁぁ!!!!
自分にとってなにが大切なのか。1本が30秒ほどとめちゃくちゃ短いのでお時間のないお忙しい方にも。ぜひ♪おすすめです。
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