ナポレオンの八つ当たりチーズ
かの有名な「凱旋門」を造らせちゃったり、
ベートーベンに「英雄」を創らしめ、
戦いに出れば勝利する(私の勝手なイメージ)、
カッコいいナポレオン(・ボナパルト)だけど、
このチーズを知った時、
意外とちっちゃいヤツ⁈
と思ってしまった(笑)
まぁ、人間味ある出来事だなぁと。
ベトベン(←のだめ風)が言うように「俗物」だったわけで、
人間くさくていいじゃないと。
そんなチーズが、これ。
Valencay ヴァランセ
フランス・ロワール地方で造られる、山羊のチーズ。
そう、山羊。
今が旬の、シェーヴルです。
表面に木炭粉をまぶして熟成させる、四角錐形の上部がない台形のような(←コレ、なんて言うの?)変な出で立ちをしております。
「旬」ということで、先日の講義のテイスティングで使いました。
熟成が進んでいない、中身が真っ白なValencayは、山羊特有のケモノ臭が穏やかで、味わいもシンプル。
山羊初心者にはオススメですが、
山羊好きには、ちと物足りない…
昨日食べたのは、中心部にはまだ芯があるものの、表皮近くの外側はクリーム色にとろけて、
ケモノ臭はやっぱり穏やかだけど、ミルクのコクが出てきて複雑な味わいをつくってました。
つまり、美味しかった❤️
人って変わるもんだなぁ。
去年の「山羊が旬」の時期は、
山羊が苦手で、それでもチープロ目指すなら山羊の魅力もわかるようにならんと!と
山羊嫌いを克服している最中だった。
旬の山羊は比較的食べやすい、と聞いて、
旬を待って色々食べて、食べて、食べて…
食べてるうちに山羊にハマる( ^ω^ )
こういうヒト、意外といるみたい。
それだけの魅力がシェーヴルにはあるってことです。
まさか、Valencayが「穏やか過ぎて物足りない」なんて、1年前には思いもよらない。
そうそう、Valencayがなぜ「ナポレオンの八つ当たりチーズ」なのか。
このValencayというチーズ、
もともとキレイな四角錐形だったんだけど、
エジプト遠征に敗れて帰ってきたナポレオンはこのチーズの形を見てピラミッドを思い出し、
不快に思って上部を切らせた、とか。
チーズに罪はありません…(。-_-。)
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