チーズでわかるお国柄
ワタシ、飛行機は大好きだけど、
若干、閉所恐怖症ぎみなのか、長時間飛行機の中にいると発狂しそうになります。
3〜4時間くらいは大丈夫。
12時間はダメ。
なので、ヨーロッパには行ったことがありません。
時間がたっぷりあって、3〜4日かけて行くか、
お金がたっぷりあって、ファーストクラスで行くか、どちらかじゃないと、多分死ぬまでに行けない気がします。
ワインとチーズの老舗産地に行ったことがないなんて…いつかは行けるようになりたいとは思いますが、未だ、ニューヨークに行った時のトラウマが消え去らないのです。(ニューヨークはいいところ。そこに行くまでの"トラウマ")
だいぶ昔のハナシなんですけどね。
行ったことはないんですが、ワインとチーズ、
特にチーズを勉強してると、お国柄が何となくわかっちゃうのがちょっと面白い。
チーズにもワインにも、PDO(=AOP= DOP=gU=BOB)という原産地名称保護の制度(ルール)がありますが、
スイス→規定、めっちゃ細かい!
同じチーズのランク違いで集乳範囲が異なるなんて…熱源の指定(薪のみ!)まであるチーズもあったり…サイズこそ、他の国と同様ある程度幅はあるものの、MG(脂肪分率)の幅が厳密…例えば50〜54.9%とか。55%以下ってことがいいたいんだろうけど、他の国の規定で小数点なんて見たことない…
真面目で細かい国民性なのかな、とか思っちゃいます。
イタリア→大雑把すぎやろ(。-_-。)
サイズの規定がないものが多いし。昔からこんな大きさで造ってるでしょ、そんな感じでよろしく!的な空気を感じる…
スイスで紹介したMGに関しては「最低38%」とか「55%以下」とかそんな感じ。(これはフランスなども同様だけどね)
うんうん、イタリア、だよね。
ドイツ→チーズの分類が細かい…
なんで、チーズのタイプ(青カビとかハードとか)の他に脂肪分量と水分分量で6とか7とか分類するんだろ…
gU(原産地名称保護)チーズは元々少ないし、日本でもお目にかかったことない。
むしろ、ドイツで最も食べられているドイツチーズは「クワルク」という、昔から造られているけどgU認定されてないものだったり、
日本でよく見かけるドイツチーズも「カンボゾラ」というgU認定外のチーズ。
この「カンボゾラ」というチーズのネーミングがまた、ドイツっぽい、と笑ってしまったのだけど。
どんなチーズかと言うと、
外皮は白カビをまとい、中には青カビが生えていて、クリームを添加しているのでクリーミーで濃厚な味わい。青カビ特有の風味は全くなく、非常に食べやすいチーズです。
で、ネーミングですが…
原語で書くとCambozolaになります。
カマンベール(Camembert)と
ゴルゴンゾーラ(Gorgonzola)を
合わせた造語!
合理的かつ商業的なニオイをプンプンさせた
このネーミング!
ドイツは、オランダやフランス、スイスにイタリアといった、昔からチーズ造りの有名国に囲まれた地域性もあるのかもしれないけど、
そんな国々と「原産地名称保護」という地域ブランドで戦うよりも、食べやすくて美味しいチーズを造って輸出(商売)することを主眼としているのかなぁなんて思います。あくまで私の想像ですが。
先日、ドイツに住む友人に、
「カンボゾラって、ドイツでも食べるの?」
って聞いてみたのですが、
「カンボゾラ…知らない」
と言われ、その時彼女の側にいたドイツ人の男性は、
「僕知ってる!でも、ママは好きだけど僕は好きじゃないなぁ。え?カンボゾラってイタリアのチーズじゃないの?」
と言われてしまいました^ ^;
あ、やっぱり、輸出向けに造られてるんだ、
って思っちゃいました。
ちなみに、彼女の自宅の冷蔵庫の中のチーズ↓
イギリス、スイス、イタリア、オランダ、デンマーク。ドイツチーズが1個もない!^ ^
さすが、
輸出量も世界一ですが、輸入量も世界一のドイツです^ ^
#チーズ #チーズでわかるお国柄 #カンボゾラ #飛行機好きだけど閉所恐怖症
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