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花びら餅
和菓子には「その季節にだけ」作られるお菓子と、名前や形、色合いで「季節を表現する」和菓子があります。
「その季節にだけ」いただく和菓子には、その季節折々の自然植物が現れます。たとえば鶯餅、牡丹餅、桜餅、柏餅。葛切り、栗きんとん、柚餅子などといったように。
1月は花びら餅です。お茶の席では初釜でいただくお菓子としても知られます。これは平安時代の宮中であった新年行事で食べた食物に由来し、白い求肥の中には、ごぼうと味噌あん、菱形紅色の餅が包まれています。初めて口にした際には、そのユニークな組み合わせに驚く人も少なくないでしょう。
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気になるごぼうは「押鮎」に見立てられたもの。平安時代、歯の健康は長寿につながるとされ、宮中の新年行事において一年の健康と長寿を願って、固いものを食べる儀式がありました。その時に出されたのが塩押して固めた鮎(押鮎)で、花びら餅のごぼうはその名残だそうです。
土の中にしっかり根を張るごぼうは「家の基礎を固める」「長寿」を願うなどの意味が込められた縁起のいい根菜でもあります。お正月料理にも登場する所以ですね。
さあお正月も過ぎて、松も明けて、連休も明けて、いよいよ今年も本格的にはじまります。きりきりしゃんと、気持ち新たに頑張ります。今日もいちりんあなたにどうぞ。
ボケ 花言葉「ひとめぼれ」
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