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読書感想文~やめる時間術

こんにちは、ともです。
「やめる時間術 尾石 晴 著」を読みました。お金の本ばかり読んでいた気がするので、今回は時間についての本です。
経済的自立を目指す理由も、突き詰めれば「自分の時間が欲しい」から。時間と健康は、本当に取り返しのつかない1番大切な資本ですよね。

・時間がない生活を選んでいるのは自分
・「やめる時間術」の方法
・時間の引き算

・時間がない生活を選んでいるのは自分


筆者の元には、時間の悩みを相談しようと多くの人が訪れます。そんな人達にアドバイスをすると、まず返ってくるのは「自分には無理」「家族が協力してくれない」と否定と言い訳ばかり。学習性無力感からくる発言との事ですが、せっかく人に相談してもアドバイスを活かせないのは悲しいですよね。
そんな人たちには厳しいですが、「時間がない生活を選んだのは自分」である、つまり「時間がないのはあなたのせい」とはっきり言います。まず、辛い時には難しいですがきちんと「原因自分論」を持って、対策を考えていく姿勢はとても大切だと思いました。
自分の力で変えられる事を見分け、少しづつ変えていく。そうしなければ、いつまで経っても悩みが解決しないことを、著者は知っていたんですね。そして著書は、時間がない生活を脱する方法として、「やめる時間術」を勧めます。

・「やめる時間術」の方法

①時間の使い方を把握する
家計管理と同じですね。第1歩は収入と支出を把握することです。時間の場合収入は24時間で固定ですので、「支出:時間の使い方」を把握することになります。

②使途不明時間を記録する
これも家計管理と同じですね。家計管理において、使途不明金(何に使ったのか分からないお金)は1円もあってはいけません。しかし、時間についてはついつい、使途不明時間を過ごしてしまいますよね。何となく開いたSNS、隙間時間にぼーっと過ごしてしまう、など。自分の生活を思い出しても、勿体ない時間の使い方だなーと思います。
この時間をまずは洗い出すことですね。著者いわく、使途不明時間は「スマホ時間」が占めている場合が多いので注意、とのことです。心当たりはありますよね。

③時間の使い方に点数を付ける
時間を見える化し、使途不明時間の内容も確認できたら次は、「時間の使い方に点数をつける」事です。満足度の高い時間の使い方を把握するためにも、ぜひやりましょう。

④タイムパフォーマンスを上げる
コストパフォーマンスと同じように、時間当たりのパフォーマンスを高める作業です。印象的なのは、「夜の仕事は朝やる同じ仕事の1.5倍時間がかかる」というものです。たしかに夜は作業効率が落ち、もったいない時間の使い方となってしまいかねません。出来ることは午前中のうちに、なるべく早く終わらせるというのは大切ですね。

・時間の引き算

僕はお金の使い方を、「消費、投資、贅沢、浪費」の4つに分類しています。本書の記載とは一部異なりますが、時間もこの4つに分けるのが良いのではないかと思います。

消費:睡眠や食事など、必須の時間
投資:勉強など、後々のリターンに繋がる時間
贅沢:旅行やデートなど、自分の心のための時間
浪費:ダラダラSNSなど、何も産まない時間

こんな感じでしょうか。そして、消費や投資、贅沢だと思っていたが、実は浪費になっている時間が無いかどうか見つけると、その時間を節約することが出来ます。

Q:上司との食事は投資だと思っていたが、いくら食事をしたところで給与は上がらない…浪費のでは?
Q:ゲームは贅沢だと思っていたが、思ったより満足度は上がらず浪費なのでは?
といった具合ですね。
思い切ってそのような時間を削ってしまいましょう。

他にも、時間の使い方についての著者の考え方が詳細に書かれていました。著者の実体験に基づく内容なので、実行しやすい部分が多いと思います。
僕自身は今はそれほど時間に追われない生活を送れています。医者をしながらこのような働き方が出来ている職場に感謝です。しかし、せっかくの自由時間を浪費してしまうこともあります。以前と比べると適切な時間の使い方が出来ているとは思いますが、本書を読むとよりよい時間の使い方について考え直す事が出来ました。
時間に追われて困っている人も、より幸せな時間の使い方をしたい人もぜひ✨

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