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あなたの価値は見た目以上
アクティングの授業にて。
クラスメイトに、すごくgentleで優しい男の子がいる。毎日朝早く起きてジムも行って体を鍛えて、ムキムキの美男子。疲れていても、辛いことがあっても、いつも笑顔でいる素敵な子だ。
ただ、舞台の上に上がると豹変する。すごくエモーショナルに、怒ったり、泣いたり、自分を抑えられなくなる。
この傾向は前学期からあって、最初はエモーショナルですごいなぁ、って思っていたが、どんな役柄でもそうなってしまうことが分かってきた。
今日はimprov(即興)でのシーン練習。彼は膝を怪我したアメフト選手だったのだが、それはそれは見事な泣きっぷりだった。(そして服も脱いだ。彼は体がすごく美しいので脱ぐ傾向にある。)
一通りシーンが終わった後、先生が言った。
”Your tendency is to show, and you should notice that. It was not telling the story for the audienxe, just watching someone who have a lot of emotions. "(あなたは全部見せようとする癖があるってことを自覚しなきゃいけない。今のはお客さんにストーリを伝えていたんじゃなくて、お客さんがただ感受性豊かな人を見ていただけ。)
彼の演技を見て、どうして普段はとっても落ち着いているのに、何がそんなに彼を必死にさせているんだろう、と感じていた。
すると彼は、「普段は自分のネガティブな感情を見せてはいけないってセルフコントロールしているのに、ここに立つと何故か、全部見せなきゃいけない、って思ってしまう。」と。
彼は自分の良さをアピールするのに必死だった。自分が持っているものを見せることが大事だと思っていた。
先生はこう言った。
"You, yourself, have to value something deeper. You are more valuable than your physics, and you have to show that." (あなた自身が、あなたの価値をもっと深いところに見出さなきゃいけない。あなたの価値は見た目以上だっていうことを見せなきゃいけない。)
アメリカ、特にニューヨークはファッションの大都市でもある。そう感じる人も多いだろう。ニューヨークスナップなどでとんでもなくおしゃれな人が載っていたりする。
けど、そんな人たち街中で滅多に見かけない。もしくは、見かけたとしても観光客のことが多い。(もしくは、ふつーなのになぜかキマって見える人が多いw)化粧もしない、おしゃれもしない。パーカーにジーンズ。それで十分なのだ。
日本できてたような服は着ることがほぼない。特に大学院では、おしゃれな格好をすると逆に浮いてしまう。日本人の感覚的に普通の服でも、めっちゃおしゃれ!素敵!って言われるので、なるべく派手っぽかったり、ハイブランドっぽかったりするものは着ない。(その反動で日本に帰った時は、周りがおしゃれすぎて自分ださ!と思ってしまった。)
私はおしゃれは好きだ。メイクも好きだ。
けど、もっと磨くべきものは他にある。いくらハイブランドのおしゃれな服を着ていたって、中身がないところに装飾だけつけても逆に浮いて見える。中身を磨いて、見た目が全てじゃないって分かっている人は、ジャージでもめちゃめちゃ素敵だ。
それに気づいてからは、私はおしゃれもしたいから、それに伴った自分であろうと決めた。薄っぺらいことはやめようと。
あなたの価値は見た目以上。そしてあなた自身がそれを自分自身に感じ、見出さなきゃいけない。
見た目よりも大事なものがうんとある。その意味をこっちにきて、やっと分かった気がする。
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