見出し画像

不安な気持ちの解消法

今日は大学院でcareer workshopがあった。

アーティストにとって、自身のキャリアを考えるというのは非常に大切なことだ。

皮肉なもので、好きなことを突き詰めるためにアーティストという道を選んだにも関わらず、好きなことを好きなだけしていても、お金にはならず、つまりは生きることができない。


Workshopの一環で、先生は以下の質問に対してそれぞれ答えをかけと言った。

・あなたにとって"successful"とは何か。

・そう感じることができるのはどんな時か。何がゴールか。

・どうして大学院に来ることを決めたのか。

・大学院のクラスの中では何を得たいか。どうありたいか。

・卒業してから1年後どうなっていたいか。

・5年後どうなっていたいか。

・10年後どうなっていたいか。

私は、卒業してから1年後、ってところぐらいから、しんどくなってきた。 なぜなら、ここ最近で一番考え悩んでいることだから。

アメリカでは働けない。日本に帰っても仕事がない。じゃあ自分はどこで働くのか。その場所によって目標もきっと変わってくる。アメリカにずっと残れるなら、結婚はどうなるのか。子供はどうなるのか。

沢山の現実に向き合うのはしんどい。

3年はあっというまだ。うかうかしていられない。アメリカに残るためには何かアクションを起こして頑張らなきゃいけない。でもそんな自信もまだない。自分は人より時間がかかるから人より早く行動しなきゃいけない。でも日々の生活に精一杯でそんな余裕もない。

そんな不安や焦りで時々吐きそうになる。だから無理やりこの質問を考えさせられるのはしんどかった。


最後に先生が言った。

「覚えてる?君たちはfirst day, 全く同じ教室で、全く同じように座ってたんだよ。その日を振り返って、自分たちがどれだけ成長してるか考えてごらん。その成長がどれだけすごいことかは、自分たちが一番分かっているでしょ。」


ちょうど1年前、私は受験の為に3回目、最後の渡米をした。これがその時の写真。

画像1

ちょうど一番行きたかった今の学校のfinal interviewを終えた後だ。final interviewは散々だった。絶対に受からないと思ったし、ただただ自分の勉強・経験不足を痛感しただけだった。

全部終わって、メトロの中で泣いた。でもそれは悔しさよりも、ここまでとりあえず走り抜いたんだっていうことへの安堵だったと思う。

ブルックリンブリッジ。この橋の向こう側は、まだただの憧れの場所だった。


でも、もう帰ってこれないと思った場所に、帰ってくることが許された。


画像2

これが去年の12月。大学院での一学期目が終わった後の写真。今、この橋の向こうには、私の通う大学院がある。


この1年間でどれだけ変われただろうか。どれだけ成長できただろうか。

思い返してみると、受験を決めた2年前の1月から、わからなくってもとにかく前に進むしかなくってやってきた。


不安な気持ちや恐怖を解消する一番の方法は、それを乗り越えることだ。

とにかくやってみる。とにかく前に進む道を探してみる。思い返したら今までもそうしてきた。できる、と思ったらそこまでの過程ややらなきゃいけないことを徹底的に調べて、一つ一つこなして自信をつけていく。それが割と私のやり方だった。

今の私は、不安という状況の中に甘えて、そこにとどまって楽をしてるだけだ。そしてずっとそのままにいると、どんどん不安の穴に埋まっていってしまう。


「だから、それだけ人は変われるってことだよ。それと同時に、それぐらい時間は早くすぎる。だから、できる、やれる、ことを一刻も早く、今日始めること。See you!!」

先生はそういって鮮やかに去っていった。



読んでいただきありがとうございます。サポートももちろん嬉しいですが、ライクやコメントがとっても励みになります!