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今日は、人見知りとインナーチャイルドの関係について、わたしの考えを書いていこうと思います。

人見知りとは何か? 辞書には次のように記してあります。

「見知らぬ人にはにかみを見せ、又、恐れること」(新潮現代国語辞典)

はにかみとは、恥ずかしそうな表情を見せること。

つまり、知らない人に会ったり話したりすることに、恥ずかしさや恐れを感じている状況を人見知りといいます。

実は、わたしも重度の人見知りです。

中学生の頃、部活の練習試合で他校に行った時、試合の相手校の生徒が話しかけてくれたのに、全く話せなかったことがあります。よほどおかしな態度を取ってしまったんでしょう、友達に笑われてしまったことをよく覚えています。

人だけでなく、場所にも人見知りします。場所見知り、とでもいうのでしょうか? 

初めて行くお店や病院、ごくたまにしか行く用事のない場所が、苦手で仕方がないのです。友達と一緒なら入れるお店も、ひとりでは入れません。誰かが一緒なら、先に入ってもらいます。病院にひとりで行かなければならないときは、前の日から緊張して仕方がありませんし、結局、行けなかったこともあります。


私なんかがこんな素敵なお店に入ってもいいのかな?

私、浮いちゃわないかな?

むしろお店に迷惑なんじゃないかな?

お店や病院独自のルールが分からなくて、失敗して恥をかくかも?

不安な想像に頭の中を占拠され、恥ずかしくていたたまれない気持ちになるのです。


どうして、人にも場所にも、人見知りしてしまうのでしょうか?

それは、「わたしは、ありのままの姿で、この世に存在していい」と、思えなかったからだと思います。

自分に自信がないのです。

ありのままの自分を見せて、笑われたり、がっかりされるのが怖いのです。

嫌われることが怖いから、見知らぬ人に会うことが怖いのです。


人見知りになるのは、インナーチャイルドの傷が原因だと、私は考えています。

人が生れて初めて出会う人間は、お母さんです。

お母さんに抱っこしてもらい、たっぷり愛情を注いでもらうことで、この世の中は、居心地が良い場所なのだと認識し、安心してこの世の中で生きていくことができるようになります。人と繋がり、社会を形成していく力は、お母さんとの関係の中で生まれるのです。これを、愛着といいます。

お母さんから満足に愛情を注いでもらえたなかった人は、愛着がうまく育たないと言われています。社会に対する安心感を得られず、常に心が不安定な状態になってしまうのです。

これが、人見知りになる根本的な原因だと思うのです。


昔よりはましになりましたが、私は今でも、人見知りです。初対面の人と話をするのは緊張しますし、気になるお店があっても、なかなか足を踏み入れることができません。

でも、そんな自分も悪くないと思っています。

次々に新しい人に出会わなくても、新しいお店に足を踏み入れなくても、生きていけないわけじゃないんです。

慣れ親しんだ場所で、自分で自分を安心させてあげることが、インナーチャイルドを癒すためにはとても大事なことなのです。


その分、勇気を出して、初めてのお店に足を踏み入れた時の感動は、格別というもの。最近引っ越してきた町では、初めてのお店を訪れて、新たな出会いを楽しんでいますよ。


人見知り、場所見知りで悩んでいる方は、もしかすると、お母さんとの愛着が上手く育たず、インナーチャイルドが傷ついてしまった経験があるかもしれません。心当たりは、ありませんか?

愛着について詳しく知りたい方には、この本がおすすめですよ。


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