見出し画像

とりあえず合格点を取るインテリアレイアウトのきほん&妄想間取り図3パターン

こんにちは、早です。今年は毎週note書きます宣言から、無事に2週目に突入です。自分との約束を守れないタイプなので、毎回数えてプレッシャーをかけていく作戦。

過去記事でも何回か触れている通り、昨年はインテリアコーディネーター資格の勉強をしていました。インテリアコーディネーターの二次試験では、「平面図」を描く問題が毎年必ず出題されます。その勉強のために過去問を解いたり、作図の参考書などを読んでいると「こういう場合はこの配置は望ましくない」など、インテリア配置の基本の考え方が解説されていて大変参考になりました。

言われてみればたしかに「ちゃんとコーディネートされたお部屋ってそうなってるよね」という基本的な内容なのですが、意外と勉強するまできちんと理解していなかった気がします。

これってちょっと知っているだけで誰でも役に立つ内容なんじゃないかなと思うので、今回は勉強した内容とこれまでの個人的な研究結果を組み合わせて、いろんなお部屋のコーディネートと基本のレイアウトをいくつかの間取り図を例に解説していきます。

リビングダイニングのレイアウト

まずはよく登場する我が家のリビングダイニングキッチンのレイアウトから。

画像1
画像11
画像12
画像13


うちはそもそも置いている家具が多すぎて全部の壁際が埋まっちゃっていて配置もなにもないのではという感じですが(笑)。家具レイアウトの基本は、まずは生活動線を考えて、使いづらい場所ができないように配置することですね。


画像2

簡単にでいいのでこういう間取り図にサイズを書き込んだものを計画段階で作ってみましょう。

我が家はベランダへの動線ふさいじゃってていきなり参考にならないけど……。別の場所にもベランダがありここのベランダには出る必要がないので、他の家具との兼ね合いもありこの動線はなくてもいいということになりました。

原則は把握しつつ、自分の生活に合わせてアレンジするのが大事です。

リビングの配置ポイント
1. 窓の前にテレビを置かない
2. ソファは入り口に背を向けて置かない
3. 入り口から見て一番奥の壁側に見栄えのいいものを

動線以外のポイントとしては、上記の3点を意識するとなんとなくバランスのいいおしゃれな部屋に仕上がります。リビングの場合は、ソファと窓とテレビの位置関係が一番のポイントになります。

掃き出し窓の前にテレビボードとテレビを置いてしまうと窓からの逆光の影響をもろに受けることになり、せっかく窓があるのにずっとカーテンを閉めて生活をするはめになるので控えたほうが無難です。そして、ソファが入り口に対して背中を向けているとせっかくのデザインが目に入らなくなってしまう上に、ソファの本来持つウェルカムなくつろぎの雰囲気がまったくなくなって窮屈な印象になります。この2つは組み合わさってNGレイアウトになっていることが多いので、意識してなるべく避けるようにしましょう。

また、お部屋がなんとなく垢抜けない理由は、単に「よく目に入る場所にあるものが微妙だから」ということも多いので、部屋を眺める機会の多い入り口方向から見て奥の壁際にお気に入りのアイテムを配置するだけでもぐっと洗練されて見えます。お試しあれ。

7.5畳1Kひとり暮らしのレイアウト

続いてひとり暮らしの部屋として最も一般的な、7.5畳の洋室+廊下にキッチン、という1Kの部屋のコーディネートについて考えてみます。

私自身は1Kという間取りがあまり好きではなくて、ひとり暮らしの部屋は極小ロフト付きワンルーム、築年数の古い1DK、リノベされた広めのワンルームという遍歴で1Kには住んだことがないのですが、友人からインテリアの相談を受けるとこういった間取りが一番多かったです。おそらくこのnoteの読者の中にもこんな感じのお部屋に住んでいる方は多いのではないでしょうか。

画像3

この部屋でのひとり暮らし用インテリアを私がコーディネートするとしたらこんな感じかなあ。

画像4

狭くてもデスクと一人がけソファは置きたい。大きめのラグを思い切って床を埋めるように敷くことで、部屋全体にくつろいだ雰囲気を感じられるようにしました。7畳前後だと空間を区切るほどのスペースがないので、小さいラグで区画を分けるのではなく全部一つのくつろぎ空間としてつなげたほうがかえって広く感じますよ。

1Kの配置のポイント
・ベッドは壁際に
・デスクを置くなら窓の近く
・「くつろぐ」「活動する」「寝る」の3つのコーナーを意識

1部屋ですべての生活をする1Kでのひとり暮らしでレイアウトのポイントになるのは、まずはベッドの位置。奥の掃き出し窓に沿って横に置いたり、頭を窓方面に寄せて置いたりする配置もよく見かけますが、ベッドはなるべく壁側に置いたほうが落ち着きます。

もしスペースが十分にあれば、セミダブル以上の大きめサイズのベッドを頭側を壁につけレイアウトするのが一番ベッドルームが美しく見えるのですが、ひとり暮らしだと広さの都合上難しい場合が多いため、最低限「ベッドは大きい窓にくっつけない」とだけ覚えておきましょう。ただし、腰窓など高い位置の窓であればその前にベッドを持ってきても問題ないです。

勉強や仕事用のデスクを置く時は、迷ったら窓の付近に配置するのが収まりがよく、外の明かりや風を感じられるので集中できてよいと思います。

1部屋の中で生活する1Kひとり暮らしだと常にベッドの上にいるような生活スタイルになりがちですが、読書やテレビを見るなど「くつろぐ場所」書きものや食事など「活動する場所」そして「寝る場所」の3つのコーナーがゆるく定義されていると限られたスペースの中での生活でもメリハリがつけやすくなります。

画像6

小さめのソファを置きたい場合はこういうのもありかも。テーブルを60cm前後の少し高さのあるリビングテーブルにすれば、ソファダイニングとして食事にも使えて作業場所にもなるので使い勝手がよさそうです。

画像5

同じ家具でもこういう配置はベランダへの動線を塞いでしまう上に、入り口からの目線がすべてベッドに集まるため生活感が出がちなのでNG。

画像7

さっきのリビングのレイアウト同様、窓側にテレビを置いてソファが背を向ける配置も避けたほうがよさそうです。

広めワンルームひとり暮らしのレイアウト

前に私が住んでいたワンルームのレイアウトも紹介します。住んでいた時のコーディネートはだいたいこんな感じ。レイアウトのポイントは1Kとほぼ同じです。

画像10

たまに登場するこの画像のお部屋です。

画像13
画像14

実際には前の家から持ってきたダブルベッドがベッドコーナーに対して大きすぎたり、大きな作業テーブルを無理やりキッチンの前に置いてダイニングとして使っていたので人が座っているとトイレのドアが開けられなかったりと、引っ越し魔ゆえの苦労もいろいろあったのですが工夫して生活していました。

賃貸で生活していると今後の移動の可能性が消えないので、インテリアにいまいち踏み切れずずっと暫定のモノに囲まれた部屋に住んでる……という声をよく聞きます。引っ越してもずっと使えるようなアイテムの選定とコーディネートのコツさえ覚えれば過去の買い物を無駄にせずに次の場所で使えるので、ある程度のお金をかけて本当に気に入ったものを選べるようになります。

ちなみにこの部屋までは、テレビも電子レンジも使ってなかったのでなしで生活していました。必需品と思われているものも、本当に自分に必要か暮らしながら検討していくと案外いらないな、というものもあるかもしれません。(現在我が家には炊飯器はなく専用の窯+電子レンジで米を炊いています。ただ電子レンジはやっぱり必要だった。。)

まずはいまあるものの中で最適化できないか考えてみるのが大切です。

最後に、もしこの部屋で何も制約なく1から部屋を作るとしたら、こんな感じにコーディネートしたいな〜という妄想コーディネートがこちら。

画像9

ドレス制作用のアトリエ作業台さえ必要なければ、広々とソファダイニングにして生活するのも良かっただろうな。個性的な柄ラグ+カラーソファ+ベッドカバーの組み合わせを考えるの楽しい。ドレッサーのある生活にも憧れていますが、未だ実現したことがないのでいつの日か。

以上、コーディネートとレイアウトの解説でした。ちょっとしたポイントで部屋が見違えるようにすっきりと洗練された雰囲気になったりするので、ものを買い足す前にまずはあるものの組み合わせを変えたり場所を移動したりして、しっくりくるところを探してみてください。

ではでは!


書籍発売中


カラフルで好きなものにあふれた、海外のようなセンスあるお部屋をつくるには? 10年で7回引っ越し、独学で試行錯誤を続けてみつけた部屋づくりのノウハウをまとめた著書が発売中。

『カラフル&モダンポップ 海外みたいにセンスのある部屋のつくり方』(大和出版)


ニュースレターはじめました

お部屋づくりのノウハウを週に1回メールでお届けします!


SNSはこちら

Twitter @sakihaya515
Instagram @sakihaya515


たのしいものを作ります