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TON No.33を買った話とTHONETの曲げ木椅子について #24

ダイニングチェアをついに、ずーーっと欲しかった曲木の椅子にした話。

こんにちは、早[SAKI]です。
前回はサポートメンバー限定記事で、我が家にあるインテリアアイテムを詳しく紹介するシリーズ第二弾としてワークスペースとベッドルーム編をお届けしました。


この記事は2023年9月10日(土)に、ニュースレターに登録いただいた方にむけて配信した内容です。noteのマガジンには、一定期間遅れで転載しています。
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ニュースレターを4月に始めて以来、毎週土曜日に配信をなんとか頑張っていたのですが、ついに、土曜中の配信が間に合いませんでした……。翌日になってしまい大変お待たせしました。

実は9/1から元の会社に育休から復帰しまして、今週末でちょうど一週間が経ったところでした。

基本的には自宅でリモートワークができる仕事なのでそれはありがたいものの、夫婦ともフルタイムの共働きでの仕事復帰、しかも娘はまだ慣らし保育が終わり切っておらずお昼寝明けには迎えに行って家に帰って来る……という状態です。やっている間はうまく乗り切ったつもりだったのですが、週末に入った途端にすっかりエネルギーが切れてダウンしていました。

やることそのものは以前の仕事にそのまま戻っているので問題ないんです。でも会社仕事用の脳を動かす体力がない!!!

しばらくは土曜日にはへろへろの状態かもしれないので、ニュースレターの配信は以前よりはちょっとタイミングが変わったり分量が落ち着いたりという変化があるかもしれません。週一回のペースは守っていきたいと思っていますので、そこは変わらずお付き合いいただければ幸いです。

***


そして本日は、そういう状態なので少し肩の力を抜いたトピックを。新しい椅子を買った話です。


私ですね、育休がとーーーーっても楽しかったんですよ。でも、あっという間に1年経って職場復帰が来てしまいました。

娘が育てやすい子だったのを良いことに、ニュースレター書いたり運転免許取りに教習通ったり友人と遊んだり家を改造したりと好き勝手に過ごしていたのに、いきなり1日8時間のフルタイムでの職場復帰です。仕事は嫌いではないですが、いかんせん拘束時間が長い!

正直憂鬱でした。憂鬱すぎるので、これはなんらかテンションを上げないとやっていけない。

そう思って、買っちゃいました。


ずーーーっと欲しかったダイニングの椅子!!!


昼間は疲れすぎて動けず夜になってやっと開封したので写真が暗くてすみません…

これはTON No.33 という椅子です。名前を聞いてもあまりピンとこない人のほうが多いかもしれません。「こんな感じのデザインの椅子は見たことがあるけど、名前があるの? 意識したことがないなぁ」という方がほとんどではないでしょうか。

「えっこういう曲げ木の椅子はTHONETじゃないの?」って思った方は、インテリアに詳しい人のはず。そしてそれは間違いではありません。TONはTHONET関連の会社です。

TON社の話をする前に、まずはTHONETについてちょっと解説したいと思います。(インテリア好きな方にとっては当たり前の話なので、知ってる人は読み飛ばしてくださいね)


THONETの曲げ木椅子

Michael Thonet(ミヒャエル・トーネット)は19世紀の家具デザイナーです。そして彼が作り出した曲げ木の技術から生まれたTHONET社の椅子は、世界中のあらゆる場所で今も使われています。

一番有名なTHONET No.214(元々はNo.14として発売し、のちに今のNo.214になった) は発売からの70年間で5000万脚売れたらしいです。5000万脚ってすごいですねぇ。

こういう形の椅子は日本でもカフェなどでたくさん使われているので、誰でも目にしたことがあるのではないでしょうか。


現在の日本の正規販売店のひとつ、YAMAGIWAで売っているTHONET 214

この214が最もポピュラーな形なのですが、その他にも有名なTHONET社の曲げ木椅子はたくさんあります。

代表的なのは、アームチェアの209と210R。しなやかな曲線のフレームとラタンが組み合わさった優雅なデザインで、特に建築家のル・コルビジェが愛した椅子としても有名です。


YAMAGIWA Webサイトより

そしてこちらが、今回私が購入したTON No.33。

見た目はTHONET 210Rに限りなく似ています。違いは背もたれのラタンのラインが丸くなっているか、まっすぐになっているか、それだけです。


THONET社はかつてヨーロッパの各地に工場を作っており、1860年にチェコ共和国に作った工場がこの「TON」社の前身だそうです。TONというのは「曲げ木の工場」という意味らしい。

権利関係のいろいろがありTHONETと名乗れなかった、という事情らしいのですが、TON社は紛れもなくTHONETの技術を受け継いだ正当な会社になります。つまりTON No.33はTHONET209、210Rの兄弟のような椅子になります。


なぜTHONETではなくTONの椅子にしたのか

元々はずっと209か210Rが欲しくて、いつか買おう、と思っていました。でもこのTHONETの椅子、なかなかのお値段なんですよね……。

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