会社を3ヶ月間休むことになった話

勤めている会社を3ヶ月間休むことになった。
鬱と診断されてしまったからだ。
鬱というのは現代ではそれほど珍しいことではないようだが、自分の周りで誰も彼もなっているかと言われればそういうわけでもないので、ちょっとした観察記録という体で記事を書きたいと思った。
とりあえず今回は鬱と診断されるまでの話をまとめたいと思う。

新卒で今の会社に入社して1年がたち、任される仕事の量も増えてきた。今年4月からこれまでOJT(※)でやってきたチームとは別のチームに参加することになり、業務内容を1から学ぶような環境になった。
新しいことを学ぶことについては大した抵抗はないので、慌ただしいながらも周りのサポートを得つつ日々の業務をこなしていた。

※OJTとは、ざっくり言えば実際に現場で業務をこなしながら学ぶ形式の研修のこと。

やがて業務にも慣れ始めてきた8月、今のチームはそのままに別チームでやっているプロジェクトも兼務することになった。かなり仕事は増えるが、これまでやってきた業務とは毛色が異なるものだったので不安ながらも胸を高鳴らせていたのだった。

そのプロジェクトはかなり慌ただしく進んでいた。
毎日チームメンバーから仕事のトレースが来て、その中でわからないことも多いので色々調べながら進めていかなければならない上に作業期限も細かく設定されていた。
元々のんびりな方である自分にしてみれば、その状況と周りのメンバーがずっとカリカリしている環境はかなりストレスだった。
それでもこの環境を耐えてこそ成長があると思っていたし、少しずつとはいえ知識や作法がわかってきていたのでなんとか頑張ろうという気持ちだった。

異変が起こったのは9月に入ってからだ。
元々所属していたチームでやっていたプロジェクトの1つが忙しい局面に入り、ミーティングやその他調整ごとなどが増えてきていたのだった。その裏で8月から配属された方のプロジェクトも慌ただしいということで、かなりのストレスがかかっていたのだと思う。
仕事中、頭痛に悩まされることが多くなった。時には業務を継続できないレベルの痛みに襲われ、そういう時は早めに退勤していたりもした。

初めは仕事中の頭痛だったものが、だんだん休日や仕事前の朝の頭痛、動悸、吐き気に変わってきたのが9月下旬。この頃には仕事中でも全く集中できず、自分が今何をしているのか、何をしようとしていたのか忘れる、といった状態になることもあった。
これまでは自分の中で適宜休憩を取りつつ仕事を進めていたのだが、そもそも休憩することを忘れてしまうような日も増えてきていた。

さすがにこれではまずいと思い、上司に業務のことで相談することにした。
上司は真摯に話を聞いてくれ、頭痛のことは心配だから病院に行くように勧めてくれた。その裏でこちらでも業務の調整を進めます、と言ってくれた。

そこで、職場に在籍している産業医先生にアポイントを取り面談をすることにした。
面談で「ご飯は食べているか、趣味の時間はどうか、眠れているか」と聞かれてハッとした。

ご飯を食べるのがめんどくさい、趣味だったラーメンも食べる気がしない、日課だったラジオを聴くのもめんどくさい、突然理由もなく極端に早起きしてしまう日が増えた…
という状態だったことに、その時初めて気付かされた。
思わず産業医先生の前で泣いてしまった。

産業医先生は専門医へ行くことを勧めてくれた。
そして専門医先生の元へ行き、鬱と診断されたわけである。
専門医先生によると、鬱とは脳内の物質のバランスが乱れていることが原因だと状況証拠からわかっているが、その真因についてはまだはっきりしていない、とのことだった。

薬を処方することになるが、その処方薬も人によって様々なので、まずは軽めの薬を1週間分出すとのことだった。
「鬱」と一言に言っても一筋縄では行かないようだ。

そんなこんなで、会社を3ヶ月間休むことになった。

これから3ヶ月間は、休むことに集中するつもりだ。
その中で何か気づいたことや事件などあればこうして書き綴っていこうと思う。

#日記  #鬱 #休養

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