「テート美術館展」国立新美術館
2023.10.01
18世紀末から約200年にわたる、光にまつわる作品をぎゅっと固めた展覧会でした。
ターナーらの油絵から現代美術作品まで領域が幅広く、総集編といった印象を受けました。個展特有の没入感も好きなのですが、こういった総括的な展示は気持ちが引っ張られすぎなくていいですね。
お目当てのハマスホイの絵が見られて嬉しかったです。彼はデンマークの作家なのですが、コペンハーゲンが好きな街なので気になっていました。彼の室内画の静寂さには自然と共感が湧いてきます。
カンディンスキーやライリーの作品も。
結構「無題」というタイトルの作品が多かったのですが、見る者に委ねる系のアートは自らの無知や虚無が浮き彫りになるから困るねと同行者と話していました。
ダン・フレイヴィンの蛍光灯の作品なんかが特にそうなのですが、彼曰く崇高で精神的なものを示しているわけではないとのことですので、この無力感はそのままでいいのかなと思いました。
宇宙にて〆
読了感を展覧会バージョンで言い換えるとどんな言い回しになるのでしょう?
終わった時そんなような気持ちになりました。
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