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「水木しげる 妖怪道五十三次と妖怪図鑑」二の丸美術館

2024.08.10

掛川城を背景に

掛川城のすぐ近くにある、和の外観が美しい二の丸美術館。
歌川広重の「東海道五十三次」をパロった「妖怪道五十三次」をメインに、鬼太郎たちのリアル人形や日本全国の妖怪マップなどの展示物もあり、コンパクトながら見どころ満載の特別展でした。

▽best

「保土ヶ谷 新町がたがた橋」
コミカルかわいい妖怪たち。あのアマビエもいます

東海道五十三次のパロディなんて、元絵のレベルが高すぎてそう簡単にはうまくいきそうにないものですが、細部まで非常によく描き込まれており、水木節が生き生きとしていました。

「京都」
「石薬師」
「戸塚」

サマーナイトミュージアム(通常17時閉館のところ、19時半まで)の時間に行ったので空いており、贅沢に空間を独り占めできました。

55枚の絵のうち、「日本橋」は制作工程もまとめられていました。
一見シンプルな色合いにも見えますが、24回も刷りを重ねて完成するらしく、これは広重の時代よりも工程が多いのだとか。妖怪たちのキャラクター要素が加わっているからでしょうか。


地下フロアには、妖怪博士こと水木しげるの人生絵巻(複製)や日本の妖怪たちのエリアマップ、鬼太郎たちの立体人形などがありました。

すべては屁のようなものという人生観だそう。
それにしては偉大すぎる

朝は寝床でグーグー寝ている妖怪たちと同様に、水木しげるもお寝坊さんだったそうです。
自分が生み出したキャラクターを我が子のように感じる人は多いようですが、親子似たり寄ったりということなのかもしれません。

結構デカめの鬼太郎人形たちも。指や膝など節々がリアルです。

最近の鬼太郎はイケメン風の顔立ちで描かれていることが多いですが、原作の小憎らしい顔もかわいいですね。

「妖怪将棋」複製原画

帰った後、今更ながらゲ謎を観たのですが、鬼太郎への思い入れが増し増しになりました。


話が逸れますが、展示を見た後、掛川城の近くにある江戸菊というお食事屋さんに行きました。2000円弱でこのクオリティはレベルが高すぎます。
恐るべし掛川です。

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