私には一生背負う責任がある
初めましての投稿でも書きましたが
私は元々、宝塚歌劇団に在団していました。
私がどんな人かざっくり説明したこちらをご参照ください↓
https://note.com/sakihananote/n/na0e1061ff7fb
この中でも触れていますが私は
noteでは私の宝塚時代の話を書かないつもりでいます。
常々、ひしひし感じていたのですが
フォローしたのに全然宝塚の話が出ない!
とか
宝塚について聞いたことをはぐらかされる!
とかでがっかりさせてしまった人が少なからずいらっしゃると思うんです。
私も心苦しい、とても!
でも実は私なりに考えがあるのです。
今回は私が勝手に考えて、勝手に守っている
すみれコードならぬ 【さきはなコード】
のお話をしたいと思います。
※すみれコードって何?という方は検索してみてください!
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まず私が何かを発信する上で一番大切にしているのは
劇団と、現役生のイメージを私が壊すことがあってはいけない
ということです。
タカラジェンヌはフェアリーです!
本当にこの世に存在するのかどうかすら怪しい。
あんなに素敵な生き物が人間だなんて思えない…!
なのでこれは何よりも優先されるべきことでありOGの方も皆様言わずもがなで大切に守っている事なんですよね。
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じゃあ私が具体的に気をつけている
【さきはなコード】って何なのか、というお話しですが
実は時々、現役の同期のファンの方からエピソードなどをお尋ねいただくことがあるんですね。
例えば〇〇さんの好きな食べ物はなんですか?とか。
そこで
『私は知っている、〇〇は実はカレーをこよなく愛している! 』
という場合でも、本人が「おとめ」に
「ポピーの苺ジュース」と書いていればもうそれが絶対!
なので
どんなに些細なことでも、キャラクターやイメージに関わりそうな事は言わない
と、決めています。それがどんなに微笑ましいエピソードであったとしても!
タカラジェンヌの情報は基本、おとめに書いてある情報が全てです。
それ以上でもそれ以下でもないのです。
なので私をどんなに突ついても、揺さぶっても何も出てきません!すみません!
守らなくてはいけないのが彼女達の
こころざす「姿」。
それは私がみても、わかるようでわかりません。
だから違う姿を知っていたとしても
それを彼女達が表に出したいかどうかを私が勝手に判断してはいけないと思うのです。
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2つ目は
・劇団時代の写真は(できるかぎり)使わない
世の中に出ている現役時代の写真はいまのところ劇団が見て見ぬフリをしてくれてます。たぶん。
なので私もよくわかってなかった時代に出してしまった2枚の写真だけごめんなさいして、それ以外は一切出さないようにしています。
なので私が昔のエピソードとか舞台写真を出さないのはそのためです。
それから忘れがちなのですが
・宝塚のメイクは基本門外不出のもの。
音楽や振付は劇団のもの。
なので教えてほしい、歌や踊りをアップしてほしいと言われたときもお断りしています!
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最後は完全自己流です。
・観劇の感想を名指しで書かない
これはもう完全に自己流、
自分でも意味不明なくらい自己流。
なので、間違っても他の感想を書かれている方を否定するものではありません!!!
これを決めた理由は色々あるんですが、
私が感想で
〇〇がかっこよかった!
とか
〇〇がウインクしてくれた!
みたいな事を書くことで
私みたいな「ザ、人間」とフェアリーたちが結びつくのってなんだかよろしくないのでは!と思ったからなんです。
これはあくまでも、
私のような稽古場に水筒とおにぎりを持参するような、そんな「ザ、人間」の話であり
お花をお部屋に飾るような素敵なOGの皆様を指すものではありません!!!
私(ザ、人間)とジェンヌ(妖精さん)が仲良しってなんだかちょっと想像したくないじゃないですか…?妖精さんは本当にいるのか怪しいのがまた魅力的な存在なのに…。
それに、どうしたって個人的感情が入るし
全員の感想は書けない。
誰かを書いて誰かを書かないってわたしにはできなかったんです。
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でも、でも全てにおいて特例で許していただきたいのが
「退団者の皆様のはなし」
特に同期が退団するともなれば、もうその感情は大変なことになるわけです。
こればっかりは、いま語らないでいつ語るの⁈
色々書いてますが
私、根元は生粋の宝塚ファンなのです。
1000デイズ劇場に足を運び、東京大劇場のこけら落としを見たくてチケットもないのに元旦の日比谷に向かいました。
本音では色々語りたい!
あの場面たまらない!とか
この場面の〇〇様ステキすぎた!とか
あの場面の〇〇さんは2001年の〇〇さんを思わせる…とかそんなマニアックな話をしたい!
なので
ファンの方と同じ目線の範囲で楽しめること
そして
現役生と宝塚のイメージを損なわないと判断したもの
この2点は慎重に考えて、その上で発信してきました。
いつまでたっても宝塚のファンな事には変わりないんです!
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ここまで書いてきたことはもしかしたら、誰も気にしてないことかもしれません。
当初守れなかったこと、だんだん考えが変わっていったこともあります。
なので「昔の投稿でこんなことを!」とか「矛盾している!」ということがあってもどうかご容赦ください。
失敗したり、間違えたりしてここにたどり着きました。
✳︎
実はここからが本題だったりします。
ちょっと真面目なはなしです。
「私は昔、宝塚歌劇団に在団していました。」
それを語る以上、私は生涯「宝塚歌劇団」のイメージを背負って生きていきます。
たとえ 誰?こんな人いたの?知らなかった!と言われてもです。
宝塚が夢の国である限り、私はそのイメージを崩すようなことを言ったりやってはいけない。
これは現役生を守るため、そして未来のタカラジェンヌを守るためです。
でも最近思うんです。
退団して6年、「むかし宝塚にいた私」を主語に生きていくのはそろそろ終わりなんじゃないか。
SNSの世界でも、お仕事でも「元宝塚」というフィルターを通して何か「イメージされた姿」を期待されている。
それって私にとって、居心地がいい「甘え」になってきてるような
「元宝塚」を取ったら何が残るんだろうと不安なような。
元、タカラジェンヌであり続けるのってものすごく大変な事です。
尋常ではない努力と、計り知れない程の《意識》がないといけません。
だからこそOGになられてもスターさん達はレジェンドなのです。
私はいま、元、タカラジェンヌですって言えるんだろうか。
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「宝塚歌劇団の壮大な歴史を織りなす糸の
一本になれたことは私の一生の誇りです」
これは私の退団のご挨拶の中の言葉です。
大きな大きな布の中では見えないくらいに細くて短い一本の糸だけど
それでもその一部になれたのは私の誇り。
その事実は無かったことになんかならないし、
そんなふうにしたくない、絶対に!
元タカラジェンヌとして故郷に恥じない人でありたい。それが私が一生背負っていく責任と誇りです。
だから
「私は女優です。
私は な人間です。
以前宝塚歌劇団に在団していました。
今は をしています。」
そう胸を張って言いつづけられるように、
ずっと守ってきてくれたフィールドから出て
今の私を語れる、空白に入る「何か」を探したい。
実はそれが私がnoteを始めたきっかけでもあります。
わたしの後ろに続く道も
これから歩く道もわたしの一部!
胸を張って、勇気を持って、私を探して。
進み続けます。
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