sanetii『DOZEN LIFE』レビュー



 


兵庫のトラックメイク・シンガーソングライターsanetiiの1st EPを聴いた。

Xでも明るいキャラクターで惹きつけてる彼は、
楽曲にもその明るさやコミカルさが、カッコ良さと共に過不足なく出ている。
何より本人自体が楽しそうなのが音源から伝わる。

ミステリアスを売りにするソロアーティストが多い中、意外とこのギャップの無さが非常に強みになっているし、邦ロック×POP×トラックメイカーを扱うアーティストとして必要な要素を兼ね備えてると思った。次のMVも見たいし、ライブで動くsanetii見てみたいもん。

でもジャンクフードのように消費できるEPではなく、いろんな栄養素が練り込まれていて噛めば噛むほど様々な味が出てくる。
『シーズンインラブ(ロマンスver)』で色違いのエモーショナルが提示されてるから、最後の『レイリー』の果てのない感じもスッと心に入ってくる。

時代の先頭を笑顔で駆け上がる姿と、その裏の研究者肌な彼の、数年後振り返れば'貴重な初々しさ'とZeppワンマンで言われそうな1枚だった。


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