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一緒に読む「ペア読書」のすすめ。読了した11冊を振り返ってみます

こんにちは。去年から、気になった本を2-3人で一気読みするという「ペア読書」にハマっています。コツコツ回数を重ねていたら10冊を超えていました!

そして今日、「ペア読書」としては11冊目に、徳力基彦さんの『「普通」の人のためのSNSの教科書』を読みました。徳力さんの”「アウトプット・ファースト」でいこう”というメッセージに触発(応援)されまして、自分のこれまでのペア読書歴を振り返りながら、「ペア読書」という手法自体をレビューするnoteを書いてみたいと思います📚✌️

🤔「ペア読書」とはなんぞや

「ペア読書」とは、そやさん が発明された読書法。
複数人で集まって、
✔ 1人ずつ同じ本を購入して持ち寄る(できれば紙がベター)
✔ 30分で読み切る(頑張る)
✔ ディスカッションする

というシンプルなものです。

今見ると2018年のnoteなんですね。私の場合、たまたま参加した社内の読書会が「ペア読書」を取り入れており、そこで知りました。ベーシックなやり方は👆のnoteに書いてあるので、ぜひ読んでみてください。

本への課金は厭わないがゆえに、気になった本はリストにも入れずに即ポチってしまうので、ついつい時間を取れずに積ん読状態の本が貯まってしまうタイプ。このときの社内読書会で「ペア読書」を初体験し、誰かと時間を取って【とにかく当日30分で読み切らざるを得ない】という点がとても気に入りました。

🙌「誰を誘うか」がとにかく大事

しっかりディスカッションするのであれば、2人〜の少人数で行うのがベスト。となると、【誰と一緒に読むか】、初めてであれば【誰を誘ってみるか】がめちゃめちゃ大事になります。

冒頭の生みの親である そやさん も、ペアの相手をこのように紹介されています。

僕たちは『本は、それが持つ価値に比べれば、ほぼ無料みたいなもん。買えば買うほどよい。』という価値観をもっています。〜中略〜
ペアになる人は、興味分野がかぶっていて、思考が近い人がよいです。

私の場合、興味分野やバックグラウンドが近いけど、いつも違う切り口の発見がある新卒同期仲間の @narisat0 と @_ogawow_ に打診しました。「ペア読書やってみたいんだけど、どう?」ともちかけると、快諾。その後2人もハマってくれて、今は3人で続けています。

習慣として続けてみたいな〜という気持ちであれば、こういうイメージでピンとくる方がぴったりかもしれません。

■興味分野や知りたいテーマが近い。例えば、面白い記事や本を見つけたときに、ついついLINEで送っちゃう相手
■普段からディスカッションしてる。思ってることが言える心理的安全性がお互いにある
■本を読むこと・課金することへのハードルが同じくらい。そうすると「次の本読みたい」というペースが同じくらいになる

とはいえ、これはあくまでも習慣化を目的とした場合です。色々声をかけて、読みたい本が一致した人と都度カジュアルにやってみるのもよさそうですし、はじめましての方と読書きっかけでつながってみるのも面白いのでは?と興味があります。

選書の工夫👉サクッと読める構成、じっくり話せるテーマの本

【誰と読むか】の次に重要なのは、何を読むかという選書の部分。そやさん は、30分で読み切るというタイムプレッシャーを固定した上で、「30分で読めそうな本を選んでいるわけではない」とおっしゃっています。

ですが私たちの場合は逆で、30分で読めそうな構成の本を選んでいます。新書や実践に近いビジネス書など。最近は各章の末尾に「まとめ」「サマリ」がついていることが多いので、ペースが心配な方はこのようなものを事前にチェックして選書するのがおすすめです。

ただし、「ペア読書」の面白いところはディスカッションにあるので、本の著者が焦点を当てているテーマが身近だったり課題意識があったりする、3人で語れる、という点は追加条件としてあります。

といっても、この条件で厳しく選書しているのではなく、なんとなーく「タイトル見て気になってたやつ」「誰かがおすすめしてたやつ」「なんか3人で読むと論点ありそうなやつ」といった文脈で発見した本をお互い候補として出し合っています。最近はお互いの選書基準を信頼し合っているので、AmazonのリンクをLINEグループに送りつけて「次これ読みたい」→「おけ、買うわ」というスムーズに次回開催が決まるように笑

また、すべての選書が「ペア読書してよかった」という感想にはならず、「これは合わなかったな」という本もあります。その辺りをこの後、読書のレビューで紹介できればと思います。

朝ごはん&カフェ好きな私と、朝型の @narisat0 なので、私たちはいつも休日朝の午前中に開催することが多いです。今は月2くらいのペース。

📚読んだ本11冊と、「ペア読書」視点での簡易レビュー

読んだ11冊を当時のTweetとともに、「ペア読書してどうだったか」という視点で振り返ってみます。 ★★★(3つ星)で採点します。

【1冊目】『完全教祖マニュアル』架神恭介/辰巳一世
【2冊目】『文章の問題地図』上阪徹
【3冊目】『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン
【4冊目】『アスリート×ブランド』長田新子
【5冊目】『Atomic Habits 複利で伸びる1つの習慣』ジェームズ・クリアー
【6冊目】『プレゼンは「目線」で決まる』西脇資哲
【7冊目】『「ヨミ表」マネジメント』亀田啓一郎
【8冊目】『マーケターのように生きろ』井上大輔
【9冊目】『生命科学的思考』高橋祥子
【10冊目】『安いニッポン』中藤玲
【11冊目】『「普通」の人のためのSNSの教科書』徳力基彦
※敬称略

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【1冊目】『完全教祖マニュアル』架神恭介/辰巳一世
ペア読書してよかった:★★★
初回だったので「絶対語りたくなる」「30分で読めそうな新書が安心」ということで選びました。ジャケ買いです。すごく楽しみにして挑みました笑

古代から現代まで各宗教の「教祖」がどのような成り立ちで共通項があるのかを軽快に紹介しながら、本当に「あなたもこうやったら教祖様になれますよ」ということが書いてあります。私たちは広告・マーケティングに関わっているので、「教祖」を「サービス・ブランド」「インフルエンサー・アイドル」「組織リーダー」に読み替えたらどうだろう?という話で盛り上がりました。

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【2冊目】『文章の問題地図』上阪徹
ペア読書してよかった:
いざ文章を書こうとすると手が止まる、をどうすればいいのか?についての本です。長い文章だけではなく、Slackやメールコミュニケーションまで網羅してあります。

読みやすかった反面、終始テクニック論だったので、ディスカッションの矛先が「ここももっと掘り下げてほしかった」に向かってしまいました。後で知ったのですが、『〇〇の問題地図』というシリーズの1つなんですね。

こういった【事実・テクニックが分かりやすくまとまっている】というタイプの本は、テーマが深遠でない限りペア読書には向いていないと気づきました。

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【3冊目】『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン
ペア読書してよかった:★★
「話題になってるね」という時事的な意味で選書。3人全員「スマホ脳」であること間違いなしなので、こわごわ読みました。

各所で語り尽くされているテーマなので、正直3人共新しい発見はなし、という意味で2つ星。ただし身近な分、自分は最近こういう体験をした、こういう問題意識があって習慣変えてみた、などお喋りは盛り上がりました。

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【4冊目】『アスリート×ブランド』長田新子
ペア読書してよかった:★★★

レッドブルの元CMOの方が著者。日本におけるスポーツマーケティングの事例とそのプロセスがとても面白かった。

この回はいつもの3人ではなく、特別ゲストとして、スポーツビジネスに興味がある会社の後輩を巻き込ませてもらい、ペア読書をしました。慣れてきたら各テーマに詳しいゲストを交えるのめちゃめちゃおすすめです。知らない話がたくさん聞けた。

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【5冊目】『Atomic Habits 複利で伸びる1つの習慣』ジェームズ・クリアー
ペア読書してよかった:★★★
実践・テクニック色の強い内容ではありますが、テーマが日頃の課題感にぴったりでした。

前述の『文章の問題地図』『スマホ脳』との違いは、「じゃあどうすればいいか」というSo What?の部分で新たな切り口・概念があったこと。それぞれの習慣を複利的なアプローチ(これが新しさ)で捉えるとどうなるんだろう?という問いに自然と焦点が移り、読後のディスカッションがしやすかったです。

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【6冊目】『プレゼンは「目線」で決まる』西脇資哲
ペア読書してよかった:★★★
こちらも実践・テクニック色の強く、かつ普段の仕事に直結する内容。同じく、切り口・概念という意味で新しい発見があり、「ここが気になった」「ここも気になった」と、読後に再度ペラペラめくりながら話して、積み重ねて知識とできた感覚があります。

新卒同期という間柄なので、「あの先輩の資料はどうだった」という具体事例も交換しやすかったのがよかったんだと思います笑

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【7冊目】『「ヨミ表」マネジメント』亀田啓一郎
ペア読書してよかった:★

内容はものすごくよかった。でも「方法論の解説」なので、営業組織にいる人同士じゃないと盛り上がらないかも。

私自身は、規模の大きめな営業組織内で営業企画&事業企画をしているので非常に実践に活かせる本でした。良すぎたので、後から紙の本でも買って会社に持っていきました。

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【8冊目】『マーケターのように生きろ』井上大輔
ペア読書してよかった:★★★
noteもフォローしている井上大輔さんの本。3人とも発売前から気になっていたので即決。

同期なので、キャリア系の本は否応なく盛り上がりますね。タイトルから連想するような「マーケターのキャリア」というよりも、全職種に通じるマインドセットの話でした。背筋伸びました。

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【9冊目】『ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考』高橋祥子
ペア読書してよかった:★

前回のキャリア系が盛り上がったので、同じくキャリア(働き方、生き方)関連で話題の本を。分厚さとテーマの重さから、タイムプレッシャーを40分くらいに伸ばして読みました。

正直なところ、一番期待した内容とは違った本。アカデミックなフレームワークをビジネスに落とす、という切り口は大好物なんですが、随所に面白いキーワードは散りばめられていながらも、大きな論点がどこにあるのか掴みきれず・・・ モヤモヤ感。大雨の日にカフェで籠もって読みました。

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【10冊目】『安いニッポン 「価格」が示す停滞』中藤玲
ペア読書してよかった:★★

新聞記者の方が著者のため、ファクト情報が多く読みやすかった。ただし、マクロな視点・長期的な視点だとどうなんだっけ?というのが疑問に残る。(経済詳しい人ゲストで呼ぶとよかったのかもしれない)

ただしテーマが面白いので、読後はそれぞれの過激な意見で盛り上がりました笑

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【11冊目】『「普通」の人のためのSNSの教科書』徳力基彦
ペア読書してよかった:★★★
そして今日こちらを読んだ結果、触発されてこの記事を書いているわけです。読みやすさNO.1。

同じく実践色の強い内容ですが、だからこそお互い「こういうキャッチコピーがいいのでは」「このTweet参考になったよ」とアドバイスし合ったので、1人ではなく誰かと読んでよかったなという本です。

まとめ。皆さん「ペア読書」やりましょう

「ペア読書」に関わらず、実際良かったかどうかって読んでみないと分からないですが。今11冊振り返ってみると、私たちには、実践ビジネス書・新書・テーマ特化の論文系いずれも、
✔ テーマが身近、あるいは課題があるものか
✔ ファクトの羅列ではなく、新しい切り口や概念があるか

が重要なようです。(私たちの場合)

まさにAtomic habitsとして、「気になった本」を送り合う→休日午前に集まる習慣ができているので、今の3人で続けられるといいなと思っています。

と同時に、「誰かが気になる本」を知って新しいテーマを見つけることにも興味があります。「ペア読書好き。新しい人とやってみたい」「やったことないけど、チャレンジしてみたい」という方いましたら、ぜひ「ペア読書」しましょう!

はじめましての方は、TwitterのDMいただけるとうれしいです。
最近興味があること👉ブランディング広告/メディアビジネス/ノンデザイナーのデザイン、UX/マネジメント

読んでいただいてありがとうございました。ではまた〜👋

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