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2月4日(日) 立春、うんち踏む、挫折というものに気付く

ヒートテックタイツを履いてると「あれ?ズボン履いてるっけ?」と不安になったり「歩いててスボン脱げても気づかないだろうな〜脱げてないかな?」と心配になるんだ〜という悩みを夫に話した。今日も友達とスタエフ収録をしている時にズボンを履き忘れていることに気付いて取りに行った。


東京の家にある荷物を千葉の家に送るためヤマトに集荷を頼んでいた。この日のために死にものぐるいで段ボールを運んだのだ。


千葉での生活が始まってから休日に東京の家に行くのは始めてかもしれない。集荷の時間になるまで近所の中華料理屋さんで夫と好きなメニューを食べ納めてきた。名古屋と東京の遠距離生活をしている時によく夫と食べに来ていたお店。ここのお客さんは「おいしい」「おいしい」と声に出して味わう人が多い気がする。私も「おっいしいわあ〜」「ああ〜おいしいわあ〜」と何口か食べる度に声に出していた。


中華料理屋を後にして、私は家に行き荷造りの仕上げをし、夫は近くのカフェで仕事をはじめた。荷造りをしながらふと玄関に土が落ちていることに気付いた。臭かった。嫌な予感がして履いていたスニーカーの裏を見た。うんちが挟まっていた。厄年だからですか?いいえ、足元を見ないで歩いているからです。この前もコンビニに寄る前にコンビニの前にゲロが落ちているのを見つけてうげっと思ったのにコンビニから出てゲロを踏んだ。厄年だからですか?いいえ、忘れっぽいからです。


夫が置いていった歯ブラシでうんちを掻き出し、跳ねないように綺麗に掻き出し、取り切れないところは捨てる予定だった箸の先でツンツンした。この箸も最後にうんちをつまむなんて思ってなかっただろうな、おいしいごはんで終わりたかったよな〜と申し訳なくなった。それでも取り切れないところは爪楊枝でエイエイした。仕上げに食器用洗剤をつけた歯ブラシでゴシゴシ磨いてうんちが付いていたところだけ真っ白になった。


ヤマトに荷物を引き渡してやり切った気持ちで部屋を見渡したらお気に入りのグレーのゴミ箱が残っていた。段ボールに入れ忘れた。ゴミ箱を持って千葉へ向かう。


途中で羊肉が食べられる中華料理屋さんに行った。14時に中華料理を食べ、18時には羊肉の中華料理屋へ入っていた。夫は思ったよりお腹があまり空いていなかったようだったので、ほとんど私が食べた。味坊のごま団子がおいしすぎるので、いつか山盛り食べたい。


家族点検という名前の関係性をメンテナンスする会を急遽開催した。おいしい羊肉と共に。テーマは「お金、仕事、子どもについていま思っていること」 。話したことをメモにまとめながら進めていった。そして、夫から見た私の姿を伝えてもらった「いま挫折を味わってるんじゃない?」私は約32年間生きてきて挫折というものの味を知らなかった。だからいまの状態が「挫折」というものに当てはまっていることに気づかなかったのだ。10年も続けた保育士。ほとんどお給料は上がらない。異業種に転職しようと思ってエージェントに相談すると「今よりかは年収は下がりますね」と言われる。この10年で積み上げてきたものがボキボキ折られていく。年収を上げたくても私の持ち合わせてるものはお金に結びつかないのか…と落ち込み、数字だけで自分を見た時にちっぽけだなと思いどんどん自信を無くしていた。そして転職活動さえもやる気を失いかけていた。何にもしない今が生まれていた。


だけど、初めて挫折の味を舐めてみた私はニヤニヤしていた。これが挫折かあああ!と興奮してワクワクすると同時にこれ以上私の持ち合わせてるものをボキボキ折られてたまるかよとドロドロ熱いものがこみ上げてきた。立春。はじまりです。



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