2月27日(火) 当たり前になった日常を愛してる
『聞き逃したアラーム』スマホの画面に映る文字。今日も家をでる20分前に目が覚めた。30分前でも40分前でも10分前でもなく、だいたいアラームを聞き逃した日は20分前に目が覚める。
1時間かけても終わらない身支度が15分程で終わってしまうといつも時間が歪んでいるのかもしれないという妄想がはじまる。ヨーグルトに色んな乳酸菌が入った粉を振りかけて1分で食べる。
昨日大腸がすっからかんになったので、できるだけいい菌を取り込もうと決めていた。遅刻ギリギリに無理やりヨーグルトを食べる時間をねじ込んだ。走れば間に合うんだから腸内環境を整えることの方が大事だった。
私は昔から強風が大好きだ。風の力で体が前に進まなくなるのも、目も上手く開けられなくなるのも、整えた髪の毛がぐちゃぐちゃになるのも。
学生の頃、美容院まで自転車で行ってきれいにセットしてもらって「ありがとうございました〜」って自転車を思いっきりこいで乱れる髪の毛の無力さを感じておかしくて笑ってた。美容院行ったのにぼっさぼさだ〜〜〜!
職場に向かう途中に正面から勢いよく強風が襲ってくる。私は大袈裟なほどに前傾姿勢になって強風に立ち向かう。時々「うぐぐぐ…」と声を漏らしたりする。まあ、そこまでしなくても歩けるんだけど、力いっぱい無力さをアピールしたかった。
夜ごはんに新じゃがを買った。土井善晴先生の言葉を思い出して、鍋とじゃがいもの量に合わせてええかげんの水と醤油だけでじゃがいもを煮てみた。冷蔵庫に白たまり醤油が見当たらないので、たまり醤油を使う。白たまりよりコクがありそうだけど、じゃがいもを醤油色にしたくなかった。みりんも後で加えようと棚を開けると白たまり醤油がそこにいた。
「ここにいたの!!!」喜びのあまり白たまり醤油も加えた。粉のかつお出汁も入れてみて、みりんも加える。ええかげんに煮えたらお皿に盛って青のり入りの刻み海苔を振りかける。青のりが入った刻み海苔は香りがとてもよくて我が家のお気に入り。バターをどーんと乗せて溶けた場所だけバター味を楽しめるようにした。
かじちゃんと21時から日記雑談の予定だったけど、お腹いっぱいに食べたくて10分遅らせてもらった。
ミーティングをしていた夫が書斎から戻って来たので、新じゃがいもを煮たやつのおいしい食べ方を伝えて書斎に移動した。
かじちゃんと話しながら改めて日記のWSに参加した去年の11月18日から毎日つけている日記について振り返った。
日記をつけたりつけなかったり、無理なく生活の一部に溶け込んでいるこの時間はこれからも大切にしていきたい。朝でも昼でも夜でもどんな時間でも日記をつけはじめる。1日の記録というより、ある瞬間の出来事をより長く広く深く感じたくて文章にしている気がする。
何にもない日はなくて、同じような日の繰り返しでも同じことをする意味がちゃんとそこにあって、いつだって絶妙に違う温度を感じていたりする。
これからも毎日毎日、忘れていくような当たり前になってることをぺたぺた日記につけていくんだと思う。
夫に「最近私たちよく一緒にいるね」と話した。「だって家族だからね」と返されて微笑んだ。
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