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⑩インプラント挿入と価値観の変遷

6才臼歯の抜歯は弱い麻酔を打ったとは思うけど、もうボロボロだったからとにかく簡単に抜けて驚いた。
根尖病巣で神経も腐ってしまった歯の、哀れな最期、戦い抜いた最期だったけど、やはりボロボロになった歯は抜くのが簡単なんだと思った。

抜歯後の半年間は、歯槽骨の回復に向けて歯が抜けた状態のまま、放置しなくてはいけない。つまり、抜歯した歯の左右の歯に頑張ってもらう必要がある。それがインプラントの大変なところではある。

しかし、私はこの技術によって、入れ歯を免れた。それだけが嬉しかった。のちに、インプラントの反対意見を聞くようになるが、
「では入れ歯を、選べましたか??」って、質問されれば、どう考えても無理だった。

そして、インプラント挿入をきっかけに
健康に関する意識、価値観が変わってきた。

自炊はしていたし、そこまでジャンキーな生活は送っていなかったけど、
健康や完全な体は当たり前にあるものではないと改めて気付かされた。

沈黙の臓器と言われるの腎臓や肝臓からも分かるように、症状が出た時はもう手遅れ。
症状が出た時に、「傷んだ」のではない。
痛め続けて、傷んでいた結果が現れただけなのだ。「傷んでいた」のが見えなかっただけ。

つまり症状がないから問題ないということにはならない。
ありがた迷惑な話で、歯に限らず、手遅れになるまで人間の体の臓器のほとんどが、あたかも健全化のように問題なく機能してくれる。

気付けた時にはもう手遅れ。
だからこそ、どう考えても見た目は健康である時から、全ての臓器が健全である時から
健康であるための努力が必要となる。

気付けたことに感謝しよう。
インプラントをきっかけに、若き日からの健康への投資を意識するようになった。

もとから、美容・健康には興味があったけど
若き日から何となくではなく、戦略的に計画的に美容と健康を意識することは
将来の医療費の節約となる可能性がある。
ならば今、楽しく健康的にいられるための出費は決して無駄遣いではない、必要な投資だ。





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