たまに考えることがある。 私が居なくなった世界のこと。 家族のこと。 友人のこと。 親友のこと。 …どうしようもなく好きだった最愛の人。 ほんの少しでも彼らの記憶に遺るかなとか ほんの少しでも私のことを覚えてくれてるかなとか 別に病んでる訳でもないけれど そう考える時がある。 そして同様に、わたし一人がいなくても 成り立つ世界のことも知っているのだ。 誰かにとっての 生きる理由にも死にたい理由にも 私は今のところなれていない。 それだけのことだけど 逆にどうしても私
世の中のほとんどは簡単な事だと思う。 そして大切なことほど難しい。 気付いたら最後、後戻り出来なくなる 人間関係は特に。 哀しいことにヒトは忘れ去ってしまう生き物で ひとつの別れを生かしていけたらいいものの それを必要以上に怖がったり この人は大丈夫だ、と安心しすぎてしまう。 つかず離れずが 多分1番保守的な距離なのだけれど その距離でさえ 相手が心を許していると 傷つける要因にもなるのだ。 かと思えばいつも 軽口叩きながら気楽に接してる人の方が 腐れ縁と言いつつ長かっ
人ってすごく弱いもので。 1人の時の方が強くなれたりする。 守りたい人がいる間は無敵になれた気さえする。 でもね、自分で思っている以上に人って弱い。 それは当たり前のこと。 守れなかった人がいた。 人生かけてでも守りたい人だった。 死にたい理由も生きる理由も彼だった。 今隣に彼はいない。 だけど私は今すごく幸せだ。 すっごく幸せだ。 どうやってそこまでなれたか 話すと長くなるのだけど 10年弱隣にいた人を失った時 死別だったらと何万回も思った。 連絡すればあえるのだから
未だに思う事がある。 あいつが今隣にいたら、なんと言うのか。 お前変わったな、あいつはそう言うんだろう。 そこまでわかった上で 私は今書いている。 好きだとか愛だとか そんなのもう好き歴が長すぎて分からない。 ただひとつ言えるのは 誰よりも思考が私に似てる人だった。 誰よりも遠すぎる人だった。 約10年隣にいたから、 嫌いなところなんて数え切れないほどある。 あいつが知ってる私で変わってないのは 未だに売る気もない小説を ずっとひたすらに書き続けてることくらいだ。 お前