見出し画像

部下や後輩にやる気を出してもらうにはどうしたらいいのか(マネジメント初心者)

こんにちは、sakiです。

今回は、部下や後輩といった、仕事メンバーにやる気を出してもらうにはどうしたらいいか、という話をします。

結論からいうと、

複雑なもの(人の心ややる気)を、複雑なまま扱うと、かえってシンプルにうまくいく

という話です。

なんじゃそりゃ、って感じですよね、笑

もう少し具体的にいうと、

  • 「給料上げたらやる気出るはず」とか、「頑張ってね、と言ったらやる気出る」、みたいな、シンプルな行動を取らない

  • 人の気持ちは直接変えられない、と、しっかり心に刻む

ともすると精神論に聞こえがちなのですが、精神論じゃなくて、具体的にこうしたよ!というのを下記に書いていくので、マネジメントで悩んでいる方の何かしらの参考になれば嬉しいです。

マネジメントされた経験も、マネジメントした経験もない、マネジメント初心者が書いているので、マネージャーなったばっかりで右も左もわからん!みたいな方の参考にもなればもっと嬉しい!!

仕事が進まず、マネジメントが欠けていることに気づく

会社で一緒に働くメンバー(であり、このnoteを一緒に運営しているメンバー)に、しゅうともさんがいます。

しゅうともさんは、経理・労務をずっと3年ほどやって頂いていたのですが、その業務だけだと3人だけの会社なので、仕事の時間があまってしまいます。

なので当初から、ウェブマーケティングもお願いしたいです、とお伝えしていたのですが、正直なかなか実現しませんでした。

元々わたしが、LPの文章を考えたり、デザイナーさんとやりとりしていたのですが、それをしゅうともさんに引き継ごうとお願いしても、なかなかLPの文章が完成しなかったり、デザイナーさんとのやりとりに時間がかかったり(しゅうともさんのせいではなく、完全に仕事をうまく渡せなかったわたしが悪いのですが)。

情けないながら、これまでは、「お願いします」とお願いしたら仕事は進むと思っていたわたし。

ですが、これではいけない、と思ったわたしは、やっとここで、マネジメントの重要性に思い至りました。

「お願いしますね」といっただけでは、仕事は進まない。ましてや、(狭い意味での)経理・労務と違って、やることもふわっとしていて、しかも正解のないウェブマーケという仕事では、ある程度、アイデアやクリエイティブ性も必要になってくる。

ここにきてわたしにやっと、

  • 正解のない、新しい取り組みの仕事をお願いするにはどうしたらいいのか

  • しかもその仕事にある程度やる気を持ってもらって、主体的に動いてもらうにはどうしたらいいのか

という問いが浮かんだんです。

子育てで痛感した、人の気持ちは変えられない、という事実

上記の問いに対して、わたしはシンプルに行動することもできました。

例えば、

  • 時給200円UPするから、ウェブマーケよろしくね、と言う

  • 8月までにLPをアップしてね、と期日だけ伝える

  • アイデア出してね、とアイデア出しミーティングを設ける

  • 「頑張ってね」「期待しているよ」的な言葉を積極的にかける

  • いついつまでに〇〇してね、といったマイクロマネジメントをする

etc.みたいなことです。

結果的にそういうことはしなかったのですが、というのも、わたし自身がそうされたくないし、そうされたところで、ウェブマーケの業務をやりはするけど、モチベーションなんて上がらんなあ、と思ったからです。

また、今3歳の子どもを育てているのですが、その経験上、「人の気持ち(や行動)はこちらが思うようには変えられない」というのをいやというほど痛感してるので(笑)、「頑張ってね」と言ったら頑張ってくれる、とか、「わたしはしゅうともさんをやる気にさせられる!!(燃える炎)」みたいなことは考えないようにしていました。

良い意味での諦めというか、「やる気を出してくれたらラッキー」くらいで思うようにしていました。

やる気にさせられないと認めた上で、わたしがやったこと

じゃあどうしたかというと、

  • 〇〇を会社でやりたい、じゃなくて、しゅうともさんと働きたいんです、と伝えた

  • しゅうともさんとわたしがやりたいことの延長線上で、なにか仕事をつくってみたい、と伝えた

  • その結果として、このnoteを始めた(ここで、上司部下、という関係性に変化が出てくる)

  • noteを定期更新できるような仕組みづくりをした

  • LPまわりの業務を渡すときに、作業しやすいよう、仕事を細分化してお渡しした

  • 質問、相談しやすいように、ミーティングを週1回に増やした(これまでは月1回)

  • しゅうともさんはどう思いますか?どうしたいですか?と、しゅうともさん自身にフォーカスした質問をなるべく多くするようにした(アイデアを出しやすいように。楽しい、と思ってもらいやすいように)

  • 作業が多すぎないか、難しすぎないか、毎週ミーティングで確認、調整

  • ミーティングの準備(どう進めよう、とか、どういう質問をしよう、とか、miroやnotionの書き込み、議事録docsの作成etc.)

  • ウェブマーケをスタートさせやすいように、STUDIO、google広告、GA4まわりの初期設定をやっておいた

  • Google広告、GA4の一週間ごとの振り返り、改善の仕組みづくり

  • Google広告、GA4のわからないところ調べたりのサポート

  • ミーティングで、GA4, Google広告のわからないところへの質問をどうするか考える(お互い初心者だけど、その「わかっていなさ」をシェアする)

などなど。思いつくままに書きましたが、基本時系列です。

上記をやろう、と思ってやったというよりは、「どうやったら、ウェブマーケというお互い経験がなく、正解もないことに、主体的に取り組んでもらえるかな」と、考えて、その都度こうやってみよう、ということをやりました。

遠回りしたけど、マネジメントに成功する

結果として、

  • 6~7月…LPまわり進まない。このままじゃだめだ、とわたしがマネジメントの大切さに気づく

  • 8月…オープンハートの心がけ。ミーティングを増やす。「しゅうともさんと一緒に仕事がしたい」と伝える。noteを始めることが決まる。

  • 9月…このnote開始

  • 10月…LP完成、公開

  • 11月…広告、GA4開始

  • 12月…「広告、GA4に詳しくなる!経理/労務を新しいメンバーの方に渡して、マーケに専念する」としゅうともさんが決意

いろいろ始めることができ、それだけでも、マネジメント始めてよかった、と思ったのですが、今日しゅうともさんと話していたらちょうど、「マーケやるって思ってたけど、覚悟ができてなかったな、って。先週、覚悟できました」ってお話しいただいて、

ああ、「どうやったら、ウェブマーケというお互い経験がなく、正解もないことに、主体的に取り組んでもらえるかな」というマネジャーとしての課題が、ひとつ解決したんだな、と思ったので、このnoteを書きました。

マネジメントにこんな時間かけてていいの?と悩んだ

何をやったか、のところにいろいろ書きましたが、「マネジメントをやろう!」と思ったときから、その課題をひとつ解決するまでに、半年くらいかかっています。

数人、数十人ならともかく、ひとりに対してのマネジメントです。

なので、ここまで来るのに、正直悩みました。

たったひとりをマネジメントするのに、こんなに時間かけてていいのかな…」って。

というのも、3人だけの小さな会社なので、とにかく時間がいちばんない。

その上、わたしのメインの業務は、クライアントさんのシステム開発や、新規プロダクトの開発など、エンジニアとしての仕事。

しゅうともさんに、どうやって仕事をお渡ししようか、slackの文章を考えあぐねて気づいたら40分たっていた、なんてことはザラで笑、

ふとslackの投稿画面を見つめながら、この仕事、会社にとっても自分にとってもしゅうともさんにとっても意味あるのかな…と思うことは多々ありました(今でも正直あります)。

個人的な話をしていてミーティングが1,2時間長引くこともザラで笑、
楽しいけれど、その分お互い作業する時間にあてた方がよかったかな…と思ったこともあります。

代表と話したときも、開発のスピードが落ちてることや、このnoteは会社の方向性と違うから、会社としてやる意味がないんじゃないか、という指摘があり、落ち込んだり、悩んだりもしました。

時給数百円UPするから、マーケよろしくね、とかってやった方が、シンプルだったし、早かったんじゃないかな、って。

でも今は、そうしなくてよかったな、と思っています(お金の件は別で、マーケのしごと増えるなら、雇用形態や給与額を変えよう、という話として進めていますが)。

複雑なものを、複雑なまま扱う

今読んでいる本で、「なめらかな社会とその敵」という本があります。

その中に、「人間の認知能力は限られているから、複雑な世界をシンプルにしようとする」「でも、複雑な社会を複雑なまま生きることはできないのか」というのがあって、なるほどなあ!と思ったのですが、

それが、今回のマネジメントの話とつながって。

人の心も複雑で。だから、しゅうともさんのやる気も、「時給500円上がったらやる気出る」といった、そんなシンプルなものではないし、わたしも含め、誰だって、「自分の心はそんなシンプルじゃない。もっと複雑だ!」って思ってるはずなんです。

ただ、自分じゃなくて、他人の心とかやる気とか、マネジメントとか、部下のやる気、みたいな話になると、人の脳は、複雑なことを複雑なまま処理できないから、「いやいや、まあ給料あげればやる気出すでしょ」みたいなシンプルな、誰にでも当てはまりやすい(最大公約数的な)話になってしまう

でも、そうじゃない。

人の心は複雑だし、人が、どのタイミングで仕事に対してやる気が出るか、っていうのも、人それぞれ、状況ごとに、ほんとうにそれぞれ。

それを踏まえた上で、「〇〇さんにやる気になってもらうにはどうすればいいか」って考えて、ひとまずこれやってみよう(例えば、仕事終わりにコーヒー差し出すとか、席を替えてみるとか、ミーティング増やすとか減らすとか)、というのをやってみて、どうだったか、聞いてみたり反応見て、違うなら「こっちはどうだろう」ってやってみて、またどうだったか、をみてみて…の、実験の繰り返しをする。

マネジメントは、対人なので、仕事のなかでも特に複雑性が高い仕事です。

だからシンプルに「〇〇したらやる気出るだろう」って考えている自分がいたら、いったん立ち止まる。

そして、「Aさんにはどうしたらいいかな」「Bさんにはどうしたらいいかな」って、まずは人ごとに考える。

もし共通してうまくいった点が見つかったら、そこで初めて、今度はCさんにやってみる

…というのを繰り返していくしかないんだと思います。

そうすれば、今回わたしが「あれ、思ったより早くしゅうともさんやる気になってくれた!!(歓喜)」と感じたように、意外にシンプルにいくかもしれません。

複雑なものを、複雑なまま扱う

そこを大事にして、これからもマネジメント(や、会社運営)をしていきたいな、と思った一件でした。

おまけ

さて、なんとかマネジメントが成功し(というか、しゅうともさんが頑張ってくださって)、この10月にやっと、LPを用意できて、始めることができました。

デザイナーさんにすてきなデザインにしていただいたので、見て見て〜!といった子どもみたいな気持ちです笑

なのでLPのリンクを貼りつけたいのですが、会社名がのっているので、このnoteで会社名公開するぞ〜!って社内でなったらリンク貼ります、笑

このあたりの会社名公開するしない、的な話もしたい…!

おまけのおまけ

ふだんこのnoteアカウントでは、月に3回、決まった日にUPしよう、ってやっています。

でも、「それだと、ミーティングで盛り上がって、これ書きたい~~!」ってなったときの記事、なかなか書けてないよね」とさっきしゅうともさんと話して、

書きたい、が出たときは、ミーティング終わって25分書いてみて、書きたいならそのまま続けてその日のうちにUPする。

そうじゃないなら、ストック記事としてまわす、

というルールを設けるのはどう?となって、今回初めてやってみました。

名付けて、「鉄は熱いうちに打て」記事です(ださい…笑

こっちの記事の方が熱い気持ちが伝わりやすいかも、いや逆に書きなぐってるから反応悪いかも、とか、そういうのもいつもの記事と比べながら、実験していきたいなあと思っています。

自由に動くためにルールという不自由を設ける、という話も書きたいのですが、時間オーバーなのでそれはストック記事にまわそうと思います…笑

それでは、また。

written by saki


働き方をほぐすメディア(仮)は、月に3回、同じ会社で働くSAKIとしゅうとも自身の働く・生きる経験をベースに、読んでくださる方と一緒にこれからの働き方を考えたくてnoteを書いています。

次回のnoteは12月20日に更新予定です。 それではまた次のnoteでお会いしましょう〜!


働き方をほぐすメディアのInstagramができました!ぜひInstagramでも繋がってください!

働き方をほぐすメディア(仮)(@media_hogusu) • Instagram写真と動画

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?