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映画『20歳のソウル』を見て青春の価値を考える

「20歳のソウル」を観てきました。

映画『20歳のソウル』公式ページ

結論から言うと、すごく良かった。
帰り道に原作小説を購入してしまうほどでした。

映画の総評

吹奏楽経験者の私としては再現度の高さもすごく良かったと思います。
実話がベースだから当然かもしれませんが…

実際私の友達にも
吹奏楽部の顧問として活躍していたり
奏者として活躍している人もいて、
そういう風に未来を決定づけるようなエネルギーがあそこにはありました。
そのリアリティが伝わる映画だったなと思います。

あとは役者の方々がコメントもしていますが
今も生きている人を演じるのは大変なプレッシャーだったでしょう。

私には演技の良し悪しってそんなによくわからないけど
少なくとも役者さんの熱意とかはすごく伝わりました。
涙腺が緩んでしまったのも題材のせいだけじゃないと思います。

素人目にもところどころ演技が芝居がかってるとは思ったけど
そもそもこれは芝居だしなと思ったり(笑)

それはそれとして
あんな爽やかな男子高校生生活してみたかったなあ
女子はドロドロしたのを経験してるからもういい(笑)

大人になって気づく、青春の価値

自分の学生時代も
同じように強豪校だったので部内の雰囲気とかめっちゃわかります。
音楽室の壁に卵パック貼りまくってるのとか
部長が机を叩いてテンポとってるのとかまで
全部が懐かしい…

私にとってあの頃の経験とか気持ちって
今になってすごくキラキラしてるように思うし
ずっとあそこにいたかったな、と当時も今も思っています。
イヤなこともあったけどそれも全部含めて
青春だったんだよな、と。

でもいま当時を一緒に過ごした仲間に会うと
全員が全員そういう風に思っていなくて
別に楽しくなかったし思い出したくないという人もいるし
あのとき頑張ったけど、キツかったし今はそんなに頑張りたくない、
という人もいます。

現実を知る身としては
実話ベースとはいえあんなにきれいな青春があるもんか、と
映画を観て思った私がいるのも事実。

もちろん人それぞれだから
それをどうこう言うつもりはないんだけど
でも私は部活がすべてだったあの頃
ずっと頭の中で音楽が鳴っていたあの頃
毎朝校門が開く前から待機して、
夜社会人と同じ時間に帰宅するまで練習しまくったあの頃

あの経験をまだ感じていたい、走っていたいという想いがまだある
ということに気づけました。

だから今日も仕事するし
仕事するうえできちんと意見を言い合ったり
質を高めようと奮闘する。

出社するときも友達と待ち合わせするときも
早めの時間に到着しているのは当たり前。

仕事にもプライベートにも
間違いなく当時の経験が生きていると思っています。

いまだに当時の曲が懐かしくて聴いちゃうし
街中で覚えのある曲があると聴きいってしまう。

音楽が好きすぎたので苦しむのがイヤで
音楽の道に進むことはやめたけど
もう一つの好きなことである文筆業には結局携わっている。

あの頃の経験が確実に今の自分をつくっていると思います。

頑張る人もそうでない人も観てほしい

いま苦しいことにぶつかったり努力したりしている人は
その気持ちを大切に続けてほしい。
その経験が必ず未来の自分をつくるから。

昔頑張った経験は苦しみでしかなかった、
今はそんなに頑張りたくない、という人は
それも一つの道だけど
『20歳のソウル』の主人公のように、
生きたくても生きられなかった人がいることは知ってほしい。

主人公の彼と同じような青春を過ごし、
あの時の青春を一生感じていたいと言いつつ
サボっちゃったりすることもある私だけど
彼に誇れる生き方をしているだろうか?

そんないろんな気持ちがあふれる映画でした。

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