見出し画像

最悪っぷり

結局、私は辞めることも出来ず、恐怖を感じながら働かなければならなくなった。

その実態は、とてつもないものだった。

お店は8時にオープンし、1時くらいには終わる。
他のスナックにはお客さんが入っていても、うちにはほとんどいない。
ほぼほぼ常連の人だった。

ママはお世辞にも綺麗とは言えず、下品で酒癖が悪く口も悪い。
そして、残念なことに性格も悪かった。
確実に幅広い方面から嫌われているようで、そんなところに来るお客さんもお客さんだった。

私は触られ放題で、ママはむしろ推奨側。
普通の人は基本的にぼったくり、会計はその場で決めるようなものだったし、お店が終わると私は家まで送らなければならず、夜中の飲み?にも付き合わなければならなかった。

そして給料がなかった。

払うと言われ結局ほとんどなく、時給300円くらいだったかと思う。
しかも、お金を貸したこともある。
もちろん返ってきていないけど、電気代が払えないから2万貸せ。と。笑

とにかくすごいお店だった。

私には相談する相手も頼れる人もいなかった。
そういった世界に知り合いはいなかったし、スナックはこういうものなんだと思ったし、こんな仕事をしている私はまともには見てもらえないと思っていた。

そして、何よりそもそも足を踏み入れたのは私自身の責任だと思っていたから、何をされても、ただただ笑っていた。

そんな私はある日突然、頭の先から足の先まで全身に湿疹ができて、それほどまでにストレスを感じていたことを理解したほどだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?