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おら106歳まで生きたぞ〜

誕生日の直後、そんな風な顔をしておばあちゃんは息を引き取ったそうです。(母とおばあちゃんが歳離れてるので、だいぶ高齢です。)

おばあちゃんは、百姓です。生まれた時代柄、家柄、自分の好きなことややりたかったことはできませんでした。学校にもいけず奉公に出て子どものときから働いていました。結婚したら子育てしながら畑仕事などしてました。そんなおばあちゃんの手の指はとにかく太かったです。でも、どんなときも笑っていました。耳が遠くてもいつもニコニコしてました。

昔、わたしと一緒に寝るとき、「死んだように寝よ。」そう言って笑わせてくれたばあちゃんは、今度は寝たように死んでいってしまいました。

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感受性が高い姉が言うには、ピンクとオレンジ色のエネルギーの光みたいなものが姉のところにやってきて、とってもあたたかくて癒しのエネルギーを与えてくれたそうです。そして、おばあちゃんがニコッて笑った顔が頭の中で見えた、と姉が言ってました。

ピンクや白や黄色、とにかく色鮮やかなお花が葬儀には沢山沢山飾られていました。私含め親族は、悲しさはもちろんありながら、よくここまで生き抜いたよね!という労いと旅立ちを祝福するムードでとても温かいものでした。

亡くなったおばあちゃんの顔はとっても美しかったです。幸せな人生だったことがすごく伝わってきました。おばあちゃんは、ほんとにみんなから愛されてい
たことも痛感しました。お葬式なのにおばあちゃんの幸せをお裾分けしてもらえて感動しました。

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自分のやりたいことがやれたり、目標を達成できたり、社会的に成功した人でも、おばあちゃんみたいに生きることってなかなか難しいよな、と思います。

与えられた環境で精一杯働き、一緒にいる人との繋がりを大切にして、人生を全うしたおばあちゃん。最後まで周りの人をあたたかい気持ちにさせてくれました。

おばあちゃんと過ごした時間がとても短く、全然知らないことばかりです。どうやって暮らしていたのか詳しいことをもっと知りたくなりました。今更だけど、おばあちゃんと繋がっていきたいと思いました。

ちなみに、写真は昨日花屋で買ったものです。

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