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活動論 繋がりをつくり想いを実現する

市民活動団体がイベントを行う際には自団体だけでなく、他団体とコラボしたり、協力を依頼したり、実行委員会を立ち上げたりすることがあります。

自分が実現したいことがある場合は周りをうまく巻き込んでいくしかありません。ここでは過去に青年会議所や本業で取り組んだ事例2つを紹介します。

2013年8月富士登山


青年会議所時代に夏休みこども企画として富士登山を行いました。この手のイベントは子どもたちに人気です。参加者は予定の40人を大幅に超えて抽選になるくらいですが、帯同する大人や登山ガイドを確保するのが困難だったりします。行事としては以下の行事を行いました。

  • 保護者説明会、第1回子ども会議

  • 第2回子ども会議兼日帰り低山登山

  • 富士山登山(1泊2日)

青年会議所スタッフは登山に関する専門的知識を有しているわけではありません。また登山の実地では登山の経験を豊富に有する者が引率する必要があります。前年の自転車旅に帯同して頂いた方で登山に関する経験を有している方や地元の高校、愛知県内の大学山岳部に参加を協力していただきました。各大学の山岳部に”ツテ”があるわけではありません。ウェブサイトやSNSを探し回り、連絡先を有する大学に連絡し、返信のあった高校1校、大学2大学と費用の当方負担など詳細を詰めるやり取りを行いました。子ども会議、低山登山、富士山登山に協力していただきました。富士山登山では現地の登山ガイドにも業務委託を行いました。

2014年11月 防災フェスタ

私が作成したイベント案内チラシの画像が偶然ネット画像検索で見つかったのでそれを借用しました(笑)。当時の職場が分かる情報は加工しました。
業務として特命事項で市民向けイベント(防災フェスタ)を開催しました。主に子供向けイベントとして主に以下のことをやりました。

  • 大学教授による災害関係講話(保護者向け)

  • 学習塾講師による科学実験教室

  • 大学研究室による防災ロボット体験

  • 地域料理教室講師による炊飯袋を使用した蒸しパン作成(防災料理教室)

  • 地域防災ボランティア(3団体)による子供向け防災体験

  • 各団体展示など

狙いとしては子どもたちにイベント参加してもらい、防災のことを通じて地域のことを身近に感じてもらうこと。ただ、これらのコンテンツは自前では楽しい企画にすることができません。楽しい企画にしないと子どもは集まってくれません。(大人なら強制的に動員という方法がありますww。)
楽しい企画を実現するために大学研究室や料理教室など足繁く通いつめて講演、実演、展示を依頼し、また青年会議所など自分が持つ既存の繋がりもフルに活かしてイベントのコンテンツを組み立てていきました。

両イベントとも子どもたちは満足のうちに終了することができました。

考察

繋がりを作ることができたのは青年会議所なり、職場なりしっかりとした組織があったこともありますが、それだけで協力してくれるわけではありません。実際に協力に至らなかった団体も数多くあります。
繋がりをもって共にイベントを実施していただけるまでの関係を構築できたのは最初の接触(ファーストコンタクト)から真剣誠実に接すること、また参加する側にも利点となる点をうまく伝えることができたからだと思います。

実際、低山登山、富士登山では大学山岳部の方から感謝をいただいたり、防災フェスタでは大学の研究室の方から学生に貴重な体験を積ませることができたとお手紙をいただきました。

総括まとめ

周りを巻き込んで物事を進めることができるスキル(コーディネート力)は地域コミュニティで非常に役立つものです。現役時代にこのスキルを身に着けると職場を離れても様々な場面で活用することができます。

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