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自転車旅心理 計画と目標設定について

自転車旅行には基本的にスタートとゴールがあります。目的地など定めず散歩気分でこぎ進める場合はポタリングと呼びます。この投稿ではスタート・ゴールの設定について記載したいと思います。

1.旅行の行先について(旅行計画や目標設定)

(1)動機

行先の設定として今年の遠征は根室、浜名湖、若狭でした。根室は15年前の宿題を片づけ、浜名湖はサイクルツーリズムの実地調査でした。

若狭に行ったのはまだ行ったことがなかったからでした。今後の行先候補としては薩摩硫黄島、奄美(加計呂麻島)、中国遼寧省大連市です。いずれもまだ行ったことがありません。

(2)走行距離を考える

30代の頃は1日で200km走行することができました。今は50kmが関の山です。現在の自分に合った移動計画を立てることが重要です。行きたいと思っても、無理がある走行計画しか立てられない場合は破綻します。

(3)交通機関の利便性を考える

自転車は自宅からこぎだす場合もありますが、基本的にはスタート地点まで交通機関で輪行します。帰りもゴールから交通機関で帰ることになります。電車等の本数や航空機の時刻が少なかったり、間隔がまばらで不便だと経由地や目的地にはしにくくなります。

(4)宿確保の可否を考える

道中、宿泊を伴う場合は進路上に宿が確保できないと大変なことになります。最悪、無人駅舎での緊急宿泊もありますが、安全は確保できないほか、寒暖が激しい場合は熟睡することができません。

2.計画が上手くいかなかった事例

基本的には計画通りに進み、楽しい思い出とともに旅を終了します。成功事例を検証しても計画過程について深堀出来ないため、事例検証にあたっては想定外が発生したり、計画が甘くて破綻した国内事例を取り上げます。

2008年12月 岩手県花巻市→青森県八戸市

この計画は2泊3日の旅で1日目は花巻空港から八戸フェリーターミナルに到着し、夜フェリーで苫小牧港まで寝ている間に移動するものでした。グーグルマップでは153kmとあり、国道4号をひたすら北上しました。

花巻空港に到着し、自転車を組み立てて北上を開始しました。

盛岡を順調に通過し、岩手県北部を目指していました。北部は山が多く、進度は停滞しました。午後を過ぎて進度の遅れが目立ってきました。

それでも夜遅くには八戸港からフェリーに乗船しなくてはなりません。翌日以降の行動が白紙になってしまいます。午後3時、いまだに沼宮内を走っていました。明らかに八戸に到着できません。

結果として、沼宮内から八戸駅まで電車で移動することにしました。新幹線でなく、第三セクター化された在来線に乗って八戸駅まで行き、自転車を再度組み立ててフェリーターミナルまで自転車をこぎました。
計画が上手くいかなかった考察としては以下のようになります。

(1)進むことができる距離ではなく無理な行程を組んでしまったこと

(2)北部の山岳地帯における上り坂を甘く見たこと

(3)出航時間という制約があるフェリーが途中経路にあったこと

フェリーは22時のフェリーに乗船しましたが、1本遅らせると翌日の朝8時になります。フェリー乗り場は閉鎖されます。

冬の東北地方で野宿はムリでしょう。また次の日の予定(北海道内を走行すること)が台無しになります。

総括になりますが、様々な制約を加味して自転車旅行の計画を立てますが、上手くいかなかったときには臨機応変に対応しないといけなくなります。それは追い込まれてからではなく、予測を立てて早い段階で見切りを立てる必要があります。若い方が計画を計画を立てる際の参考事例になればと思います。
自分は50ちかい年齢になっているわけですから距離は短く観光は多くして、ゆとりのある旅行計画を組むことにしています。もう少し走れるのかもしれませんが、時に身体が悲鳴を上げることもありました。走行距離を誇ることがなくなってきているのでトラブルも珍道中と心得ているところです。

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