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〇〇イチの国際化を期待する

浜名湖1周でハマイチ

自転車の旅でよくあるものに〇〇イチというものがあります。例えば関西なら琵琶湖1周でビワイチ、淡路島1周でアワイチ、東海地方なら知多半島1周でチタイチ、浜名湖1周でハマイチとか、関東だと霞ヶ浦1周でカスミイチとかあります。いずれもまる一日楽しめる長距離のコースが設定されていて、自転車のユニフォームを着たロードバイク乗りの方が多く高速走行しているのを見かけます。その自転車コースの1周物について取り上げます。

観光現場での取り組み

それぞれの地域にはまずレンタサイクルが用意されています。いわゆるロードレーサーだけでは周遊コースの需要が少ないので、一般の方にも周遊コースを楽しめる設備があります。

 それ以外に自転車が安全で走りやすい自動車道、休憩することができる道の駅など商業施設や宿泊施設。またコースを逸脱したくなるような観光施設や風光明媚な場所が必要でしょう。

アワイチの途中で鳴門の渦潮を見る。

 淡路島では渦潮を見たりとか特別な体験ができる場所があります。また地元の素材をふんだんに使用した美味しいレストランなどがコースから誘導できると【自転車+観光】という枠組みが有効になります。
 冒頭に取り上げた地域ではその枠組みを有効なものにするべく周遊イベントが開催されています。また民間ガイドツアーの育成が行われています。

リゾート地で自転車アクティビティ体験

 リゾート地やホテルなどでは身体を使った遊びや体験をよく見かけます。山岳地であれば登山系、河川でのラフティングなど。海岸であれば、カヌーとか釣り、ダイビングなど。自然を満喫できる遊びがあるとともにそれを引率してくれるプロのナビゲーターがいます。

ホテルのカウンターにはアクティビティの申し込み窓口が用意されている。

○○イチではありませんが(志摩半島1周でシマイチ?)、三重県NEMUリゾートでは1時間1000円で電動自転車をレンタルすることができ、周囲を回ることができます。里山が整備されている箇所があり、それを自転車で周遊します。
 自転車は徒歩に比べて効率よく進めるし、エンジンを搭載した乗り物と違い環境面に優れた乗り物です。自然を満喫するリゾートには適した乗り物だと思います。しかし、ただ単に自転車に乗るだけでは労力が大変になってくるため、自転車で廻る観光名所というテーマが必要になります。
 以前、2019年に沖縄の竹富島を訪ねたとき、離島ツアーで島を周遊する手段として自転車かバスかを選択することができました。その時は家族連れということもあり、バスを選択しましたが、自転車を選んだ方は思い思いに様々な場所(星の砂を集めることができる海岸や赤レンガの家など)を訪れていました。

往来解禁でさらなる国際観光資源化の期待

 総括になりますが、安倍政権ではインバウンドとして外国人の観光客を来日させ、消費させることによる産業の興隆を目指していました。各地のリゾート地では外国人を多く見かけました。一時的にコロナ禍で観光の主体は日本人となりましたが、これから往来が進み、また外国人がたくさん入国します。外国の円需要が観光に託されていることを考えると東京や京都だけでなくサイクリングなどのコースも貴重な外貨獲得資源になります。
 外国人が日本を体験するのに自転車という選択肢は非常に楽しいものになると想像できます。外国人を案内するに際し、もてなす側の日本人も自転車を楽しむ人が少しでも増えると日本経済もしっかり廻っていくと考えます。

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