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【2021/03/07版】 最新SAKEトピック!

昨日はゆっくりと日本酒飲み比べ。
北海道「北の勝」、新潟「菊水」、高知「豊能梅」はどれもすっきりした日本酒の代表ですが、比較すると「豊能梅」の透明感が際立ちました。

ただ、海産物に合わせるとほんのり旨みを持つ「北の勝」がややリードか。
まだまだ日本酒の研究は尽きないです。

それでは、本日のニュースです。

仏へ渡った山形県産米で造る『WA CLASSIC』

株式会社WAKAZEは、フランス パリにおけるSAKE文化のさらなる浸透を目指して、特別SAKE『WA CLASSIC(ワ・クラシック)』を醸造しました。
フランス現地でも流通する『WA CLASSIC』を3月9日19時限定で初めて発売します。

WAKAZEは、日本の伝統的な酒造りもパリ市民に伝えるために、日本産米での酒造りを目指しています。
あらためて日本の酒造りの伝統に回帰すべく選んだのが、WAKAZE創業の地である山形県産の酒米「出羽燦々(でわさんさん)」。

精米歩合は60%に仕上げることで、透明感のある口当たりと米本来の味わいを共存させた味わいになったとのこと。

日本酒発酵の温度管理にIoT 秋田県「高清水」

「高清水」を醸造する秋田酒類製造と秋田県産業技術センターは、もろみ発酵の温度を管理するシステムを共同開発しました。
あらゆるモノがネットでつながるIoT技術を活用し、これまで手作業だった温度測定などを自動化します。杜氏や蔵人の仕事の負担を軽減できるとのこと。

両者は2018年度から新システムの開発に取り組んできました。
もろみやタンク内の温度を10分おきに測定するとともに、重量センサーで測った発酵前後の重量の差からアルコール度数を推計します。

測定データはインターネット経由でクラウドに送られ、離れた場所にあるパソコンやスマートフォンで確認できます。

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経験と勘で造られ、ブラックボックスになっていた部分が明らかになれば、技術継承も用意になります。
システムと人の融合はこれからますます進めていかなければなりませんね。

米国に魅力発信 郡山でオンラインイベント

東日本大震災の発生から10年を節目に、米国西海岸地域に福島県産酒をPRするイベント「KANPAI-Fukushima(かんぱい・ふくしま)」が郡山市で開かれ、酒造関係者が現地とオンラインで交流し、日本酒の魅力を発信しました。

イベントは日本貿易振興機構福島貿易情報センターが主催。
福島県の曙酒造と豊國酒造、国権酒造、笹の川酒造、仁井田本家、大天狗酒造、大七酒造、豊国酒造、花春酒造の九酒蔵とみそ、甘酒製造の宝来屋本店の代表者が参加しました。

国内では福島の日本酒のイメージはかなり改善されていますが、アメリカではまだまだ道半ばのようです。今後は個別の商談会などの機会を設けるとのこと。
福島の日本酒が安定してアメリカで飲める日が来ることを願います。

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