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2023.8.5 THE LAST 牡丹灯籠・富山


【富山も最後の牡丹灯籠】


富山でも10年くらい牡丹灯籠をてるてる亭で公演されていたそうです。
本多劇場のためにこしらえたものと言いつつも。富山の方にも聴かせたいという思いからなのでしょう。
本多劇場では1日1公演ですが、てるてる亭では、牡丹灯籠も昼夜公演という(;・∀・)いやー志の輔さんすげえ…1日でのべ6時間は喋るわけでしょ…すんごいわ。

さて、富山では本多劇場のような照明による演出や舞台の小物などもなく、タイトル画像にしたパネルと縁台代わりの台があるだけ。そこで、パネルを使っての人物相関図の説明からのスタートは同じ。

ただ、富山公演なので、所々に富山弁が出てくる(*'▽')
これが私のお楽しみ~♪

本多劇場では捲りを使って、三遊亭円朝さんのお名前も紹介されますが、富山では志の輔さんがその辺にあった太筆で書いたという紙が登場(笑)
その後、寄席文字の説明の時には捲りがでてきたので、円朝さんのお名前だけ忘れちゃったの?かどうかは謎です…

何故、そんな昔の「牡丹灯籠」が現在まで残っているのか…ちょうどこの時代、文言一致運動が盛んになっていた時期で、今のように話し言葉と書き言葉が一致していなかった。
その時代は、書き言葉は、~で候…とか言わない言葉で書かれていたのを、同じにさせよう、でもどうしたらいいんだろうかと二葉亭四迷が坪内逍遥に相談したところ、円朝の牡丹灯籠の速記を参考したらいいんじゃないかということで、それを参考にして「浮雲」という小説が生まれたのだそう。
その時代、速記も当然のことではなかったのだそう、稗史出版社(ハイシシュッパン)が、「若林玵蔵氏」と「酒井昇造氏」に依頼し、2人で交互に円朝の落語を速記したのが現在にも残っているとのこと。
その本を読んで、30時間分の落語をレベルは低くても全部をぎゅっと圧縮してお伝えしようと思いました…と。

この人物相関図の時に、富山では相川新五兵衛がお徳の恋煩いの話のところで、熱中症か?熱中症には塩分濃度が大事だ。水ばっかり飲んでもいかん、塩とのバランスを考えて塩味のあるものと水を取るのが一番だ、あ、そうではない…などと、いきなりガッテンですか?みたいな塩分濃度と水分補給の話がありました。
これは東京ではありませんでした。(8/17の公演の時に少しだけありましたが)
時間の問題ではなくて、この公演のあった時の富山の最高気温は38~39度というまさに酷暑。
それゆえの熱中症対策のお話だったのかなと。

落語では…
私の席は1列目の志の輔さんの正面だったので、凄い斬られた感があった…。

高座が終わってからの雑談では最後のシーンを思い浮かんだから30時間を圧縮しようと思ったと。
その最後のシーン、孝助が上を見上げただけで、月光を感じた。ああ、私にも月が見えている!とぞくぞくした瞬間。

【高座後のお話】


昨年こけら落とし公演を行った氷見芸術文化館で行われている「野生の息吹」動物写真家 #岩合光昭 +彫刻家 #大森暁生 二人展を熱く語る志の輔さん。
頼まれたわけじゃないんだけど、私が見て本当に凄いと思ったので、紹介させてください。
岩合さんというと、彼が監督を務めた「ねことじいちゃん」からの付き合いですが、猫だけじゃないんですよ。アフリカとかにいってチーターとかそういう動物も撮影する方なんですよ!
彫刻も本当に後ろに豹がいるような迫力で、背中を向けていると背筋が凍るような恐怖感があります。
また、展示方法もホールのアリーナ部分の椅子をどかして、上から彫刻を吊るしたり、上から作品一つ一つに照明を当てるというような普通の美術館ではできない表示をしていますし、この二人の組み合わせは氷見の芸術文化館の方が企画したので、ここ以外では見れない作品展です。
8月16日までなので、氷見なんて近いんだから行って見られ!
岩合さんの家に良く飲みに行くんですが、あの人チーターを撮影する時に腕に蚊が止まっていても、蚊を追い払っているうちにチーターが逃げたら困るからって、そのまま血を吸わせて2回マラリアになった人ですからねえ。何かに飛びぬけた人って言うのは何かを失っているもんだなあと思いました(いや、志の輔さん…それブーメランじゃないかしら…)

昼公演の後に取材を受けていて、SAの北陸のパンフレットの次の号に載るので、見かけたら、見てみてください。そのために高速に乗らんでもいいちゃ。

米米CLUBのカールスモーキー石井さんのラジオに呼んでもらって、このファイナルの話をしていたら、最後のっていい商法ですねえ~言われて(笑)そんな雑談をしたりしました。

最後のと言えば、市村さんのミスサイゴン!とても素晴らしい作品で、最後のミスサイゴンというので、すでに2回観ていましたが、最後なので見に行って、市村さんに挨拶に行って缶ビールと笹かまを貰って、これが一番美味しいんだよー!などと聴いていたら、後ろに沢山挨拶をするお客さんが並んでいるから、もう帰るね!と言ったら、のれんのところまで送ってくれた市村さんが私の耳元でこそっと「来年もやるかもしれないよ」って。
市村さんが決めることではなく東宝が決めるなので、やりませんでしたけどね。

公演後のお話の中でも、熱中症対策の話をしたけれど、あれは本当のことなので、気を付けてと何回も繰り返されておられました。優しいなあ…志の輔さん♥

7月がこけら落とし公演だったので、富山の本拠地であれこれとお話されたかったらしくて、牡丹灯籠とは関係のない話をあれこれを話されていたのがとても印象的だった。


今年もあります!【志の輔らくご 「ブリリアント2」】
2023年10月22日(日)14:00開演(開場13:15~)
そしてチケットは8月19日発売で完売です…流石です。

800席ほぼ瞬殺💦

【怪談牡丹灯籠】

著作権の切れた小説をインターネット上の図書館で読むことが出来ます。

落語「牡丹灯籠・お札はがし」の舞台を歩く

越後村上鮭塩引き街道
https://www.sake3.com/spot/4711


また遊びに来てな~(・∀・) 待っとるちゃ。