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八丁堀・新富町・茅場町ランチ10選〜其の一〜

東京から1駅、徒歩でも約10分、近隣に金融取引所もあるビジネス街ながら、安くてボリューミーなランチを提供する飲食店が多く存在し、サラリーマン達の胃袋を潤し続ける素敵な町、八丁堀、茅場町。

お隣新富町も築地から至近という立地から、良質な海鮮を提供するお店が多く存在しており、中央区ランチベルト(勝手に命名)が形成されている。

恐らく150件ぐらい、ほぼほぼこのエリアのランチを行き尽くしたのと、会社オフィスの移転に伴い、八丁堀を離れることが決まったことをきっかけに、文章で形に残していくことにした。

1、cousins(クーリ)

自身のオフィスから築地方面に徒歩約8分、少し距離があるがその労力を補って余りある、新富町の名店「クーリ」。
リーズナブルにイノベーティブ(フレンチ等型に捉われない個性的な料理のカテゴリー)な料理を楽しめる人気店。

「クーリ」とはフランス語で野菜や果物を潰して濾した料理に添えるソースの意味。オーナーシェフは長野のワイナリー内にあるレストランから独立された方で、現地から取り寄せる野菜を始めとした食材へのこだわりや随所に見られるソースを使った美しい盛り付けは、店名を理解した上で訪れるとより合点がいく。

ランチは1200円〜と近隣の相場からはやや高めだが、色鮮やかなイタリアン野菜に彩られたボリューム満点のサラダに自家製パン、魚・お肉・パスタいずれかのメインと満足の内容。

3500円のランチコースは更にガストロノミー感強め。液体窒素で瞬間冷凍し、ドライアイス状にした自家製ドレッシングをかける演出からスタートし、ラストのデザートまで手抜きのない、まさに高原のオーベルジュランチという表現がぴったり。
午後の英気を養う、というより、ワインとのマリアージュも加えてこのまま1日を締めたくなる。(お昼休みには適さないかも (笑))

引っ切り無しに来客のあるお店だが、飛び込みで行くなら13時以降の来店がおすすめ。今年の4月で10周年を迎え、そろそろビブグルマンに選ばれそうな予感。たまの贅沢に。

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2、日本橋兜町 久治

店名にも入る日本橋兜町は、エリア的には狭いが、実は日本証券取引所や元第一国立銀行本店(現在はみずほ銀行兜町支店)などがあり、ニューヨークのウォール街やロンドンのシティなどと並ぶ歴史ある日本の金融街。そんな街の裏通りにひっそりとたたずむ日本橋兜町 久治は、昨年オープンしたばかり。和割烹が中心で、特にここのランチメニュー「上海鮮まかない丼(茶碗蒸し、香の物、汁椀付き 1200円)は、「一食の価値あり」。

料理人歴20年、料亭から大手飲食店も経験されている若大将の仕事は非常に丁寧で、美しい盛り付けや味付けに若大将の魚への愛情がひしひしと感じられる。訪れた当日のまかない丼の内容は、ふっくら炊き上げたご飯の上に本マグロや自家製イクラがたっぷり。さらに250円払えば生うに(ミョウバンなし)がトッピングできるという具合。これに茶碗蒸しと香の物、汁椀付きでランチ1200円は大盤振る舞い。
店内には2階もあり、トータルで20席ほどのこぢんまりしたお店。夜も訪れたが期待を裏切らない内容だった。日替わり定食を狙いたければ12時半までの入店をおすすめする。

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3、新川デリー

明正通りと鍛冶橋通りがぶつかる交差点に位置する新川デリーは上野デリーの暖簾分け。日本人向けに作られたインドカレーで、何を食べても美味しいが、オススメはカシミールカレー。さらりとしたルーだがしっかり炒めた飴たまの食感が残る、スパイシーかつ旨味もしっかり感じられる一品。まあ旨味がといっても兎に角辛いので午後に影響を与えることは覚悟での来店を。

サイドメニューのタンドリーチキンも美味しいし、常設のピクルスとアチャール(たまねぎのキムチ)、チーズでアレンジができるのも嬉しい。チーズはカレーの香りを消すのでライスにトッピングして食べることがおすすめとのこと。一回ハマるとしばらく通ってしまう、中毒性の高いお店。

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4,やきとり宮川 

創業1949年の鳥肉卸問屋が大元、白い衣が特徴の唐揚げの名店、ここまでのフレーズで十分伝わるのではないかと思う。説明不要の人気店で、個人的にも唐揚げナンバーワン店舗。

名物・白い唐揚げは外はサク、中はジューシー。そのままでもいけるが、共に提供される酸味のある漬けだれを潜らせるとこれがまた違った味わいに。席につくとまず1杯目の鳥スープが提供され、唐揚げが出てくる直前にご飯と2杯目の鳥スープが出てくる。待ってる間スープをチビチビ飲んでると全く待たされた感じがしない。ボリュームは十分だが唐揚げを食べ終わっても常設で福神漬があるので白飯が残っても問題なし。その他焼き鳥丼やかしわ丼といったメニューがあり、今日は唐揚げ以外を、、と決意して行ってもお店の前で覆る。。いつも行列だが回転が早く13時ぐらいに行くとそこまで待たずに入れるイメージ。ただし13時15分がラストオーダーなので要注意。

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5、麺酒場まがり

JR八丁堀駅B1出口から裏に入った小道にある、麺酒場まがり。元は葛西駅近くのカフェバーで昼の時間帯を間借りし営業をスタートしたことがこの名前の由来らしい。営業の場を八丁堀に移したのが2016年6月、もっと前からあったかのような、この地に馴染んだ感がある。

ここの特徴は毎日変わるメニュー。素朴な煮干し系中華そばから二郎インスパイアながっつり豚骨まで、そのバリエーションは毎日来ても飽きがこないレベル。オマールエビラーメンの日もあれば汁なし担々麺の日、台湾ラーメンの日もあり、とにかく守備範囲が広い上に全てハズレなし。毎日インスタにあげられるメニューを見ては昼を食べないと決めた日も気持ちがブレそうになる。八丁堀には全国的にファンが多い、その場で手打ちする麺を使うことで有名な七彩もあるが、個人的にはコスパもよく並ばずに入れる、そしていつでも新しい楽しみを提供してくれるまがりをおすすめしたい。

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一旦10選のうちの5選まで。

まだまだおすすめしたいお店があるので次回に続く。