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秋を満喫するお酒

こんにちは。
お酒と音楽(と、ミッシェル・ガン・エレファント)をこよなく愛するライターのあべと申します。

名曲酒場では、音楽大好きなライターあべが、音楽に関係する日本酒や日本酒の音楽的な見方、そしてオマケで偏愛を執筆していきます。

毎月10日「日本酒×音楽」コラム、名曲酒場あべ、11月も開店します。

季節に合ったお酒を

今回ご紹介する日本酒は、千代むすび 純米吟醸 強力50 氷温ひやおろし

これがウマいのよ。
試飲して、一目惚れならぬ一口惚れをした日本酒でした。

千代むすびさんが東京にいらした時、店頭販売のお手伝いをさせて頂きました。
お客様に試飲して頂きながら販売したのですが、その時に注いだお酒の量たるや。
一緒に行った酒小町メンバーに苦笑されました(笑)

美味しいから飲んでみて!の気持ちが強すぎた。

すっかり寒くなってきて、でも、まだつめたいお酒も美味しく頂ける11月10日、ひやおろしに絶妙な季節です。

日本酒データ~千代むすび 純米吟醸 強力50 氷温ひやおろし

千代むすび 純米吟醸 強力50 ひやおろし

千代むすび酒造は、鳥取県境港市にある慶応元年創業の酒造です。

慶びの志を結ぶ千代むすび酒造さん、「伝統の技と『安心』『健康』な美しい酒造りを通じ、お客様との環を豊かにむすびたいと一同心を込めて」日々酒造りに勤しんでいるとか。

「永久に変わることのない人と人のかたい結び、絆」を意味する「千代むすび」。
「千代むすび」に携わる全ての人々の「幸福の創造」が経営理念という、素敵な素敵な酒造さんです。

そして千代むすび酒造の岡空さん、お話させて頂いたことも何度か。
とってもアグレッシブでな方なのです。
酒造りはもちろん、ホームページやSNSの運用までこなし、自ら店頭に立って国内外問わず、千代むすびとともに沢山の旅をし、経験を積んでいるのです。
様々なことに挑戦していて、明るくて、とってもさわやかな岡空さんにはファンも多数いるのではないでしょうか。

そんな岡空さんが醸す、千代むすび 純米吟醸 強力50 氷温ひやおろし。
「日本の食と酒」が最高の状態で出会う季節の到来」にぴったりのお酒なのです。

冬に搾られた新酒がひと夏を越して「冷や」のまま卸される、ひやおろし。

旨味を増す温度帯の「氷温(ひょうおん)」で熟成されています。
フレッシュで旨みたっぷりで、とにかく美味しい。
まろやかさと旨味を存分に感じるひやおろしに使われているお米は「強力(ごうりき)」
強力は、鳥取県にある酒造さんしか使えないレアなお米なのです。

島根県雲南市大東町の専用タンクから汲むやや軟水の仕込み水、全量直精米、機械を使い分け間接蒸気で蒸す気候・気圧に左右されない蒸し米、湿度を徹底管理した麹、優れた酵母、自然冷却、低温管理の発酵温度と適量での仕込み、無濾過での瓶燗、貯蔵…
細部にまでこだわった、とにかく丁寧な酒造りを徹底しています。

千代むすび酒造さんの公式HPは、こちらをチェックしてみて下さいね。

千代むすび 純米吟醸 強力50 氷温ひやおろしを味わう

まず思うのが、香りのよいお酒。
お米の良い香りが絶妙なのです。
お米感とフルーティーさが絶妙に両立していて、優秀としか言えませんでした。
”日本酒の良い香り”の代表選手でしょう。

香りはあまりにシンプルで、初めはとても驚くと思います。
でも、暫く香っていると、じわっとお米のコクたっぷりな香りが「ほのか~しっかり」グラデーションのように感じる。

一口飲むと、丁寧な酒造りから納得せざるを得ない透明感のある第一印象
そのあとにはしっかりと存在感のあり過ぎるようなお米の旨みとコクと甘み。
え、甘い?と思いつつ、そんなことを考えている間にお酒が喉を通り、後味は何事も無かったかのようなクリアさ。
え、あの旨味は幻?
確かめたくてまた一口。

美味しい。

あっさり。

また一口。
日本酒好きにとってはグビグビ系の、とにかく美味しいと感じる味だと思います。

一方で日本酒初心者さんにもとてもお勧めできる味なのです。
いわゆる日本酒らしい味を存分に楽しめて、且つ後味にまろっとさは無く、スッキリとした印象を残すのです。(喉にお米の甘さだけがペターっと残るものを「まろっ」と言いたくなる)

まさに、お米のしっかりとしたコクを”体験できる”ような味がする。
お米の美しい旨味を楽しめて、後味はとにかく上品。
どこまでもズルいお酒です。

あー美味しっ!(酒好きあべ、千代むすびさんのお酒にはまんまとやられてしまう)

お酒好きな仲間からは「一晩で4号瓶空けちゃった!」なんて声もあがる、上品で優秀な、”とにかくうまい”お酒。

口にある時は大胆な旨い日本酒、その後はクリアなのどごし。
“ひやおろし”というお酒の性質、言葉の響きにもぴったりな、清流のような一本。
どんな人にも安心してすすめられる、美味しい日本酒ですよ。

合わせるアテは、秋の音楽

秋に飲む日や降ろしに合わせて、私の年季の入ったi podから、「秋」という言葉のつく曲を3曲ほどピックアップしてみました。

ヴィヴァルディ「四季」より秋
秋といえば、な王道。

1、3楽章は、よく晴れた秋の空が合うなって思う。
特に3楽章は収穫の秋、生命の力強さが存分に感じられる。
2楽章は、秋の冷たい雨のようにも思えるし、大きく真っ赤にじわじわと沈んでいく夕陽のようにも思える。いずれにせよ、伸ばした音の弦楽器のうえで絶え間なく動き続けるチェンバロが、時の流れと厳しさ、そこに垣間見える美しさを表しているような気がする。

そういえば3楽章、中学生の頃、全校集会前の整列を促す時間に流れていた。
四季のうち、何故か秋だけは弾いたことないので、いつかチャレンジしたい。

松田聖子「風は秋色」
出だし(あとサビ)の明るい感じから一変、ちょっぴり切ない歌なのかな。
でも、ただしっとり切ないだけではなく、ちょっと小悪魔的で、名残惜しいけれど強気な女性が主役って感じ。

「冷たい砂 足跡振り返れば」「冷たい秋 ひとりぼっちの夕暮れ」の箇所のメロディ、なんともエモいのに強くて大好き。
直前のフレーズの悲し気な歌い方からぐわーっと切り替わっていくような聖子ちゃんの歌唱力と表現力に、ハッとしちゃう。

最後なんて、前向きでしかないように思える。

布袋寅泰「A DAY IN AUTUMN」
これ、ソロデビュー1枚目のアルバムに入ってるなんて信じられる⁈
って感じ。

オーケストラの壮大さが見事。
曲の最後、糸のように繊細なヴァイオリンソロからの、弦楽器のピッチカードで締め。
聴いた後、良い意味で疲れます(笑)
初めてライブで聴いた時は、かなり衝撃だった…。

薔薇を擬人化したMVなんか、映画を観ているような気分になる。
最後なんて宇宙に行って星になっちゃうんだから。
布袋さんの創る世界観は、やっぱりぶっ飛んでいて強気で、でも少し弱さも見えるけれども芸術的で神話的。
布袋モデルのギターを抱えた薔薇、これは布袋さんのGUITARHYTHMを語るうえでは欠かせない。

ファンタジーでありロック。
布袋さんの原点でありソロ活動への期待や自信を含むと思うと、この曲は最初のソロアルバムに入って然るべきだと納得がいく。

まとめ

今回は、千代むすび 純米吟醸 強力50 氷温ひやおろしを紹介しました。

来月10日も、美味しい日本酒と音楽で、あなたをおもてなししちゃいます。
私がいちばん好きなイベントのクリスマスを控える12月。
クリスマス特集、私が大好きなイルミネーションにちなんだキラッキラ特集な予感がします。

お楽しみに!

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