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五感をくすぐるジェントルなお酒と共に素敵な時間を

こんばんは。
お酒と音楽(と、ミッシェル・ガン・エレファント)をこよなく愛するライターのあべと申します。

名曲酒場では、音楽大好きなライターあべが、音楽に関係する日本酒や日本酒の音楽的な見方、そしてオマケで偏愛を執筆していきます。

毎月10日「日本酒×音楽」コラム、名曲酒場あべ、1月も開店します。

2022年最初から刺激的!

今回御紹介する日本酒は、一ノ蔵酒造 熟成酒 招膳

とっておきのシーンに飲もうと思っていたお酒でしたので、2022年一発目の名曲酒場で振る舞います。

そして一ノ蔵酒造さんですが、実は私が日本酒に興味を持つきっかけとなった酒蔵さんなのです。

日本酒は美味しく感じるけれど、銘柄はおろか、味の好みも分からない。
そんな時に、宮城県仙台市のとある居酒屋で頂いたのが、一ノ蔵のお酒でした。
大変お恥ずかしい話、味わいを詳細に覚えているわけではないのですが、美味しさにとにかく衝撃を受けたことだけは鮮明に覚えています。

日本酒おいしい!
もっと知りたい!

私が日本酒に恋に落ちた瞬間でした。

さて、今回は、私にとって大切な酒造さんの熟成酒を味わっていきます。
そして、この熟成酒、まさに恋してしまいそうなジェントルなお酒だったのです。

一ノ蔵酒造さんに2度目の恋をした、2022年のはじめ。

日本酒データ~一ノ蔵酒造 熟成酒 招膳

一ノ蔵酒造 熟成酒 招膳

一ノ蔵酒造は、宮城県大崎市にある昭和48年に誕生した酒造です。

自然との共生を大切にし、伝統を守っていくこと。
お客様に満足していただくこと。
地域振興につなげること。

の3つを酒造りの原点としています。

人間の五感を駆使した「手づくり」にとことんこだわり、高品質な酒づくりを行う一ノ蔵酒造。
酒づくりに使う米のほとんどを宮城県産米とし、商品の特性に合わせて10種類以上の米を使い分けているとか。
酒造好適米の生産にも注力していて、環境保全米も積極的に使っています。

使う水は、敷地内に設けた2本の井戸から毎日汲み上げる仕込み水。
「無色透明・異臭味がない・中性または微アルカリ性」の水が酒造用水の条件だそう。

天然素材の「米エキス」(ライスパワーエキス)の研究開発であるライスパワープロジェクトに携わる、酒造りの伝統の技を応用しながら気軽に楽しめる低アルコール日本酒の開発をするなど、酒造発足から積極的に日本酒の活性化にも努めています。

固定観念にとらわれない多様な造り方・飲み方があってもおかしくない

という信念は、まさに日本酒界を変えるきっかけになっていました。

第一次産業にあたる酒米栽培、第二次産業にあたる日本酒製造、第三次産業にあたる清酒販売のそれぞれを担う社員が一丸となって情報発信し「一ノ蔵型六次産業」を形成していることも大きな特徴です。
地域貢献にも積極的に取り組む、アグレッシブで力強い酒造さんです。

一ノ蔵酒造さんのHPは、こちらをチェックしてみてくださいね。

一ノ蔵酒造 熟成酒 招膳を味わう

なんと言っても、琥珀色が美しい。
上品さを凝縮したら、こんな色になるのかな。

美しい色が自然に生み出されるなんて、日本酒って生きているのだな、ということを改めて実感してしまいます。

フタを開けた瞬間、まるで洋酒のような濃厚な香りに驚きました。
濃厚だけれどもくどくはなく、ずっと香っていたい心地良さ。
そして想像の何倍もスキっとしていて、ツカーン!と鼻に一直線(決して”ツーン”ではない)。

ここまで、上品でダンディな大人のような印象(笑)

ちょっと照れながらも、口に含む。

まあ、スッキリ!
一番最初の口当たりは、ほんのり優しい。
そして酸味、苦みが順にやって来る。

特筆すべきは、飲んでいるときにもずっと良い香りと綺麗な色が楽しめること。
味覚と嗅覚と視覚で楽しめる日本酒なのです。
だからこそ、飲むお部屋の雰囲気や酒器にもとことんこだわりたくなるかもね。

うん、ギャップが素敵。

後味は、ほろ苦くも、シュッと消えてしまう儚さ
その儚さが美しい。
「立つ鳥跡を濁さず」という言葉が似あう、ジェントルな去り際。

ちょっぴり背伸びした気分になりたい時、ジェントルマンに振り回されてウットリしたい時、手元に置きたいお酒でした。

以前、酒小町メンバーの唎酒師・西嶋大悟さんに教えて頂いた「熟成酒にはチョコレートケーキ系を合わせると至福のひとときが味わえる」とのことで、ケーキでは無いですが、美味しいチョコレートを合わせてみました。

ロンドン発の「ホテルショコラ」のリカーコレクション。
シャンパン×ミルクチョコ、ジン×ダークチョコレート、モヒート×ホワイトチョコレート。
一癖あって、カカオしっかり目の濃ゆいチョコレートと熟成酒、至福でした。

やっぱりジャジーな気分

ちょっぴり背伸びしたいあべ、アテな音楽は、ジャズ。
とっても好きなジョージ・ガーシュウィンで、且つこのお酒に合うと感じるを5曲。
夜景の綺麗なバーとかね雰囲気良さげな場所で頂いているところを”むふふ”と想像しながら、聴いていきます。
(あくまで私の独断と偏見です、割とあべワールド炸裂しています。)

I Got Rythm
これは名曲。
思わず踊りたくなっちゃうようなワクワク感、秘めた盛り上がり、理論的なメロディ。
美味しいお酒を頂くには完璧なBGMでしょう。

The Man I Love
とびきりロマンチックな1曲。
私が想像するこのお酒像にとっても合う曲。
是非とも試して頂きたい、痺れます。

Sweet and Lowdown
軽快で小粋な曲。
気になるあの人との会話も弾みそう。
たまには攻めてもいいんじゃない?
きっと背中を押してくれるハズ。

Do Do Do
とにかく楽しい曲。
恋の可愛くもてんやわんやした駆け引きにも、お友達同士の気取らない会話にも聞こえます。

My One and Only

じわじわとテンションが上がってくる曲。
でもね、ちゃんと策は練って、慎重に。
そんな計算高くも、少しお茶目でハツラツな、不思議な女の子ってイメージを持っています。

あまりにジェントルでタイプなお酒だったもので、理想のシチュエーションというのかな、そんなものを楽しく想像してしまいました。

写真は、先日訪れた素敵なライブにて。
こんな雰囲気に酔いしれた甘い記憶を頼りに。

これがお酒と音楽の究極の楽しみ方なのかな、と原点回帰するような気持ちです。

美味しいお酒と素敵な音楽。
そして綺麗な色と香り。
五感でめいっぱい味わう、新鮮な経験でした。

まとめ

今回は、一ノ蔵酒造 熟成酒 招膳を紹介しました。

2022年一発目からあべワールド全開ですが、今年もとびきりのお酒と音楽で、あなたをおもてなしします。
どうぞ宜しくお願いいたします。

来月10日は、ミッシェル・ガン・エレファントのメジャーデビュー記念?それとも甘くて美味しいバレンタイン?

お楽しみに!



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