おいしいアカデミーに行ってきたよ!Vol.2〜日本酒のラベルから自分好みのお酒を見つけよう〜
はじめに
嬉しい事に、日本酒への思いを滔々と綴っているこのnoteを、公式サイトで編集部のおすすめとして紹介頂いたり、Twitterで紹介して頂いたり…
もう感無量です。その善意にスキさせて頂きます。
これは本気ですよ!笑
好き酒師渾身の振る舞い酒をかましたいです。
振る舞いついでに、毎月東京駅近くのコワーキングスペースで日本酒イベントをやっているのですが、そのイベントにnoteのフォロワーさんが来て頂けたのなら通常のラインナップとは別の1杯をご馳走します!
今月はちょうど今日8月31日(金)にやります。
「平成最後の夏」という事で、平成夏ソング聴きながら駄菓子と愛知県の日本酒の食べ合わせ実験したりするのでご興味あればぜひ。あと数名なら入れます。
今回は日本酒の基礎知識がメイン
さて、全6回のおいしいアカデミー、
今回も司会は漫才師の にほんしゅ さん。
第2回のテーマは「日本酒のラベルから自分好みのお酒を見つけよう」という事で、前回よりも日本酒にまつわる用語や、日本酒の作り方についてみっちりお勉強する形でした。
座学はテキストとして与えられるFBO(飲料専門家団体連合会)の「よくわかる日本酒」になぞって行われるのですが、
これが実にわかりやすかった。
今まで日本酒の書物を沢山読み漁っている僕ですが、むしろこれが一番ベーシックでわかりやすいなって思いました。基本的なポイントがしっかり押さえられているので、ヌケモレなく知れる感じです。
※今回教わった内容はほとんどテキストに書いてあるため、それはここでは触れず、それ以外の点をご紹介します。
今回テイスティングしたお酒
左から順に、
・七賢スパークリング 山ノ霞(山梨)
・臥龍梅 純米吟醸 山田錦(静岡)
・臥龍梅 純米吟醸 五百万石(静岡)
・木戸泉 自然米 山田錦 特別純米無濾過原酒(千葉)
の4本でした。
用語の説明をするため、肩ラベルにびっしりと用語が書いてあるお酒が選ばれている印象。
「お米違い」という味わい方
その中でも特に出席者の興味をひいたのが、
「お米違い」の飲み比べ。
同じ酒蔵のお酒「臥龍梅」ですが、酒造りの原料となるお米が異なります。
今回の2種類は「山田錦」「五百万石」という日本酒を作るのに適した「酒造好適米」の生産量ランキングのツートップのお米です。
山田錦とは
誰しも一度は聞いたことがあるであろう山田錦。その多くは兵庫県で栽培されます。「酒米の王」とも呼ばれており「育てやすく、作りたい味にしやすい優等生のお米」と蔵元さんが言っているのを聞いたこともあります。
五百万石とは
新潟を始めとする北陸で栽培され、淡麗でキレのある味わいのお酒になりやすいと称されるお米です。
この2つを飲み比べると、確かに味の差を感じますが、それがとても微妙なんです。
山田錦の方が少しふっくらした印象で、五百万石のほうがややキレを感じる。
でもその差はごくわずか。
実は日本酒の味を決める要素は酒米だけではなく酵母も大きな要因となります。なので居酒屋で安易に「うーん、このキレは五百万石だな」なんて言うと恥ずかしい思いをする可能性が高いのでオススメしません。笑
でも、こうして飲み比べて見ると違いを感じられて、面白いですよ。
この2品種以外にも様々なお米があり、日本酒好きはこっそり「推し」を持っていたりします。
例えば「愛山(あいやま)」「酒未来(さけみらい)」などの品種はその希少性と特徴的な甘みから熱烈なファンがいたり、
「雄町(おまち)」で作られた日本酒を愛飲する人は「オマチスト」と自称していたり、コアな盛り上がりを見せています。
お米違いで言えば、同じお米でも「田んぼ違い」で味が変わったりする、というのもまた面白いポイントです。
田んぼの場所が山(斜面)なのか平地なのか、土壌の違い、あるいは農家さんの違いだけでも味わいが微妙に変化するというのです。
※たとえば、秋田県の栗林酒造さんの栗林(りつりん)シリーズには、同じ美郷錦(みさとにしき)というお米を2つの田んぼ違い(六郷東根・金沢西根)でお酒を作ったものがあります。それぞれ美味しく飲める温度に違いが確かにあり、面白いです。
もし居酒屋さんでお米違いの日本酒があったならば、ぜひその両方を注文してみて、違いを楽しんでください。
〆は にほんしゅ の漫才で!
最後には にほんしゅ の日本酒用語を交えた漫才で、教わった用語をおさらいして終了!
用語が出るたびに出席者が「この単語…進研ゼミで習ったぞ!」という顔で聞いていたのが印象的でした。
にほんしゅ のお二人が丁寧に用語を説明して下さった事で、参加者の皆さんはラベルに書かれている情報が以前より読み取れるようになったのではないかと思います。
次回は
次回はついに、飲食店でのセミナーです!
その名も「イタリア料理と日本酒のペアリングを楽しもう」!
イタリア料理と日本酒って合うの?という声も聞こえてきそうですが、
結論から言うと、めちゃんこ合います。
(合うものもある、が正しい?)
特にチーズやトマトなんかは…いや、この詳細は次回のセミナー後にお伝えしようと思います。
今回は座学メインでしたが、
次回は料理とお酒のペアリングが楽しめるという事もあり、今からすごく楽しみです。
では、このへんで。
皆様のお気持ちで、更に日本酒の新しい楽しみ方を発見できます!