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「世界を魅了する女性の醸し方」 2杯目~美しくなれる人となれない人、仕事ができる人とできない人、プロフェッショナルの共通点~

「いつ何時、誰が来ても恥ずかしくない部屋にしておきなさい」

私がMiss Univerese Japanを受けていた時。

日本大会直前の合宿中に、「抜き打ちで部屋のチェックがある」と噂が立ったことがありました。

結果的に、私達の時はなかったのですが、過去の合宿中には「お部屋チェック」があったことも。

その時の主催者としては、「いつ何時、誰が来ても恥ずかしくない部屋にしておきなさい」という意向があったとか。

つまり、

「ちゃんと、いつも『お片付け』しておきなさい」

ということですね。

え?ミス・ユニバースにお片付け?

そう、そうなんです。

これって、一般の方も、実際にミスコンに挑戦している女の子も、「お片付けの大切さ」がちゃんと分かっている人、説明できる人って少ないんじゃないかなと思います。

〇「お片付け」がプロフェッショナルに繋がる!?

お片付けって、どうして大切だと思いますか?

お片付けできる人は美しい人?

どうしてお片付けできる人は美しいんでしょう?

私は真剣に考えました。

真剣に考えた結果、私も女の子達に指導する時は、身の回りの整頓(お片付け)と、「きちんとした生活」をすることを最初にお話します。

それは、決して、周りからの印象を良くするためではありません!

私は、「お片付け」は、ミスコンや「美」だけでなく、プロフェッショナルへの道にも続いているのではないかと思っています。

〇プロフェッショナルの共通点

私がビューティーの世界に携わってから出会った、世界で活躍しているプロフェッショナルの皆さんに共通していること。

それは、「ほんの数ミリ」のこだわりです。

たとえば、Miss Univerese Japanのファイナリスト達のヘアケアやスタタイリングのアドバイスをされている秋山すなおさんだったら、髪を切り揃える時のほんの数ミリのずれ


Miss Univerese 世界大会でメイクをされているKodoさんなら、唇からはみ出たほんの数ミリのリップカラーや、眉尻のほんの数ミリの鋭角さを。

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「世界一の美女になる歩き方」の著者、スティーブンが撮影のポージングをディレクションする時は、スカートのちょっとした流れ方、指先、髪の毛1本1本の角度や動きを数ミリ単位で細かく指示します。

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不思議なことに、その「ほんの数ミリのずれ」を整えてあげると、パッとした印象が瞬時に変わるのです。

つまり、プロフェッショナルとそうではない人の差って、

「『ほんの数ミリ』にこだわれるか、こだわれないか」

だと思うのです。

〇「選ばれる人」は、「気になる人」

そして、一般的に言えば、「『ほんの数ミリ』にこだわれるか、こだわれないか」、それが最終的な「仕事ができる人とできない人の差」になるのではないかなと思うのです。

飲食店の店員さん、カウンターでお箸を並べるだけなのに、一直線に並べられる人と並べられない人。

オフィスで会議の資料をコピーする時、ちゃんとまっすぐコピーできる人と、いつもなんとなく、ちょっと曲がっている人。

同じだけ仕事ができる人が何人かいたら。

どうせ一緒にお仕事するなら、綺麗に仕事ができる人の方がいいですよね?

「この人と一緒に仕事がしたいな」と思う人。

それが、「選ばれる人」なのです。

でもね、日々の生活の中で片付けができない人、私生活がだらしない人って、「ほんの数ミリのずれ」に気づくことができないんです。

ファッションで言うなら、下着のラインが出ていたり、白いブラウスにうっすら黄色いシミがついていたり、ヒールの先が削れて金具の音を響かせて歩いていても、気づかない。

しかも、ただ「気づかない」のではないんです。

気にならないので、気づかないのです。

汚いこと、だらしないことが当たり前だと、気にならない。

いつも綺麗にしている人、こだわっている人は、そういう「ずれ」が、気になって気になって仕方がないんです。

露出が多い服を着ることが多いコンテスタントやモデルさんは、清潔感がないと「下品」になってしまいます。

「いかに綺麗な露出ができるか」

それって、綺麗なファッションと、整った私生活からにじみ出てくる清潔感のオーラだと思うのです。

「世界一の美女を作るダイエット」で有名なエリカ・アンギャルさんが昔、Miss Univerese Japanファイナリスト達の食事指導をしていた時に話していたこと。

「ちゃんとお弁当作ってる?朝が忙しくて作れない?でも、前日の夜にきちんと準備して置けば朝が忙しくても持って行けるでしょう。」

これってお弁当だけの話ではなくて。

お洋服も持ち物も、朝食も、しっかり準備して置けば、きちんとご飯を食べて、身だしなみをしっかり整えて、忘れ物なく、時間に余裕を持って、外に出かけられるんだなと。

「今日はこのお洋服を着るから、透けないように下着はコレ。ヒールはこれを合わせたいけど、移動が多いから、フラットシューズをバッグに忍ばせておこう。じゃあ、バッグは少し大きめのアレね。」

前日にちゃんと準備して置けば、朝ごはんだってゆっくり食べられる。

身だしなみだって、持ち物だってバッチリ!

それが、「私生活を整えるということで美しくなる」ということなのかなと思いました。

〇世界に誇るべき「日本人らしさ」

ただの「お片付け」から、私生活全体が整うと、きっとあなたの「美意識」が磨かれるはずです。

世界的なミスコンテストでは大会の前に3~4週間、集団生活をします。その周りには、ホテルのスタッフ、撮影のためのヘアメイクさん、スタイリストさん、各国のお世話役の女性などなど。たくさんのスパイ(笑)から私生活を厳しくチェックされていて、それが、本大会出場へのポイントになっているのです。

日本でも事前に合宿がありますが、いつも忘れ物をする人、時間ギリギリの人、準備が足りない人、けっこういるんですね~。

私の時は「脱落」はありませんでしたが、ちょっと厳しいことを言えば、そいう人って、いつ「切られ」ても不思議はないと私は思います。

よく、世界的ミスコンテストの日本代表が決まると、その外見から、「日本人らしくない」「可愛くない」とバッシングや批判をされますが、世界大会での日本人の「武器」となるのは、見た目の「日本人らしさ」ではなく、整った私生活を送ることから伝わる「日本人の丁寧さ」だと、私は思っています。

だって、

それが、日本人の「精神」でしょう?


「きちんとした生活ができる」って、

世界に誇るべき、「日本人らしさ」ですから。


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