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短歌や川柳

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練習、とか 分からない などは 練習または分からない という意図で書きました
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2023年11月の記事一覧

すこし短歌

教室はある意味広い 野球部の髪伸びて曖昧に笑った

えたーなる言葉は安くなっていく ときどきで、いいから電話して?

柔らかに鍵盤は音に還ってあなたは猫背をなぞる何度も

スペードはひしゃげて単語帳の奥 大革命を待ちては師走

降参と両手を挙げる君の眼に未だ硝煙のひかりは消えず

【短歌連作】ブレス・ユー

白昼夢 既に姿を変えていて手放してしまう夢を見ている

心臓の位置わからない ただ怖い 走ったときにだけわかります

手遅れになって初めて泣くんだねカーテン越しに笑顔の天使

白いのはわざとらしいと思う もう既に壊れている朝の夢

背理法は便利私はロボットではありません ほら スーパー悪手

バキバキの/摩耗したファースト・キスの/スマホ /バキバキにされたスマホ

救われたら終わってしまう幽霊が

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