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#12 黒糖焼酎について

今回の問題

黒糖焼酎について述べよ。(2022年)

自分の回答

200字回答

黒糖焼酎とは、黒糖を主原料とした焼酎で、奄美群島でのみ造られる。奄美群島ではサトウキビの栽培が盛んで、黒糖は貴重な経済物資だったが、第二次世界大戦後に黒糖が出荷できなくなり、黒糖から焼酎を造るようになった。黒糖に由来する甘い香り、かすかな酸やココナツのような香りが、うなぎの蒲焼やブリの照り焼きなどの醤油、味醂、砂糖などを用いる料理との相性が良い。お湯割やオン・ザ・ロックスで合わせる。(193字)

回答の要素

黒糖焼酎とは
黒糖を主原料とした焼酎で、奄美群島でのみ造られる焼酎。
米麹で一次醪を仕込んだのち、溶かした黒糖を加えて二次醪とする。
奄美群島ではサトウキビの栽培が元禄時代(1690年頃)から行われていた。
黒糖は貴重な経済物資だったが、第二次世界大戦後に黒糖が出荷できなくなり、黒糖から焼酎を造るようになった。

黒糖焼酎の味わい
黒糖に由来する甘い香り、かすかな酸やココナツのような香りが特徴的。
うなぎの蒲焼やブリの照り焼きなど、濃口醤油、味醂、砂糖などを用いる料理との相性が良い。
お湯割やオン・ザ・ロックスが良い。

回答の構成

・黒糖、奄美群島
・サトウキビ栽培、経済物資
・第二次世界大戦後
・黒糖、甘い香り、かすかな酸、ココナツの香り
・うなぎの蒲焼、ブリの照り焼き、醤油、味醂、砂糖
・お湯割やオン・ザ・ロックス

回答の補足

黒糖から造った蒸留酒はスピリッツ(ラム)に該当し、酒税が焼酎よりも高くなってしまう。そのため、1953(昭和28)年に奄美群島が本土復帰する際、米麹を併用する場合に限って焼酎に含めるよう酒税法が改正された。

うなぎの蒲焼やブリの照り焼きなどの醤油・味醂・砂糖系の料理が合うのは、黒糖焼酎に加えて熟成古酒も同じ。

関連
#13 熟成古酒について

他の回答

先人たちの回答

黒糖焼酎は奄美諸島でのみ造られている蒸留酒だ。第二次世界大戦後に黒糖が出荷できなくなった事から酒造が始まる。黒糖のみで蒸留酒を造るとスピリッツ(ラム)となるため、米麹を用いる。米麹で一次醪を仕込み、溶かした黒糖を加えて二次醪とする。黒糖に由来する甘い香りと酸やココナッツのような香りが特徴であり、麹を用いためラムとは異なる香気成分が含まれる。黒糖焼酎前は粟、米、ソテツの実等で焼酎造りが行われていた。

すしログさん
https://sushi-blog.com/sakelog/sake-diploma-essay/

黒糖焼酎は黒糖を主原料とした焼酎で、奄美群島でのみで造られる焼酎である。奄美群島ではサトウキビの栽培が盛んで、黒糖は貴重な経済物資だったが、第二次世界大戦後に黒糖が出荷できなくなり、黒糖から作った焼酎を造るようになった。黒糖に由来する甘い香り、かすかな酸やココナッツのような香りが特徴である。うなぎの蒲焼やブリの照焼など、濃口醤油、味醂、砂糖を用いる料理との相性が良い。

えすにっくさん
https://ethnicsake.blog.fc2.com/blog-entry-165.html

参考文献

J.S.A SAKE DIPLOMA 教本(Third Edition)p. 228,244

※ 引用時に出典URLを明記したものは省きました。
※ 内容に間違いがある場合があります。ご指摘いただけると幸いです。


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