共働きで上手に子育てPart3
さまざまな育児制度がある一方で、「周りの理解が得れるか心配。」「産前のような働き方に早く戻りたい。」「収入の落ち込みが心配。」というような思いから、制度をあまり積極的に活用したくないという方も居ます。個々人の考えがあるので否定はしませんが、中には偏見のような見方をして活用しない方も居ますので、今回はそんな方に向けて、例えばこんな心構えで育児制度を見つめ直してみてはどうか?という話を書きます。
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1.周りの目が気になる
育休や時短といった両立支援制度は何のためにあるか?今一度考えてみるべきです。
このような制度は「休みたい人が長く休めるための制度」では決してありません。「働きたい人が長く働き続けるための制度」です。
ライフステージの変化によって、一時的にフルで働けないだけです。育児と仕事の両立が、いかに大変なことかはあなたが一番理解しているはずですよね。育児制度を利用しなければ無理な生活を続けることになります。無理がきくのは、いっときだけです。子どもはよく熱をだしますし、保育園の支度・夕食・洗濯・お風呂・寝かしつけ… まだまだやらなければならない事は山ほどあります。そんなあなたが安心して長期間働けることで、会社や同僚はどれほど助かるか。子どもが大きくなれば、また産前の働き方ができるのだから、大丈夫です。制度を利用することに負い目を感じる必要などありません。
2.時短勤務者が考えるべきこと
時短勤務者は短期的には収入減に陥ります。しかし、必要なのは中長期的なキャリア展望です。ここは冷静な目でメリットとデメリットを比較検討しましょう。
制度の上限まで利用することを前提とせず、あくまでも条件がそろわない場合のみ、上限まで利用するというスタンスが自分のためになるでしょう。
妻による時短勤務の選択は、夫の長時間労働を助長する可能性もあります。こういったデメリットも理解した上で、いつになれば通常勤務に戻すか?や、通常勤務に戻すプロセスについて、夫婦で良く話をしておく方が良いですね。
3.職場で心掛けること
小さな子どもを持ちながら職場復帰することは、とても素晴らしいことです。けど、子どもが熱を出したので今すぐ帰らなければならないという事は往々にして発生します。なので、仕事は常に見える化できているかを心掛けてください。そうすれば、急遽発生するバトンタッチも比較的スムーズに行えるはずです。
また、日本人は特に「すみません」とすぐ口にしてしまう民族です。ですが、同僚や上司にサポートしてもらったら、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるようにしてみてください。「すいません」よりも「ありがとう」です。
最も心掛けて置かなければならないことは、育児だけが優遇されていると勘違いしないことです。複雑に込み入った現代社会において、何の事情も持たない人など、ほぼ皆無でしょう。むしろ、様々な制度が用意された育児は恵まれている方です。難しい難病を患っていても、それに対する仕事の補償を受ける制度が無い人もいます。複雑な家庭環境でも時短勤務ができない人だっているでしょう。「育児だけが大変」「育児だけが優遇されるべき」といった考えは持たないよう、常にありがとうの気持ちを忘れずにいてください。
話し合い編
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