みなかみ町セクハラ町長失職

今日の議会で失職が確定した。

群馬県みなかみ町の前川前町長のセクハラ問題。

なぜここまで問題が長期化したのか?

町役場に取材を行った。

議会開会中ということもあり議会事務局ではなく総務課の職員が対応してくれた。

まず4月に前川氏の団体職員の女性に対するセクハラが報道された。

狛江市長、財務省福田事務次官のセクハラ報道と時を同じくしていた。

議会ではまず5月11日に全会一致で町長に対する辞職勧告決議を可決した。

この頃から町には苦情の電話が入り始める。

町が記録していた数は110から120件。

町、近県、町出身者、関西弁の方からのクレームもあったとのこと。

また街宣車2台が町役場の周りや町長の出身地区で活動を行っていることも確認された。

辞職勧告を町長が無視したため6月5日に不信任決議案が議会に提出された。

しかし共産党議員2名が寝返ったため議会で否決される。

寝返った責任を取って1名の共産党議員が辞職した。

続いて7月27日に二回目の不信任決議案が提出され今度は議会で可決された。

町長は

辞職するか?

議会を解散するか?

この選択に迫られる。

結果議会を解散に踏み切った。

9月9日に投票が行われて18名の町議が誕生。

町長派は3名のみ当選した。

町長は共産党そして組合系の指示で元々当選している。

町長選挙の結果を踏まえて

9月10日町長が議会事務局に辞職届を提出。

本日新しい町議が誕生して初めての議会が開催された。

ここで町長の辞職届の扱いが協議されたが議会では辞職届の承認を拒否。

町長の不信任動議が出され全会一致で可決された。


二回目の不信任動議可決により町長の失職が確定した。

みなかみ町は観光の町。

温泉や谷川岳があり紅葉シーズンにはたくさんの観光客が訪れている。

年間トータルの観光客は100万人を越える。

観光に依存している町と担当職員。

そのため町のイメージはとても大事。

ふるさと納税にも力を入れており特産品のリンゴや
温泉宿泊券なども用意している。

生徒達の町の体験宿泊プログラムを用意しているそうでこれがセクハラ発覚後セクハラの町には生徒達を行かせることが出来ないとのクレームと共にキャンセルされたそうだ。

町出身の学生達が自分がみなかみ町出身ということを
言えなくなったという風評被害の声も町役場に寄せられている。

町職員の士気の低下も起きていると担当職員。

セクハラ問題が町の色々な部分に悪影響をもたらしている。

女性は被害届を提出し県警が捜査中。

前田氏も女性に対して損害賠償を求め前橋地裁に
提訴している。

町長が責任を取っていち早く辞職していれば町全体への影響も最小限で済んだはず。

辞職勧告、不信任決議を無視し続けたことによって町に多大な影響をもたらした。

セクハラ問題を町長自身軽く見ていなかったか?

セクハラの町と揶揄されてしまうほど今は深刻な問題なのだ。

町長の判断が甘かったと言わざるを得ない。

10月28日に町長選挙が行われることも今日決まった。

新町長のもとで一刻も早く町が正常化することを切に願う。

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