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かわいい子には旅をさせよ。もとい、「ダバオに留学をさせよ」

GWが終わり、学生たちの新生活も、だいぶと慣れた頃かと。

コロナが完全に開けた現在、若者には「書を捨てよ、外に出よう」と、声を大にして言いたい。

そして10代の子どもを持つ親御さんにも大声でこう言いたい。

「かわいい子には旅をさせよ、何なら獅子の子落としの如く谷底へ」と(笑)。

春休み、フィリピン・ダバオに留学に行った娘。学校に日本人は彼女ひとりという環境は、ヒリヒリの展開もありながらも、現地で経験した娘と、彼女の経験を通じて追体験させてもらった母として、宝物のような留学になった。


ダバオから船で40分くらいのビーチ、最高にキレイなんだそう

どんなプランで行く?

どうせ行くならできるだけ同級生とは離れて、という本人の思いと、思いっ切り異国の文化に放り込まれて欲しいという母の思惑がある意味一致したというか。

高校生の留学、選択肢はいくつもある。これは本人と親御さんの価値観で決めるものなので、正解はそのご家庭の数だけあると思っている。

ちなみに我が家は、思い当たる短期留学の選択肢を挙げては検討し、決定まで何度も話し合いを重ねました。

①高校の提携校訪問プログラム

真っ先に短期留学となると学校のプログラムが挙がる。そりゃあ間違いない。引率もつくし、環境も良い。変なホームステイ先もないし、課外活動も充実している。安全面では抜群だ。

が、我が家では真っ先に消えた選択肢。娘曰く「修学旅行みたいな印象なんだよね、国が変わる学校というか」と。

もうちっと冒険したい我が家。というかお値段高かったので親としては「セーフ!これじゃなくて良かった!」と胸をなでおろす。

(ちゃんと覚えてないけど、「この日数でこの値段!」だったような)

もう、こんな写真ばっか

②留学エージェントを通して語学学校

自力で探すならエージェントが一般的。ただ、ツテがないのでもちろん情報もない。情報があったとて、その留学が吉とでるか凶と出るかが行ってみないと分からない。

また、一番懸念したのは、「春休み」という時期。世界中で春休みが存在するのは日本と韓国オンリー。よってこの時期に留学しに来るのも韓国人と日本人が圧倒的多数なので、クラスメイトの大多数が日本人という可能性もあり得るかと。

誠に運試し感半端ないことと、2週間の滞在ならもう少し日本語率低めな環境にしたいと思って、この路線もナシと判断。

③それ以外の選択肢、「ナシ」

①②が消えた時点で手詰まりになる。お金が山ほどあればロンドンでもNYでもどこでも行ってずーっとプライベートのレッスンをするなど、打つ手はあるのかもしれないけれど、無い袖が触れない平民は第3のプランを考えるしかない。

閃いた1つのアイデア。これを最高のアイデアと捉えるか、狂気の沙汰と捉えるかは人によるけれど、

「直接学校と繋がればいいじゃん!んで、そのローカルにドボンと飛び込めばいいじゃん」だ。

私の中では天才なんじゃないかと勘違いするほど「いいこと考えた~♡」な気分だった。

Special Arrangement

フィリピンのダバオに精通した友人がいるので、彼女を頼って繋いでもらい、シニアハイと呼ばれる日本の高校と繋いでもらった。

私が頼った友人は長い年月をかけてダバオの人々や学校関係者と丁寧に関係構築をしている方なので最強。繋がった先の学校の先生たちも気持ちがよく、素晴らしいアレンジメントをしてくれた。

午前中は現地の高校の授業(英語、家庭科、体育)などに参加し、午後はマンツーマンでレッスンをするというプラン。控え目に言ってもサイコウです。 

祝日だった2日間は、系列校の大学生が町中を案内してくれ、教会やら何やらに行ったんだと

もう、至れり尽くせりで自分が参加したいくらいだし、全国の高校生に「おーい、行かないか~い」と声掛けたいくらいなものが出来上がった。

制服まで借りてるのですんごいなじんでいた、最後貰ってきてしまった(笑)

ひとつだけ日本と違うのは、18歳以下の子どもは親ないしは監督者の保護のもと行動するのが常。そのあたりは厳しく学校からも言われ、日本の高校生の感覚で友達とフラフラできないところがあった。

が、そんな空いた時間があったことによって、現地在住の日本人の方々と仲良くなれ、現地で生活する、働く、インターンシップ、などが身近に感じられたのは、大学受験だけを見据える近距離な視野ではなく、その後にも続くライフの視点を持てたのではないかなと。

どれだけの大きな経験だったのか、どう影響があったのか、何を感じたのかは、当事者ではない母は書ききることができない。けれど、困ったことも交渉事も全てひとりで立ち向かったこと、英語で気持ちを伝えたこと、なんとかこうとかやりとげたことは、大きな経験だったかと。

同時に、異国でやり抜くことの壮大なハードルを、気づいたら飛べてたことは、「あ、なんとかなるんだ」という自信に繋がったことかと。

上手く書けないけれど、高3直前の春休み、春期講習の100倍すてきな経験をしたと、親としては胸を張って言えるなと。

若者たちへ。書は「捨てなくてもいい」、けど海の外に出よう。

5月13日 サカシタカオリ

追記:このプログラムはブラッシュアップしてプログラム化を目指しております!



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