サカシタカオリ

11歳から習い事で中国語。北京留学→香港返還と共に熱狂渦巻く香港の広告代理店で就職。帰…

サカシタカオリ

11歳から習い事で中国語。北京留学→香港返還と共に熱狂渦巻く香港の広告代理店で就職。帰国して東京にて中国語講師や通訳、研修講師などをしながら現在は3人娘を育てながら湘南で暮らしています。中華、湘南、子育てでその時々で思いついたことを綴ります。「旅するように暮らす」がモットー。

最近の記事

羊だらけの北京料理

「ディープな北京料理屋に行きませんか?」 そんなお誘いを受けたら、もう5秒後に「行きます!」の返事しかない。 向かうは横浜の日ノ出町駅。実は降り立ったこともない駅。横浜はみなとみらいや桜木町、元町中華街などのキラキラ観光地のイメージしかないけれど、光の裏には影もあるわけで。 この界隈は旧遊郭街と言われていたらしく、さすがにその名残は大通り沿いには見られなかったけれど、見る限り下町感あふれる飲み屋街がずらっと軒を並べていて、なんとも誘惑の多い場所だこと、と思ったり。 到

    • エネルギーの交換

      4月。フレッシュマンたちがキラキラして歩いている。心なしか、電車もギュウギュウになるこの時期。 新入社員研修を担当し、登壇していると、キラキラしたまなざしでピンと背筋を張ったフレッシュマンたちに、沢山出会う。そして、私に向けられるそのまっすぐな視線が、自分の意図や、はてまた小手先のごまかしなども見透かされているような気がして、背筋が伸びる思いだったりもする。 そういうのも含め、この時期は特別であり、そして格別だ。 私は講師として連日フレッシュマンたちにスキルや考え方を教

      • エイプリールフールによせて。ウソみたいな、一家離散

        お母さんは宇都宮に、1号はフィリピン・ダバオに、2号は友人宅に、3号はジジババの家に。 ずっといるのはオットさんのみ。そんなオットさんも、つい先日まで台湾に行っていたので似たようなもんだ。 もはや誰も家に居ないという。でも、バラバラと帰ってきたりで毎日メンバーが違うという4月の始まり。 ウソみたいな家族バラバラ。でもたまには良いんじゃないかと思っている。 大人は家のことから離れ、1人で過ごす長い長い24時間を噛みしめたり、子どもたちはよそん家に行って気づく家との違いだ

        • 若い時の苦労は、ならぬ失敗は

          できるだけ早いうちにすればいい。それは失敗じゃなくて、後に、自分の仕事観を形成する、ひとつ要素になるんじゃないかと思っている。 私の失敗は ズバリ遅刻でしょう。 入社2カ月で寝坊して遅刻したことが、最初の失敗。 でも後に自分の「時間管理」において、大きな影響を与えたことも確か。 私の社会人のスタートは、香港でした。 仕事を覚えるというものはもちろん、英語の環境にも苦労し、ド緊張で始まったフレッシュマンライフ。 入社2カ月くらいが経とうとしていたところ、もうヘトヘト

        羊だらけの北京料理

          朝まで羽田空港

          みなさん。朝まで羽田空港に居ることが確定したらどうします? (これまでのハナシのいきさつはこちら) 確かに、空港は非日常な場所でちょっとワクワクする。 最初は(笑) 残留確定なので時間はたんとある。出発ゲートでは見えなくなるまで手を振ったけど、あっさり前向いて進む娘。親の心子知らずとはこのことね。 さあ、ここから朝まで何しよう。まずは深夜の飛行機を見にいこうと、3Fの展望デッキへ。深夜の空港という非日常の高揚感も相まって、全てがキラキラして見える。 椅子取りゲーム

          朝まで羽田空港

          羽田発の娘を見送ったら、まさかの羽田泊となった母の話

          まだ眠い。まさかの朝帰り。朝焼けが妙にキレイで重たい頭を上げて写真を撮る。 娘っこの春休み留学(詳しくはこちら)。出発はフィリピン航空の深夜便。マニラで乗り換えて、ダバオへ昼前に到着予定。 ダバオへのアクセスは初訪問者には悩ましい。昼間に出発すると、現地到着が深夜。昼間に到着したいなら、深夜発。これぞ究極の選択よ。 初めて踏む土地は、せめて明るいうちにと、今回は後者。昼間到着を目指して「深夜羽田発」。 23時、チェックインカウンターが開いた。長蛇の列の割に、2台のカウ

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          17歳の冒険~フィリピン・ダバオ留学~

          17歳の長女1号が、明日から春休みをめいっぱい使って、フィリピンはダバオ市という町の学校にお世話になる。 2週間という短い期間。受けられるだけの刺激を受ければいいと思い、自分が高校生の時分に行けなかった夢をも存分に乗っかった、スペシャルアレンジメントを組むことにした。 いや、正確には組んでもらったなんだけど。 どうせ行くなら、ローカルに飛び込めたらいいな 海外での体験なんて、これに尽きる。英語なんて二の次だ。現地の人と触れ合って、違いを知って、その考え方の背景を想像で

          17歳の冒険~フィリピン・ダバオ留学~

          春分の日によせて

          noteを始めることにしました。コトハジメです。 「案ずるより産むがやすし」と、言うは易し行うは難し。 思い立った吉日から、どのくらい時間が経ったのかもわからないくらい、ずーっとああでもないこうでもないと逡巡していましたが、結局つるんと産むことに。 noteを書こうと思ったのは、書きたいことが沢山あったから。 週に1度、SAKRA.JPというサイトで「ニホンコン」を書いておりますが、頭の中で「早くだせ!」と言ってるものあり、追いつかなくなってきたこともあります。 要

          春分の日によせて