サカシタカオリ

11歳から習い事で中国語。北京留学→香港返還と共に熱狂渦巻く香港の広告代理店で就職。帰…

サカシタカオリ

11歳から習い事で中国語。北京留学→香港返還と共に熱狂渦巻く香港の広告代理店で就職。帰国して東京にて中国語講師や通訳、研修講師などをしながら現在は3人娘を育てながら湘南で暮らしています。中華、湘南、子育てでその時々で思いついたことを綴ります。「旅するように暮らす」がモットー。

最近の記事

38年目に突入した中国語学習

小5から始めた中国語の習い事が、今だ仕事としてふんわり関わっていて、まだ関心を持ち続けているいう衝撃の事実。 そもそも話、そもそもなんで中国語?と聞かれることが多いので時を戻して話そうと思います。 時は昭和。西暦でいう80年代。突然母が「中国語やらんかね?」声を掛けてきた。ええー?! 当時の中国はまだまだ日本で情報が少なく、母も子も「パンダの国」程度の知識。小学生だった私は、チューゴクゴが何なのかも不明だけど子どもながらの好奇心ゆえ、あっさりと母の口車に乗りました。

    • 母と台湾にいってきます

      母と2人旅。7月の中旬から3日間、台湾に行ってきます。 「結局このタイミングになっちゃったよねー」と笑ったけれど、行くことが決定しただけで、サイコーに嬉しい。 長年の約束1号が生まれた時、32歳だった私は、当時60代だった母といつかアジア旅に行こうなんて約束していた。が、それがいかに難しいか。 ほぼワンオペ育児で子育てしながら、家を構えたりキャリアを変えたり、3人目が出来たりなど、人生ゲームのすごろくをそのまんまなぞるような生活。 気づいたら私は50手前、母は80歳に

      • すべては経験なのだから

        だから、どんな感情も味わえばいい。 というのを、娘の部活動を通じてちょっと思ったり。 先日、娘2号のバスケ部の大会があった。全国大会まで続く夏の大会ということもあり、どのチームも気合いっぱいで、ちょっぴり緊張感が漂う体育館。 毎回応援と声援と拍手に夢中になり、「ねえ、公式戦はビデオに撮っといて」と叱られるので、今回こそちゃんと撮ろうと決める。 試合前、応援席のベンチは見慣れた顔の保護者が楽しそうに歓談している。いいな、その輪に入りたかったなと思いつつ、ひとり離れた中央

        • 夢中な夢の中

          友人、のんちゃんが本を出版した。「大人ピラティス」の名で、表紙はバルセロナのビーチ。そこでポーズをとってるのが友達であり著者であるのんちゃん。 NOBI by NORIKOのノリコ先生 バルセロナの太陽がこれでもか!というくらい似合う、太陽みたいな存在。 2020年に始めたYoutube「NOBI by NORIKO」が現時点で登録者数21万人という大人気っぷりで、ピラティスとヤムナを取り入れたNOBIメソッドは、オンラインサロンで何百人もの生徒さんがいる。 出版記念

        38年目に突入した中国語学習

          たまに泣きそうになる瞬間

          たまに泣きそうになる瞬間は、間違いなくこの写真を見直す時です。 言うことを聞かずちょろちょろする3号を、なだめながら歩く水色(1号)と、傍観ピンク(2号)我が家の姉妹関係がモロ出ている一枚。 毎年、混雑が大変なので少しずらしてお正月帰省をしていた時のこと。すこしでも長く居たかったので、オットさんより一足先に、1人で子ども3人を連れて帰省。 新幹線に乗るだけでもスーパー大変だった、子どもたち全員一桁年齢時代。お手洗いに行くだけでも置いていけなくて、全員で移動したりと、ホン

          たまに泣きそうになる瞬間

          炭火焼ハンバーグ「さわやか」攻略法

          地元は静岡県の浜松です。 浜松が地元というと「うなぎパイ」と言われることが98%。そのくらい、うなぎパイの印象が強かったのですが、ここ最近は少し変わり、「餃子?!」となり(宇都宮といい勝負を繰り広げている)、今は3回に1回くらいは 「さわやか!」 と言われる。炭火焼ハンバーグがおいしい、さわやかです。 そんなさわやかに、帰省がてら行ってまいりました。 さわやか、の字面がさわやかすぎて オットさんは「そよかぜ」だし、今回お供した1号は「すこやか」だ。 いや、どっちも雰

          炭火焼ハンバーグ「さわやか」攻略法

          高校生の短期留学で得られるものは

          語学力! といいたいところだけど、残念ながらそうではないのが短期留学。 ただ、スポンサーの親からしたら、期待して異国に送り出すわけで。その割に英語の爆伸びが確約されないのはもどかしいところ。 だから、世のご家庭の殆どが「視野を広げる」や「異国の文化に触れる」という、経験に期待をして送り出していることかと。 ただ、この「広がり方」や「触れ方」も難しいところで、過ごし方によって大きな差がある。うまくゆけばリアル異文化に触れられて、ぐっと視野も広がるけれど、海の向こうのエン

          高校生の短期留学で得られるものは

          迎え入れたら手放す、捨て魔の日常

          新しくお洋服を買う。お会計をしてお店を後にする頃には決めている。 「帰宅したらクロゼットに掛けよう、その代わりあの服は引退」と。 ひとつ迎え入れたら、ひとつ手放す。これがマイルール。 キッカケは 5年住んだ中華圏から日本に本帰国するときの断捨離。引っ越しの段ボールが、船便でも1万円かかることを知り、ケチ根性丸出しで極限の断捨離を決行。 最初に決めた「1年ルール」。1年見なかったもの使わなかったものは新品だろうが何だろうが心を鬼にして処分。結果、一人暮らし1軒分の荷物

          迎え入れたら手放す、捨て魔の日常

          結婚20周年に思うこと。3姉妹で湘南に住む働く母が何を思うか

          結婚20周年です。 20年前の5月、鎌倉の「鎌倉山」で結婚式を挙げました。ローストビーフがおいしい素敵なところ。 まさかこの時は、ここから車で20分の近さの場所に住むとは、1ミリも思っていなかったから、人生は不思議なもの。 毎年記念日に訪れていたのだけれど、子どもが産まれてからはてんてこ舞いな毎日。それでも10周年では子どもたちを茅ケ崎のオットさん実家に預け、夫婦で訪問。 スイートテンという世間様の流行を無視してお互いに充てた手紙を読んで交換しました。 10年後の2

          結婚20周年に思うこと。3姉妹で湘南に住む働く母が何を思うか

          かわいい子には旅をさせよ。もとい、「ダバオに留学をさせよ」

          GWが終わり、学生たちの新生活も、だいぶと慣れた頃かと。 コロナが完全に開けた現在、若者には「書を捨てよ、外に出よう」と、声を大にして言いたい。 そして10代の子どもを持つ親御さんにも大声でこう言いたい。 「かわいい子には旅をさせよ、何なら獅子の子落としの如く谷底へ」と(笑)。 春休み、フィリピン・ダバオに留学に行った娘。学校に日本人は彼女ひとりという環境は、ヒリヒリの展開もありながらも、現地で経験した娘と、彼女の経験を通じて追体験させてもらった母として、宝物のような

          かわいい子には旅をさせよ。もとい、「ダバオに留学をさせよ」

          自分の外国語レベルの測り方

          人はいつも、自分の外国語レベルを「高めに」見積もる傾向がある。 これは自分も含めて、とても思うこと。 外国語、こと英語になると「なんとかなる」「言ってることは分かる」という言う人が多い。自分含め。 以前、専門学校で中国人に向けて日中通訳の授業を持っていたことがある。毎回4月の最初の授業で言っていた話がある。 外国語のレベルの測り方は、1つ この人下手だなと思う人がいたら、それは自分と同レベル この人自分と同じくらいだな、と思ったら、自分より遥かに上レベル 「この

          自分の外国語レベルの測り方

          怒涛の4月、フレッシュマンの育成

          怒涛の4月が終わった。毎年そうだけれど、この月は一年でとても特別。 新入社員研修 私は研修講師をしていて、毎年この時期はありがたいことに新入社員研修を任せていただき、1カ月フレッシュマンたちの育成に関わっている。 そのキラキラした眼差しったらない。 全てを吸収してやろう、なんでも学んでやろうという刺すような目もあれば、社会人という大海原で不安そうな面持ちだったり、少し慣れた同期という存在と、和やかに談笑している若者の一面も出たりする。 若いということの、何という武器

          怒涛の4月、フレッシュマンの育成

          羊だらけの北京料理

          「ディープな北京料理屋に行きませんか?」 そんなお誘いを受けたら、もう5秒後に「行きます!」の返事しかない。 向かうは横浜の日ノ出町駅。実は降り立ったこともない駅。横浜はみなとみらいや桜木町、元町中華街などのキラキラ観光地のイメージしかないけれど、光の裏には影もあるわけで。 この界隈は旧遊郭街と言われていたらしく、さすがにその名残は大通り沿いには見られなかったけれど、見る限り下町感あふれる飲み屋街がずらっと軒を並べていて、なんとも誘惑の多い場所だこと、と思ったり。 到

          羊だらけの北京料理

          エネルギーの交換

          4月。フレッシュマンたちがキラキラして歩いている。心なしか、電車もギュウギュウになるこの時期。 新入社員研修を担当し、登壇していると、キラキラしたまなざしでピンと背筋を張ったフレッシュマンたちに、沢山出会う。そして、私に向けられるそのまっすぐな視線が、自分の意図や、はてまた小手先のごまかしなども見透かされているような気がして、背筋が伸びる思いだったりもする。 そういうのも含め、この時期は特別であり、そして格別だ。 私は講師として連日フレッシュマンたちにスキルや考え方を教

          エネルギーの交換

          エイプリールフールによせて。ウソみたいな、一家離散

          お母さんは宇都宮に、1号はフィリピン・ダバオに、2号は友人宅に、3号はジジババの家に。 ずっといるのはオットさんのみ。そんなオットさんも、つい先日まで台湾に行っていたので似たようなもんだ。 もはや誰も家に居ないという。でも、バラバラと帰ってきたりで毎日メンバーが違うという4月の始まり。 ウソみたいな家族バラバラ。でもたまには良いんじゃないかと思っている。 大人は家のことから離れ、1人で過ごす長い長い24時間を噛みしめたり、子どもたちはよそん家に行って気づく家との違いだ

          エイプリールフールによせて。ウソみたいな、一家離散

          若い時の苦労は、ならぬ失敗は

          できるだけ早いうちにすればいい。それは失敗じゃなくて、後に、自分の仕事観を形成する、ひとつ要素になるんじゃないかと思っている。 私の失敗は ズバリ遅刻でしょう。 入社2カ月で寝坊して遅刻したことが、最初の失敗。 でも後に自分の「時間管理」において、大きな影響を与えたことも確か。 私の社会人のスタートは、香港でした。 仕事を覚えるというものはもちろん、英語の環境にも苦労し、ド緊張で始まったフレッシュマンライフ。 入社2カ月くらいが経とうとしていたところ、もうヘトヘト

          若い時の苦労は、ならぬ失敗は