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遠くにまで想いを馳せて

最近よく現実逃避について考える。

金曜の深夜、あとは寝るだけだけど、今から遠くへ車で旅に出ても誰も咎めない。
それでも面倒くささと、現実的な体の疲れがそれを押し留める。
毎週その衝動と諦めの繰り返しだ。

遥か遠くの私が行かなかった旅先。
そこでは、海や山があり、人々が生活している。
当たり前かもしれない。
しかし、それがたまにとても嘘のように思うことがある。

現実は、私の周りで起こることしか存在しないのではないか。
私の知らない、どこかの土地の、どこかの女性が毎夜使っている歯ブラシは、本当にこの世界に存在するのだろうか。

私はまだまだ無知だが、それは現象学だったり哲学といった話かもしれない。

私がもし重い腰をあげて、夜中に旅に出たら、もしかしたら、ことの真実がわかるのか。

そんな考え方で、そんな世の中から片足はみ出したような考え方で、生きていきたい。


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