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目の周りの風景が違って見える「ソウルフル・ワールド」感想

30歳半ばになってから、平凡な会社員のまま、過ぎゆく毎日を暮らしていって良いのか不安になることが多々ある。
転職した旧友を羨ましく思う反面、今の安定した暮らしと葛藤したり...

本作の主人公、ジョーは子供の頃からの夢が叶いそうになった瞬間、命を落としてしまう。
生まれる前の魂が教育される世界も、成し遂げなければならないコト、大きな夢を持つことが大事だと教え込まれる。
それが人生のきらめきだって。
さらに、なんやかんやあって生き返ったジョーは念願の夢を叶える。
しかしそこに待っていたのは何とも言えない虚無感。

でも、実際この世界には夢を生き甲斐にしなくたって、カラフルで不思議なことに満ち溢れているんだ。
たとえ、それが平凡な日常だったとしても、自分の見方を変えるだけで世界が変わっていく。
22番は無垢な気持ちで心からこの世界を楽しんだ。

自宅で本作を見ていた日は、住んでる場所には珍しく、雪が降っていた。
窓から見える山を見て、うちの奥さんが「粉砂糖がかかってるみたい」って言った。その瞬間、なんだか涙が出そうになった。
本作を見終わった後は、身の回りの風景が輝いて見える。
それを心から楽しんで生きていく大切さに気づいた。

さあ、肩肘張らずに、ありのまま、ジャズって生きていこう。

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