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さかさマガジンvol.4「窓」

さかさマガジンを全然更新していなかったのでさすがに書きます。

窓が好きです。レトロな型板ガラス、ブロックガラス、ステンドグラスといった装飾的なものはもちろん、事務所などで見かける薄めのスモークガラスや縦型ブラインド、ブラインドの操作棒、ステンドグラス風シール、非常用進入口の三角形マークなど窓にまつわるいろんな要素が好きだったりします。少し前から、イギリスあたりでかつて作られていた「bulls eye glass window」について調べているのですが情報が少なくて苦戦しています。

なぜ窓が好きになったか、はっきりしたきっかけがあったかどうか定かでなく、なんとなくあれではないかという体験があります。これは、窓も含めた建築関連を好きになるきっかけだと今になって思ったり。

小学校低学年くらいの頃、図工の授業で作った画用紙の立体物。厚紙を台紙に、画用紙を折って四角柱にしたものや、丸めて円柱にしたものを立てて貼るのですが、画用紙には窓やドアっぽい穴をいくつも開けていて、台紙に立てるとさながら背の高いビルのように見えるのです。
ビルの天井は蓋がないので上から覗き込めるようになっています。覗くとちょうど窓やドア的な穴から光が差し込んでいて、その光の加減に子どもながら感動したことを覚えています。たぶん、建築とか窓とかの造形が好きになる原点はここなのではないかな~とここ数年で思うようになりました。

その画用紙ビルを、高校生くらいのときにもう一回作ってみようと思って試してみたけど、なんか作為的になりすぎてあまり面白くなかった記憶があります。

同じくらいの時期に、はがきサイズほどの画用紙にカッターナイフで穴を開けた謎の紙を作っていたこともあります。穴というか、短辺5mmの細長い長方形や「く」の字型の多角形をいい感じに配置することにこだわった(改めてやっていたことを文字起こしすると謎すぎるし、この説明で伝わるのかも心配)、本当によく分からない作業でした。出来上がったものも、なんとなく眺めるだけで何かに使うわけでもなく、誰かに見せるわけでもなく。穴を通り抜ける光が好きだったこと以外の記憶がほとんどありません(笑)
同じ要領で封筒に穴を開けて、中身がちょっと見えるオリジナル封筒を作ってみたり(封筒自体も自分で作っていたような気がする)、ノートの隅っこを何ページにもわたって同じ形に切り抜いて落とし穴のようなものを作ったり、最小で5mm×5mmの正方形を基準にとにかく紙に穴を開けまくっていた時期があったなあと、これを書きながら思い出しました。こうしてみると、画用紙ビルの方がまだ何が面白くてやっていたのか分かる気がするけど、穴あきカードに関してはいまだによくわからない。
穴あきカードについても、数年後の大学時代にもう一回やってみたけど、画用紙ビルと同じでやっぱり作為的になってしまって以来、どちらも今はやっていません。以前より良いものがつくれるのでは!?という期待でやろうとうするからいけないのか。でももう一回くらいやってみたいなとは思っています。

強いて言うなら、画用紙ビルの穴も、カードの穴も、言われてみれば窓と言えなくもないかな、と勝手に関連づけています。面に穿たれた穴、が好きというだけなのか。

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