柔らかい月

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吉本ばななさんの「みどりのゆび」というお話を読んでぼろぼろと泣いた、

吉本ばななさんの「みどりのゆび」というお話を読んでぼろぼろと泣いた、

    4人での生活

    生活の中で当たり前の動作は、彼女たちがいると何もかもが特別に思えた。 ごはんを食べて、走って、歌って、お風呂に入って、眠りにつく。おはよう、おやすみ。 特別だけど心は落ち着いていて、彼女が話していたように、息をするのが楽だったと思う。何かを語らうわけでもなく、ただ一緒にいるというだけで、時間のすべてがとても心地よかった。4人でごはんを食べて、4人で並んで眠った時間、大切だった。ものすごく。こんな生活が続けばと、みんなと近くで生きたいと、何度も望んだ。 たくさん写真を撮っ

    4人での生活

    あなた

    「行ってらっしゃい」「おかえり」 今でも耳に残っているその言葉の音を、頭の中で何度も繰り返して、深呼吸をして毎朝家を出て、毎晩家に帰ります。 「行ってきます」「ただいま」 あなたの前に座り手を合わせれば、あなたが行ってしまったという現実にまた連れて行かれて、合わせた手と閉じた瞼は震えて。 また会うことの出来る寂しさと、もう二度と会うことの出来ない寂しさはこんなにも、こんなにも違うと言う事実が、重たく、のしかかってくる。 明日で1ヶ月が経ちます。家はいつも何